ヒウンシティ。
イッシュ南部に位置する、世界と繋がるビジネス街。
その街の中央にあるセントラルパークに繋がる大きな通りが4つある。
その中の1つ、スリムストリート。人通りがまばらな狭い道。
そこに、名のある捕獲屋(ハンター)や密猟者(裏ハンター)達が
「風雲児」 とも、「最強」 とも呼び恐れ敬う、サザンドラのシルエットが目印の
人気No.1の「捕獲屋Jack Pot」があるのだ。
「ただいま戻りました。」
「るまー♪♪」
気温30度を越える中、アイスを買いに行った青年が戻って来た。
出かけたときのまま、クルマユを腕に抱いていて、そのクルマユは
行きとは違い、にこやかな表情でアイスの入った紙袋を持っていた。
「おお、アズキ。お帰り。」
「……あれ?リラ姐さんだけ?」
「ああ、ヴィンデとウィルはうちに喧嘩吹っかけてきたバカ共の粛清。
イズナは帰って来たルルーメイとポケモンバトルの特訓。
特訓組はともかく、喧嘩組はすぐ帰ってくるよ……何もなければだけど。」
「ああー…じゃあ、先に選びます?」
「……ロイヤルブラックティー&モカ。」
「わかってますって。」
小さな机の上に乱雑してるカードを片付けて、アズキの腕の中のクルマユが
アイスの入った紙袋を机の上に置いた。
「ヒウンアイスか。久しぶりに食べるな。」
「本当ですね……そういえば、期間限定のフレーバーもありましたよ。」
「あー、あれだろう。新人ジムリーダーの3人をイメージした。」
「ええ、それです。詳しいのはこれに書いてますよ?」
「……それはあとでいいから。アイスが溶ける。」
「はいはい。」
紙袋から取出した、アイスの入ったバラエティーボックスを机に置き
ふたを開けて、アズキはリラ姐さんがリクエストした、紅茶とカフェモカがミックスされた
1つのカップアイスと、備え付けのスプーンを彼女に渡した。
「やっぱりこれが一番でしょう。」
「姐さん、紅茶好きですもんね……あ、だから手持ちも紅茶の品種なのか。」
「そういうこと。ほら、他の連中が帰って来る前にさっさと選んで冷凍庫に入れとけ。」
彼女に急かされて、アズキは1つ選んで残りを冷凍庫に入れると
クルマユと半分ずつ食べながら、他のメンバーの帰りを待つことにした
*あとがき*
どうも、NOAH です。捕獲屋の話ですが基本的にほのぼのしてます。
ヒウンアイスは彼らの好物なので、必ずどこかで入れるつもりですが
フレーバーの名前があまり思いつかないので大変です。
今回は2人+クルマユのみ。
クルマユの鳴き声これであってたっけ?
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】