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ぜひ皆さんに読んで欲しかったので、
タカマサさんにお願いしちゃいました。
投稿して貰った甲斐があったわ〜。
たまにやってくるとこんな掘り出し物がいつも見つかるなんて、やっぱりここはいいサイトですね。
ゲームの世界を否定したように見えて、途中『 誰が葵に手を差し伸べてやれた? 例え親に、教師に、級友に、自分自身に裏切られたとしても――虚構(フィクション)だけは、いつも俺たちの味方だったんだ。』と書いてるあたり、さりげなく「勇気のきっかけ」的な感じで虚構を評価してるんだなと感じました。
そして虚構を捨てて新たに現実で生きていこうと決意した上での、最後のくだり(「めざせポケモンマスター」の歌詞からとったのか?)も素敵です。
とても面白かったです。
2月22日、2が三つ、トゥートゥートゥー……。
ゾロ目だとは思っていたのですが、ネイティオさんにお目にかかることになるとは思っていませんでした。
くちばしに瞳、端正な仕上がりでいろんな味のフレーバーが楽しめそうですね!
好きな人の過去や未来が覗けるかも!? ということでこれまた若い女の子の間で特に人気が出そうなイメージです(笑)
これだけのものだったら222円はお得だなぁ。それじゃ私も……え、もう売ってない??
ところで、ネイティオさんのお顔の抹茶アイス、これって丸ごと抹茶アイスなんでしょうか。
実はアイスの中でも抹茶はお気に入りのひとつなので、すごく食べてみたくて仕方がないんですよね(笑)
「2」の図案化もオシャレでした、お疲れさまです(*^-^*)
おどれ おどれ 二匹のドラゴン
朝も夜も混ざり すべてが許される
ぐるぐるわかれて ぐるぐるまざって
まわるまわる まわってねじれて
踊れ 踊れ 二匹のドラゴン
〜雪花の町のわらべ歌より〜
*
旅人ひとり訪れる、そこはカゴメタウン。
街角の公園、子供たちは遊び、歌う。
二人の童女が手を打ち合い、身振り手振りを持って、歌う。
旅のアナタや どこ行く人ぞ
今に日暮れじゃ こちらにおいで
暗闇夜闇は人には怖い
怖けりゃ休め 隠れて休め
お日様眠れば まっくろくろの
寒いが出てきてなお怖い、なお怖い
この町の童歌か。ここもまた、歌われる民話があるのだろう。
「旅の人かいね?」
不意に老人の声。傍ら、椅子に腰掛けた老婆が。
「こん町は初めてかい?」
えぇ、まぁ。と答えれば、「そうかいね」と言う。
「こん町は夜になっと、怖いのが来て出歩いとるもんを取って食うっつうんよ。早いとこ出てくっつんならともかく、泊まってくんなら、日ぃ落ちる前に宿とるこったな」
なるほど。それは、あの子たちが歌うのと、関係が?
「おぉ。全部じゃないがな、昔っから夜中に外出たもんがおらんようになることが、ちょくちょくあってなぁ。後で見つかったもんは寒いーさむいーってガタガタ震えるんよ」
それは怖い。それで、子供たちが真似をしないようにと、あんな風に歌われているんですか。
「あぁ。やめろっつうとやりたがる聞かん坊もおったが、そいつもおらんようなってな……。こん町で、ただの迷信って馬鹿にするもんはもうおらんよ」
…………。
まっくら寒いのどこからくるか
だぁれも知らんと言うとこじゃ
おうたら食われるさらわれる、と
だぁれも知らんと言うものじゃ
暗いの怖い おうたら食うぞ
寒いの怖い さろうてやるぞ
怖けりゃ帰ろ おうちへ帰ろ
あったか明るいおうちにおらば
暗いも寒いもようおらん、ようおらん
恐ろしい伝説は、事実をもとに語られる。知りたがりの犠牲の上に歌われる。
なるほど。だから、この町の人間は夜には外を出歩かないのか。
ところでおばあさん、と訪ねる。
「なんかね?」
さらわれたけど見つかったって人、どこで見つかったんですか?
「おぉ? 北の山ん中さぁ。あの辺は、そんな高いとこでもないんに雪のひどいとこでぇな。きっと悪いもんがおるんじゃーって、とっちめに行くもんがようおったよ」
……そりゃそうでしょうね。それで?
「なーんも。見つからなんだ、ならまだしも、遭難して世話焼かせるもんまでおったさぁ」
そうですか。近づいたら、それだけで危ないのか……。
「あんたもそうならんようにな」
おっと。
こちらの意図を見抜いていたか。まぁ、あんな質問をする旅人は、よっぽどの知りたがりぐらいなものと思ったんだろう。まさにその通りだ。
……ありがとう、おばあさん。お礼といってはなんですが、私も余所の土地の“伝承”ってヤツをお教えしましょう。
*
白の竜と黒の竜 二匹は螺旋にそって踊り狂う
竜は何時から踊っているのか それはもう分からない ぐるぐるまわって混ざりあい ぐるぐるまわって離れて行く
螺旋がいつかねじりに変わり 二つの竜は一つのまどろみに戻ろうとする
ねじりはまざりを拒絶する 螺旋は昼と夜とを分離して 白と黒はまた黒と白に戻る
いつか螺旋の軌跡は塔になる
白の黒とは踊り続ける
いつだか踊りの疲れはて 白と黒とは休息を望む
次に混ざり合った時 黒と白は白と黒に分離して ぱたりと踊るのをやめた
後に残るは白の珠 後に残るは黒の珠
踊れ 踊れ 踊りつかれた二匹のドラゴン
朝と夜はすっかり別れ 混ざりも捻りもなくなって
螺旋の軌跡ばかりが残る
*
旅人ひとり、町を離れる。
求めるは三匹目の存在。いるかさえ知られぬ存在。
しかし歌われる。怖い、寒いそれが。
ならば、知りたい。そして伝えたい。
求めよう。故に。
北へ。
* * * * *
お久しゅうございます、MAXです。
今回は、音色さんからネタの提供を受けての作品でございます。
ある時「即興でなんか作ってみましょうよ。だからテーマ出して」と三題噺のお客側みたいなこと言われまして、「じゃぁ、わらべうた、でなんか考えてみましょうよ」と。そして音色さんから黒と白のドラゴンのお話を、自分はカゴメタウンの伝承でネタを出したのでした。
以上のネタをまとめて今回の作品にしたのですが、その話があったのは1月26日のこと。おおよそ1ヶ月前です。
……ここまで形にするのが遅うなりました。申し訳ない!
以上、MAXでした。
【批評、感想、再利用 何でもよろしくてよ】
またとんでもない爆弾がおっこちてるんだが。
タカマサさんってあれだよね、鳩さんが全力でネタにしているショールの。
・・・。
なんか、俺なんかが書いててすいませんって感じになってきたよ。リアルすぎるよ。怖いよ。
感想楽しみとか鳩さん気楽に言ってるけど気楽に感想書けないよ。
レベルおかしいよ。タカマサさんすげぇ。
考える前にぞくっときた。どうしよう。常に虚構の世界に逃げてる俺はそこすらも封じられたらどこに行けばいいですか。
あぐぐぅぅ、読んだら唸ってしまう。笑えない。他人事じゃないっす。刺さる。
【好きだけど怖い、けどすごい。語彙力がないって悲しい】
なんか刺さった。えぐられた。
> だが目の前に倒れ伏し、泣いているのは、両腕を失った自分の死体だった。
この一文の破壊力。
どうしてくれるんですかタカマサさん
僕が生まれて初めて見たものは高い高い空をかけて行く大きな生き物だった。
気がつくと荒野に一人たたずんで空を見上げていた。守ってくれる親や仲間などいるはずもなく、
身を守るすべや生きるすべを知ることもなかった。
のこのこと歩いていたら怖い目にあう。これだけは理解するのに難しくなかった。
ひ弱な体をふらふらさせ、一匹で歩く姿は恰好の的なのだろう。
こそこそと物陰で寝泊まりし、細々と食いつなぐ生活……
頭の中にはただ一つ。 あの空を自由に駆け回るんだ!
どうすればあの空を走れるようになるのか、全く分からないけど前へ進むことしか頭になかった。
あの生き物が進んでいったほうへ……それがきっと空に繋がっているはずだから……
ただただ前に進んだ。前へ前へ。空へ空へ。
そうしてどれほど進んだのかわからなくなっても、さらに歩き続けてたどり着いた森の入り口。
木に片足をかけた鳥が不思議そうに首を曲げ、ただただ空を見上げ前へ進む僕を見ていた。
「お前はどうして空を望んでいるのかな?羽がないものは地に足跡を付けながら生きるしか術がないだろうに。」
そう何気なく言った鳥は、木にかけた片足を外し僕が願ってやまない空へと軽々と、飛んで行った。
しばらく鳥が去った方を呆然と見ていた。
なぜ気付かなかったのだろうか……確かに空を駆ける者はすべて羽を持っていた。
そしてそれは僕にはついていないものだった。
ふと冷たいしずくがほほを伝った。悲しくて悲しくて。ただただ空を夢見て前へ歩いてきた心に、ぽっかりと大きな穴が開いたようだった。
涙の足跡を作りながら、とぼとぼと森を進む。
もう少しで広い広い空を遮る鬱蒼とした木々もなくなりそうな気配がしてきても、僕は一向にうつむいていることしかできなかった。
高くて手の届かない空の元に出ていくのが悲しくて、ゆっくりゆっくり森の中を進んでいたとある晩。
目の端にかすかにきらきら光るものが見えた気がして、そっと光のほうへ近づいてみた。
木の陰から光を覗くと、どうやら森でよく見かけた木や地面にひっついて動かなかった者たちが光っているようだった。
その光がだんだん強くなっているみたいで、あたりは月の光が地面を照らすよりももっと明るくなってきていた。
綺麗な光景に声をなくししばらく眺めていると、木に張り付いていた者たちから羽が生え、木から、地面からふわりと、足が離れたのだった。
飛んだ……。
彼らは最初こそ頼りなくふわふわしていたものの、次第に羽をひらりひらりと躍らせて一匹、そして一匹……と夜空へと舞って行った。
初めて目にした進化に僕の興奮は止まらなかった。
今はひ弱で羽のない小さな体でしかないけど、僕たちには進化がある!!いつかきっと力強くなってあの空だって駆けまわれるようになるに違いない!!!
そうだ。まだあきらめるには早い! まだまだ。前へ!前へ!
森を抜け、地を駆け、もっともっと先へ!
そしてあの空へ! あの果てしなく広がる広大な空へ!!
……そうして歩き続けてるうちに僕は大きくなっていた。
手足が大きくなり、体は逞しくなって、しっぽだって見違えるくらい太くなった。そうして……羽は……。
僕はいまだに空から遠く、あの者たちのようには舞うことができず、地面にへばりついて足跡をつける毎日。
結局僕はあそこに行くことができなかったのだ。
それでも……と僕は歩きだす。
僕は大きくなった。逞しくなった。
ひ弱な体で歩き回り恰好の的になっていた僕は、今や返り討ちができるほどに強くなった。
空には手が届かなかったけれど、それなら僕は僕のやり方で空に挑戦してやろうじゃないか。
この地面にたくさんの足跡を残して、あの大きな空からでも駆けまわる僕が分かるように。
僕は僕のやり方であの空を目指そう。
**********
コンテスト参加した小説を修正しました。
多少はましなものになった!!はず!!ですwww
けど、厳しい評価大募集ですwww
タグは 素敵にしてくれてもいいのよ っていう感じで。
一番は砂漠の精霊(http://masapoke.sakura.ne.jp/novels/takamasa/seirei.htm)ですが、
この作品も大好きです。
ぜひマサポケの皆さんに読んでいただきたいと思って、ご本人にアタックしてお願いしてみました。
みんなの感想が聞きたいナー。
どうも、はじめまして。もしくはお久しぶりです。
「マサラのポケモン図書館」先代管理人のタカマサです。
今回投稿させていただいた「マサラタウンまで何マイル?」「セロ弾きのエレキブル」の2作品は、それぞれマサポケ発行の同人誌「LAMP」「Report」に掲載したものです。
自分としてはもうポケモンジャンルからはすっぱり手を引いた気持ちでいたのですが、今回、No.017さんから投稿してみないかとのお誘いを受け、自分としてもこの2作品を死蔵させておくのは惜しいという気持ちもあったので、投稿してみることにしました。
内容的には同人誌に掲載したものに手を加えていません。
初めて読むという方にも、少しでも楽しんで読んでいただければ嬉しいです。
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