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  [No.3526] 学問の発展について 投稿者:あきはばら博士   投稿日:2014/12/06(Sat) 23:50:22   58clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

あの世界での学問は、現実世界の学問と比べてだいぶ遅れている。
コンピュータや転送装置など現実世界よりも学問が進んでいるようにも見えるが、あれらはすべて人間が一から考えて作ったものではなく、ポケモンの何かを真似することで偶然できるなど、はたまた全部ポケモンが作って理論も人間に書かせたなど。開発者も原理がわかってない代物だと思う。
あの世界には科学や学問を発達させる原動力が無い。すべてのものはポケモンの力でなんとかなってしまうため、わざわざ人間の手で一から積み上げて考える必要が無い。学会に出てくる高度な論文などは、ほとんどフーディンが人間を操って書かせた論文であると言ってしまってもいい。技術の発達度が極端すぎるのだ、一からあのようなものを人間の知恵で出来るとは考えにくい。
分野ごとに知られていることの差が大きい、コンピュータ関係の電気や通信工学などは異常に発達して深いところまで知られているが、たとえば生態学などは全く進んでなかった。生態学はポケモンが教えてくれないからである。
ポケモンは何匹いて、どんな種類がいるのかなどの基本的なことすらも、皆知らなかったし調べようとしなかった。
だからこそ、オーキド博士はあそこまで評価されている。
オーキド博士はカントーに生息していたポケモンを調べ上げ、ここには150種類のポケモンがいると結論した、さらにその分類や平均体長平均体重を算出して、それぞれのポケモン名もしっかりと定めた。
その研究の総仕上げとして、複数の第三者の子供にレポート作成を依頼して、カントー地方のポケモンは150種類おり、きちんとそれらが分類分けが可能であることを研究所内の机論ではなくフィールドワークの実践で証明したのだ。「図鑑の完成」とはすなわちこれを示す。
ところで、このポケモンの分類分けと言うと簡単なようにも聞こえるが、体が水晶でできた炎弱点のイワーク、体が鋼で出来た巨大なイワーク、全身が黄色のイワークの3種類がいるとき、それぞれを「特異種のイワーク(クリスタルイワーク)」「ハガネール」「色違い」と分類する。このように何が同種族であるか別種族であるかの判断基準は難しい。
そうした研究を(おそらく)世界で始めておこなったことで、オーキド博士は世界的に有名になり、ポケモン研究の第一人者と呼ばれるようになった。それまで見向きもされなかったポケモン分類学が注目を浴びるようになった。
逆に言えばそれまで、誰一人としてそんな研究をしていなかったのだ(過去にもいたとは思うがその数の多さに挫折してきちんとした形にできなかったのだろう、オーキド博士の勝因はまず近場のカントーのみに絞ったことだ)。ポケモンという不思議すぎる存在を目の前に置かれ、何も不自由ない生活を与えられた結果、探求しようとする意欲が失われてしまった。
ポケモンのすべてが分かるはずがない、どんなに考えてもポケモンの持つ不思議さを解き明かせる日はこないものという考え方が皆の中に浸透している。どんな不思議なことが起きてもそれをポケモンのせいだとして理解を放棄してしまう現状があるのだろう。


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