【016】手紙とアンノーン 作:皐月花梨
☆=27 ☆☆=9 ☆☆☆=2 合計=51

☆(小樽ミオ)
☆(匿名)
☆(teko)
☆(匿名)
☆(匿名)
☆(久方小風夜)
☆(クロトカゲ)
☆(SB)
☆(リナ)
☆(ラクダ)
☆(きとかげ)
☆(匿名)
☆(逆行)
☆(朱雀)


 アンノーンを用いた作品。
 硬めながら良い雰囲気を伴った文章スタイルには好感が湧きましたが、反面残念ながら自分としては、今一概要が掴み難かった(汗)
 取り敢えず、主張したいテーマが奈辺にあったのかがちょっと分からない。正反対のスタイルである両者の間に確かな絆とおぼろげな思いがあったのは理解出来るのですが、それ以外については生憎……
 何故送り続けたのがアンノーンだったのかや、冒頭のシーンが果たして本当にラストの後に位置しているのかなど、妙に疑問の残る内容でした。……まぁ、総じて自分の読解力が不足しているのでしょうが、それでも何かと言葉足らずな印象は否めません。
 雰囲気を楽しむだけならそこそこなのですが、一つの物語として見た場合は、正直まだまだ足りないものが多すぎるように感じる次第。心残りな点が多かった作品です。
(クーウィ)


*fromAtoZ≒はじめからおわりまで≒思い出したことば
*感慨深い。
*”いつかお前と話したこと”が気になる。
*”潔く諦めるつもりだった”のがなにかも気になる。
*この謎が説明不足っぽくない。ただ感慨深い。
*するめ

(CoCo)


どうしよう、「私」は 女 で す よ ね ?
女だという印象を持てる描写はなかったし、男勝りな女、という設定を付与して補完するとしたら、どっちの登場人物も男にできるし女にできる。
冒頭を読んだとき、いつ女の方が登場するのだろうと思って読み進めていたらあっさり終わってしまった。だから「私」は女なのだと思った。思うことにした。
倒置法のストーリーってことでいいのでしょうか。全体的にあっさりとしていて、語られない部分も多かったり、伏線を投げるだけ投げて回収は読者に任せるような形で終わっていると思う。手紙自体にあまり意味はなくて、添付されているアンノーンにこそ意味があるようだが、手紙の方に何かしらのギミックを設けて、また別の面から物語を動かせればおもしろくなるだろうと思った。もっと手紙の文面に突っ込んでいけばよかったのではないだろうか。
この作品からは自分の書きたい作品を書いて応募、という信念が伝わってくる。感嘆。その点においては本当に尊敬できる。
(鶏)


・ちょっと物語の意味がわかりません
・主人公ふたりが男性同士の友達であることをもっと早くに開示してください
・言えなかった言葉がなんなのかまったくわかりません
・要らない情報が多い。この段落では何を読者に伝えなければならないのかから考えてほしい
(りえ)


そんなやつおらんだろう(笑)。
がんばりましょう:☆
(渡邉健太)


・恋文ネタ
・しかし、なんかよく分からない
・旅をする相手にどうやって手紙を送るんだろうと思った
・あんまりおもしろくはなかった
(音色)


グッと来た文【手紙と一緒にアンノーンを送り続けて、そうして、その間に一度でも私が帰ってくれば自分の勝ちだ、と。最後の一匹を送っても私が帰らなければ、その時は負けを認めて潔く諦めるつもりだった、と。】
 最初のシーンは最後からの繋がっているんですよね……? おでこにキスをするとは『彼』は『私』のことが好きだったという解釈で大丈夫ですか?(ドキドキ)
 居酒屋でお酒を片手にお酒を片手に話す二人から、オトナな雰囲気が漂ってきたのも印象的でした。
 そして『!』と『?』のアンノーンが発見されたとき、『彼』は色々な意味で喜んでいたと思ったり。「まだ告白は終わらないぜ」みたいな感じで。(ドキドキ)
(巳佑)


むぅ…主人公と親友の絆の強さの表れがアンノーンと言う設定に文句は無いのですが、強いて言うならそのアンノーンで『何かをして欲しかった』です。『もうすぐ一つのボックスを占領する勢いだ。』という文がありましたが、ボックスにためてしまっているのでは、少々アンノーンたちがかわいそうな気もしました。アンノーンの特性、めざめるパワーしか覚えなかったりしますが、出てくるポケモンとかの設定を生かして欲しいです。
(銀波オルカ)


冒頭でキスするところを流し読みしてしまい、頭の中に入れこめていなかったせいで、てっきり男二人の話だと思ってしまっていて、二回目読んだ時キスの下りで驚いてしまいました。確かに夫婦という表現はありましたが……
多分どちらも男性口調、しかも似たような口調のせいなのかなと思います。もうちょっと、主人公と相手がどんな人物か描写があってもよかったのかもしれません。
あと、ラストから冒頭という時系列と思われますが、あいつに会う前にどんな過程をたどったのかも全然わかりませんし、「言えなかった言葉」についても、再会した時に言及されませんでしたし、ちょっとあっさりしすぎだという印象が。時系列順に素直に並べた方がわかりやすかったかも。
(レイニー)


BLだと思ってしまった――。いや、というのも性別を表すような言葉が一つもなく(見落としかもしれませんが……『彼』や『彼女』すらなかったので)、それゆえに混乱してしまったためなのですが……狙ってそうされたのかどうかはわかりませんが、キスをしたという描写を入れる以上、何か性別を特定させる言葉が欲しかったなぁと思った所。
純粋な恋愛や友情を不純な目で見られてしまうのはもったいないことですからね。
(リング)


インドア派の彼がアンノーンをA〜Zまで捕まえてくるの大変だったんじゃあ…などと思うと、心が痛みます(笑)。横流ししてくれる友人がいたのかもしれませんが。
ところで、一番短い手紙は「?」に対して「!」だそうですね。
ユーゴーが「レ・ミゼラブル」を出版した時、その出版元に出した手紙。「?」の一字、本の売れ行きはどうだ? 世間の評判は? という質問に対する出版元の返事が「!」で、素晴らしい! だったそうです。
これに使えるかというとちょっと疑問ですが、そんなことをポケスコ批評中に知ったので、書いておきます。
彼が本当に送りたかったのは「A〜Z」ではなく「?」だったのかもしれません。いやぁ、素直じゃないですねー。
それとシンオウで「?」「!」を捕まえるには「A〜Z」まで捕まえて、トンネル抜けないと「?」「!」の住処まで行けませんよね。(あくまでゲーム中では、ですが)あれ、でもA〜Zまで持ってるからもしかして行けるのか? 捕まえるだけなのか? おお!? もし、ここまで狙ってたんだとしたら流石だわ……。
この評価になってしまったのは悪くはなかったんだけれど、押しが弱かったからだと思う。彼女を意識し出すきっかけのようなワンエピソードや描写があるとよかったのでは?
<余談>
私はフィールドワークで飛び回ってるほうが女の人なのかなと思ってたんだけど、性別がわからんとか両方男に見えるという意見がことのほか多かったのでご報告しておきます。
<余談2>
民俗学・考古学が出てくるせいなのか「私の作品を当ててみろ!」などとチャットで言ったところ、しばしばこの作品が挙がりました(笑)
【タグ】アンノーン、手紙、恋愛
【お題解釈】手紙を送る、アンノーンを送る、言葉を贈る
(No.017)


>アンノーン、の下りを読んで、私は思わず苦笑をもらした。
 下り → 件 もしくは 条
(門森 輝)


物語の結末を冒頭に持ってくる手段のようだが、その場合は最後にもう一度冒頭のシーンをより詳しく入れることが約束。これでは解らない。一度みたときは意味不明だと思った。
そして二人はどうやら大卒の年齢であるようだが、幼い人だ。
大学の時に親友とまで行った人でさえ、就職で離れていってたまに飲みにいく程度になってしまう。縁とはそういうもので、離れていくこともあるということが解ってない「あいつ」が幼く感じる。
読んでいくにつれてあいつが私に固執しているような、ストーカー的な執念を感じるのだが、なぜだか考え、冒頭のシーンも含めると、あいつと私は同性愛者なのか?
そういうマイノリティ(少数派)の人間というのは、自分の近くに同じマイノリティを見つけると固執するので、そうだとしか思えなくなった。
違うならなぜあいつがそこまで私に固執するのかを書き抜いて欲しい。
(きとら)

☆☆(砂糖水)
☆☆(匿名)
☆☆(サトチ)
☆☆(西条流月)
☆☆(アポロ11)

☆☆
シンプルなタイトルながら、的確に内容を表していたと思います。親友への手紙にアンノーンをうまく取り込み、4000文字と長い方ではないのですが、深みのある作品になっていました。
(穂風奏)

☆☆
話の書き方としては非常にややこしいですけれど、よ〜く読むとイイ話ですよね、これは。
「やっぱり行くのか」で始まり、一旦一番下まで行って、彼女が彼のもとへ帰って来る部分は省略され、最初のシーンに戻ってくる。彼は賭けに勝ち、彼女に思いを告げるキスをする。このカラクリというか、展開に気付くまでに2回読み直しました。笑
アンノーンを何の説明もせずに送り続けることで、仕事熱心な彼女の気を惹こうとする。アンノーンの種類が全部網羅されるまでに彼女がその意味について思いを巡らせ、彼のもとへ一度でも帰って来れば彼の勝ち。告白しようというハラなのですね。
そのストーリーの流れが分かった瞬間、僕はこの話を見る目が180度変わりました。「めっちゃええ話やん!!」と。
しかし、なんと回りくどい告白方法……。いや、頑張った。彼はホント頑張ったよ。
ただ、セリフの中で改行を多用しているところに非常に読みにくさを感じます。話題も大して変わってないのに、何故? と首を傾げたくなります。
(乃響じゅん。)

☆☆
 正直に言わせてもらいます。
 初めて読んだとき、なんだこれと思いました。何がなんだか分からないから感想も全然書けない。
 そんなもやもやを残したまま、じゅんさんと喫茶店でかなりの時間をかけて読みあいました。
 二人でこの小説はあーではないかこーではないかと議論を重ねてようやく理解。
 これは面白い! 分かった瞬間そう思いました。
 いやー、なるほど。かなり深く読み取ればちゃんと伏線になってるんですね、これは深い。
 作中の史実がどうなのかは分かりませんが、アンノーンの!と?の初出はナナシマじゃないんですか?
 あと、感情表現を動きに頼りすぎています。直接的表現も大事ですよ!
 しかしこれは納得の面白さ。
(でりでり)

☆☆
アンノーンの贈り物にどんな意味が隠されているのか。ただでさえアンノウンな存在なのにさらにそこにどんな意図が込められているのか、主人公と共に自由に考察できて続きを読みたくなってしまう楽しい作品でした。しかし必ずしもハッピーエンドと容易に考えられないところが怖いなあw
(tac-ティス)

☆☆☆
アンノーンを手紙に添えて賭けをするなんて古風で素敵です。
(海星)

☆☆☆
冒頭が憎い。こんな始まり方をされては嫌でも続きが気になるじゃないですか。
しかし大事なことなので早めに白状させていただくと、「あいつ」の口調が女女していないのでひょっとして男性なのではないかという疑念が途中まで渦巻いていました。
あいつという二人称を使うのであれば外見から女性とすぐに判断のつくような描写を挟んで欲しかったです。捻くれた読み方をしてしまってすみません。
最後まで読んで初めてやっとあの冒頭が全てだったのだなと悟りました。こういう構成、本当に素敵ですね。
(レイコ)






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