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※投稿一周年記念小説
朝霧に包まれる海辺の街の始まりは、その街のシンボルとなっている灯台を中心に、ヤミカラスたちが鳴きながら空を低く飛ぶ姿だ。そんな彼らを店先で見上げて、精いっぱい伸びをしたり、掃除をしたりするのが、アサギシティの人たちの始まりだ。海から昇る朝日は地理的に見られないが、山から降りてくる朝霧をそっと照らす朝日は、スッキリと体に染み渡る。
「さて……今日は晴れるかな。」
山からゆっくりと昇る朝日を隠す霧が現れた日は、雲ひとつ無い快晴になるのだと、最近亡くなった、物知りな祖父が言っていた。なんだか今日はいい日になりそうだと、深く深呼吸をしながら、店舗の少し重いシャッターを開けた。
「エレブー、調整始めるぞ。」
店の奥で商品整理に勤しむ相棒を呼び、カウンターの横にあったカラフルな銃ーー身体が不自由なトレーナーの為に作った、サポートガンを作業台に起き、つなぎの腕の辺りを腰で結んで、台の前に置いてあるパイプ椅子に座った。その向かいに、エレブーもまた、パイプ椅子を持ってきて座った。
「さぁ……開店までの間に、綺麗にしてやるからな。」
そしてまた、誰かの役に立ってくれよ。
【ミヤニシさん再来】
【書いてもいいのよ】
【ポケモン世界の福祉道具をみんなで考案してみよう。】