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  [No.2209] プロットの皮を被ったプロット 投稿者:音色   投稿日:2012/01/20(Fri) 23:45:39   88clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 鏡嫌いがプロットといってもちょこちょこ手直しちゃあるので完全にプロットとはいえないかもしれないので。
 実は投稿した奴以外含めると5パターンあった。


 もりのなかで くらす ポケモンが いた
 もりのなかで ポケモンは かわをぬぎ ひとにもどっては ねむり
 また ポケモンの かわをまとい むらに やってくるのだった

 そんな時代から長い年月経過

 ひとの中で暮らすポケモン
 ポケモンは、ひとのかわをかぶり ぬぎかたを忘れたまま、ひととして暮らす
 こいつ視点が基本。人間としてまぁそこそこ。
 
 ポケモンの中で暮らすひと
 ポケモンのかわをかぶり ぬぎかたを忘れたまま ポケモンとして暮らしていた
 俺様フィーバーな奴がいい。ポケモンライフエンジョイ。

 ポケモンがゴーストライターで人間の名前で持ち込み→そこそこ売れてりゃいいけど
 二匹が出会う適当な場所。草原とか。

 人間駄目だし。ポケモン唸る。ポケモンが書いた話の一節を場面ごとに挟む。鞄とおんなじ感じ。
 ポケモン作家の信念語る。あらすじ話したらその話書いたってお前、初めてのわくわく感がなくなるだろーが。
 
 人間過去。ジュカイン。実験のあれ。
 ポケモン過去。天才。実験のあれ。

 一人称無理。面倒なのでゲームっぽくやたらと改行する、一文字開けの奴に変更。
 やりたいことを箇条書き。
・街に眼鏡買いに行かせる。
・ゲームの宣伝
・文房具
・お話の話
・過去の奴とか
・最高の傑作だよね
・ぶっ壊す
・鏡殴らせる、割る、嫌い、鏡嫌い
・一人と一匹どこかに行く
・ナイフ


 没パターン1

『鏡はいつだって虚実を映しだす。 しかしそれは紛れもなく現実で、しばしば真実を突き付けるものである』

  
 俺の目の前に俺がいた。何のことはない、ただの鏡だろうと思った。
 俺はうつ伏せに倒れていた。だから真下にある俺の像は仰向けに映っていた。
 俺は手をついて立ち上がろうとした。しかしそこで奇妙なことに気がついた。
 ぐにゃりとした感触が手を伝わる。俺の虚像はどうも鏡の向こう側にあるものではないらしかった。
 そして俺はとんでもないことに気がついた。
 目の前の俺は、死んでいた。


 確かにそれは俺だった。頬の傷も、右腕の欠けた得物も、紛れもなく鏡に映った俺だった。
 しかしそれは、俺が鏡に映った俺を見たときに見える俺だった。その俺が、現実で、冷たくなっていた。
 何がどうなっている。そう考えて、俺は俺の記憶が混乱していることに気がついた。
 ここはどこだ?俺はどうしてこんなところにいる?そして、目の前の俺は何故死んでいる?
 溢れ出る疑問に対して、俺は嫌に冷静だった。落ち着け、まずは一つ一つ思い出してみるべきだ。
 ここがどこなのか、俺は知っているのか。俺は俺に問いかける。
 答えは出てこない。目の前にあるのは俺の死体―――だけではなかった。
 俺は俺の上に立っていた。しかし、死んでいる俺も、誰かの、いや何かの上に折り重なっているのは確かだった。
 それは無数の死体だった。知っているポケモン、見たことがない奴、元が何だったかも分からないもの。そして、青白い肌の……人間。
 ニンゲン、という言葉に引っ掛かりを覚える。
 そうだ、俺は人間に捕まったんだ。


 そいつらは森にやってくるなり、手当たりしだいにポケモンを捕まえ始めた。
 普通の人間が使う赤と白の丸い奴ではなく、なんだかよく分からん機械を使って、網やら籠やらにポケモン達を押しこんでいく。
 俺は自慢の両腕の獲物で数回、それらをぶち壊そうと試してみたが、全く歯が立たなかった。
 躍起になって逃げようとしているうちに、白い煙みたいなものが流れ込んで来て……意識を、失った。


 鮮明に思い出せたのはそこまでで、俺はそれからあとどうなったのかがよく思い出せない。
 

 絶対入れるセリフ
 
「“人間がポケモンの皮を被ること”を目的とした研究で、“人の皮を被ったポケモン”ができてしまうとはな!こいつは傑作だ!」
 そうだ、人がポケモンの皮を被ることができるなら何故その逆が起こり得ないと言いきれる?


 没パターン2

『いつかあの空を飛べる日が来ることを信じていた。
 そのための翼がひらく日がいつか来ることを知っていた。
 透明な翅、紅い複眼、憧れと期待は幾度の夏の夜と共に過ぎ去っていった。
 そして、待ちに待った日がやってきた。太陽が昇る前のほんのわずかな時間に、僕は地面から這い出した。
 背中がむずむずする。そう、窮屈な皮を脱ぎ棄てるんじゃない、ついに翅をひろげるんだ。
 そうして僕は、日の出と共に、進化した。』


「……」
 二百字詰め原稿用紙の一枚目を読んで、俺はとりあえず書いた本人を眺めた。
「どーよどーよ、今回は出だしから格好良いだろ」
 そいつは自慢げな顔をして俺を見上げてくる。
「いや、割とフツーだけど?」
「んなことぁないだろ!? なんかこー、ぐいぐいっと引き込まれるものがあるだろ!?」
 ねーよ、と切り捨てる。
 それに、感想は最後まで読んでもらってから聞くのが主義じゃなかったのか?俺の言葉に、作者様は押し黙った。



『私が持っている記憶は以上だった。
 ―――気がつけば私は温かな木漏れ日を体いっぱいに浴びていた。……浴びて、いるはずだ。
 それなのにこの寒さはなんだ。今は初夏ではなかったのだろうか。
 体内時計は狂っていない。では一体何が起こったのだろうか。
 ……そうだ、進化したのだ、私は。きっと進化したてで、感覚が少し鈍くなっているのかもしれない。
 だとすれば時間ともに回復するかもしれない。私は少し安心した。初めての進化は、どうも慣れないことが多いようだ。
 
 
 
 没パターン3

 もりのなかで くらす ポケモンが いた
 もりのなかで ポケモンは かわをぬぎ ひとにもどっては ねむり
 また ポケモンの かわをまとい むらに やってくるのだった

「シンオウの むかしばなし」より

 
「結局さぁ、こいつの本当はどっちだったんだろうな」
 図書館で(無断)拝借してきた本を眺めながらそいつはメガネをずりあげた。
「本当?」
 それは、姿という意味なのか。皮をかぶりポケモンになり、皮を脱いで人に戻る、はたしてどちらが本当の姿か。
 いやさ――、これって逆もアリかも知れないわけじゃん?ポケモンが人になって人がポケモンになって。
 ポケモンが人になると言う記述はどこにもないぞ、と突っ込む前にこいつの口が開いた。
「ん?となれば、本当は人なんだけどポケモンの皮かぶってポケモンのふりした奴が話していた相手が実は人の皮をかぶったポケモンだったとかってアリなわけだよな?」
「……あり、だろうな。お前の理屈でいくと」
 このネタもう誰か書いちまったかな――とそいつは天を仰ぐ。書く前に、ここに実物がいるだろうと言うべきか。
 
 

 皮をかぶった人は、鏡をのぞきこんだ時、そこに映るのは、人か、皮か。
 はたしてどちらが本当か。
 俺もお前も、どっちが本当か。


 元人間、のそいつは超絶人気モノの皮をかぶっている。ネコではなくネズミだが。
 どっかの初代チャンピオンの相棒として全国的に有名になってから電気ネズミフィーバーは訪れ、今でも不動の人気を誇っている。
 もっとも、こいつは注目されることを嫌う。他人に撫でられるのも抱き締められるのも、何より多数の視線を浴びることを嫌う。
 そんなこいつの野望が『ポケモン初のベストセラー作家』なのだから、矛盾しか生じない。
「作者じゃなくて本が注目されるのなら良いんだ!」とは本人の主張だが、本が注目されれば自動的に作者も注目されると思うんだが。
 まぁ、こいつの書いた話は全て、俺の名前を使って持ち込んでるんだけどな。



 元ポケモン、の俺。人間歴約四年。だいぶ慣れた。体も習慣も言葉も。
 この姿に馴染んだか、と言われたら、馴染まない。どうやっても馴染まない。鏡を覗き込むたびに目の前の虚像をたたき割りたくなる衝動にかられる。
 これは俺じゃない。俺の本当、じゃない。何回現実を否定してきたか分からない。その度に鏡は砕け皮は傷ついた。
 鏡は本当を映さない。映すのは、皮だ。


 まぁ、結果的に投げ込んだ奴が一番書きたかった事を書けたから、良いんだけどね

【続きかない】


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