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  [No.271] 第3話 ポケモントレーナーダルク 投稿者:魁炎   投稿日:2011/04/06(Wed) 16:21:43   37clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「っは〜、やっと着いた〜。」

アレンは301番道路を越え、『スガワタウン』に到着した。スガワタウンは自然に満ち溢れ、南には浜辺もある、ランパ地方屈指の観光スポットである。

「さて、まずはゴチミル達を休ませるためにポケモンセンターに向かうとするか。」

*       *      *

「お待たせしました。お預かりしたポケモンは皆元気になりましたよ。」

「ありがとうございます。」

アレンはジョーイからポケモンを受け取り、ポケモンセンターをあとにした。

*       *      *

「さて・・・これからどうするか・・・。」

アレンは何となくまわりを見渡した。すると、一人の少年が木陰で寝ているのを発見した。年齢はおそらく17歳くらいだろう。

アレンはその少年に何かを感じたのか、そこへ歩み寄って行った。そしてしゃがみこみ、少年の顔をじっと覗き込んだ。

「この人・・・もしかして・・・。」

すると、少年が目を覚まし、急に起き上がった。その所為でアレンは顎に思い切り頭突きをくらった。

「ふぼっ!」

「す、すまない!大丈夫か!?」

「あ、ああ。なんとか・・・。」

アレンは改めて少年の顔を見つめた。アレンはこの少年に見覚えがあったのだ。

「・・・?どうした?俺の顔に何かついてるのか?」

「いや・・・。どっかで会ったような気がするんだけど・・・。」

「そうか・・・。」

その少年は考え込むように腕組をした。

「・・・俺はお前に会った記憶はないんだが・・・。」

「そっか・・・。一応聞くけど・・・君の名前は?僕はアレン。アレン・デュナスだ。」

「俺はダルク。ダルク・レイジェル。ポケモントレーナーだ。と、いっても、少し前に旅を始めたばかりだがな。」

「ダルク・レイジェル・・・。」

アレンは暫くの間考え込んでいた。そして、

「・・・!!ダルク!もしかして、ランパ地方に伝わる『七つの伝説』を先祖代々伝え続けている、レイジェル家第13代当主の!?」

「ああ。もっとも、当主と言っても代行だけどな。だが、さっきも言ったように俺はお前とは会ったことはないぞ?」

「テレビで見たんだよ。君がインタビュー受けてるところを!」

「そうか・・・。それでか。あれを見ていたとはな。」

少年――――ダルクは少し恥ずかしそうに頭をかいた。

「ところでお前・・・七つの伝説の内容については知ってるのか?知らなければ教えてやるが・・・。」

「うーん・・・。一つだけなら聞いたことがあるんだけど・・・。自分の気に入ったトレーナーのパートナーとなり、勝利をもたらすポケモン、ビクティ二の事。」

「そうか・・・。」

ダルクは再び腕組をして、南にある浜辺の方を見た。

「残りの六つは知らないんだな?」

「うん、全く知らない。ビクティニの伝説のほかに後六つあるってことだけ。」

「そうか。では、話すとするか・・・。少し長くなるかもしれんが、構わないか?」

「全然いいよ。僕どうせ今暇だし。」

ダルクは軽くうなずくと、一呼吸置いて、話し始めた。



★―――――★――――――★
後書き:本編シナリオでは七つの伝説の内、三つを画いていきたいと思います。他の四つは番外編として他のキャラの視点から書いていきます。


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