年明けまでもう少し。あー、今年1年でどんだけうちにゴースト増えた。初詣はあれだな。ゴーストホイホイがこれ以上酷くならねぇ様に祈るしかねぇな。
もう治る気がしない。何故だ。分からん。まぁ、いいか。
コタツでゲンガーがミカンを剥いてくれた。ありがとー。平和が染みいる。
来年もいい年だと良いよなー。とか思いながら、だんだんぼんやり眠くなる。
いかん、コタツで寝ると風邪をひく。そろそろ寝るわ―、初日の出は出来たら一緒に見ようぜ、と声をかけて夜が本場のゴーストたちを置いていく。
もそもそと布団にもぐった。ごろんと寝がえりを打つと、何気なしに壁にかけてある鏡を見た。ゆらり、波打ったように見えたか、見えないかで、寝た。
妙な夢を見た。
水が下から上に昇ってく。宙に岩が浮いている。明るくも暗くもない。全体ぼんやりとした水色。
えーと、どこだ、ここ。何だこの謎の世界。年の終わりに変なもの見てるな、私。
空中をすいすい泳ごうとするがうまくいかない。夢なんだからもっと都合よくいきゃいいじゃないか。
なんかのはずみで地面(?)に足がついた。あー、歩ける。ちょっと安心。
てくてく素足で歩く。これって、布団の中で実際に足もばたばたしてんのか?想像して笑う。
誰もいない空間。普段やかましいゴーストポケの一匹も夢の中に出て来ないのか。ていうか、あいつら確か夢の中に入ってこれる奴とかいなかったか?まぁ、どうでもいいか。
しかし寂しいな、ここ。なんでもいいから生き物に会えればなーとか思ってひょいっと下を見てみれば。
・・なんぞあれ。
でっかい影が過ぎていく。いやいやいや、なに、あれ。生き物、か?多分そうだよな。夢とはいえ想像力たくましいな、私。
怪獣というか、ドラゴンもどきというか。えーと、まぁ、いいや。
追っかけてみるか。どーせ夢だし。待てぃ!走ってみる。風にように・・・とはいかない。通常スピード。えらくリアル思考だなぁこの夢!ちょっとは都合よくいけばいいのに。
見失った。全然ご都合主義じゃないわこの夢。つまらん、どこ行った。
適当に座りこむ。遠目からじゃ全然姿が分からんが、あの黒いの何なんだ。どっかで見たことあるポケモンかなんかか?
いや、見たことあるかどうかなんて知ったこっちゃないんだけども・・・。ん、なんか急に暗くなった。
真上をあのでかいのが通って行った。・・ぶっちゃけ、ムカデっぽい。
いきなりビビらすんじゃねーよぉ―!思わず叫んでみた。ぐるんと、頭の先あたりが反転した。
・・え。
こっちきた。
思ったより、つーか、かなり、でかい。えーと、黒いムカデもどきドラゴン(っぽい何か)。
何か挨拶でもしたほうがいいんだろうか。
とりあえず、明けてないけど「明けましておめでとうございます」と、言ってみた。
・・無反応。正月の概念があるかどうかもわからねーからなー。
適当にしゃべくる。お前ここで一人なの?一人っつーか一匹か。寂しくね?あー私は夢とはいえ結構心細かったな―。あれだよ、同じ夢がまた見れるかどうか分かんねーけどまた会えたら会おうぜ。な。
オール無反応。これはこれで、きつい。まぁ、一人よりはマシ、か。
なぁ、お前なんて言う名前だよ。通訳いないから通じるかどうかわからんが聞いてみる。夢だし!
はじめて、そのドラゴンもどきの口が開いた。
「 」
そこで目が覚めた。
あり?
なんか、えらいはっきりした夢見てなかったか?
・・・。
まぁ、いいか。時計は朝の4時50分。ちょっと早いけど、初日の出を見るんだからもう起きとくか。
「ギラティナ、だっけ?あれ」
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余談 シンオウゴースト勢終了―――!
イッシュの皆様は年明けです。というか、ここでゴーストシリーズ第1部は終りっす!
【意地でも〆切に間にあわす】
【来年も頑張るぜぃ!】