ダルクが投げたボールから出てきたのは、ドリュウズ、ワシボン、ヒトモシ、フシデ、モノズ、ツタージャだった。
「さて・・・一気に片付けるぞ!ヒトモシ、かえんほうしゃだ!」
ヒトモシのかえんほうしゃが次々と相手のポケモン達を倒して行く。
「な、なに・・・!?」
「ふっ・・・どうだ。」
「くそっ!こうなったら!!」
デス・クロノスの団員達は、新たにマタドガスやイワーク、モココ等のポケモンを出してきた。
「ふん、ポケモンを追加するか。とことん卑怯な奴らだな。どこぞの反則王よりもタチが悪い。」
ダルクはそう言いながら、呆れたように手を顔にあてた。
「まあ、いい。ならこちらは一斉攻撃だ!」
ダルクは、左手で相手ポケモン達を指差した。
「ワシボン、つばめがえし!フシデ、どくづき!モノズ、あくのはどう!ツタージャ、グラスミキサー!」
ワシボン、フシデ、モノズ、ツタージャが一斉に攻撃した。敵ポケモンは次々と倒れ、残るはレディアン、テッカニン、アメモースのみとなった。
「残すは全員むし・ひこうタイプか。ならばドリュウズ、いわなだれだ!」
ドリュウズは、大量の岩を3匹のポケモンに向かって落とした。残った3匹のポケモンはあっけなく倒れてしまった。
「うう・・・く、くそ・・・。」
「おぼえてろよー!」
団員達は、ぼろぼろのひこうポケモン達に捕まり、飛んで逃げて行った。
「・・・戦闘不能のポケモンに、無茶させやがるな。」
「・・・・・・。」
アレンはこの様子をじっと見つめていた。そして、アレンの中にいくつかの疑問が浮かんでいた。
真相を確かめるべく、アレンはダルクに話しかけた。
「なぁ、ダルク。ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・。」
「・・・?何だ?」
「もしかして、ダルクもポケモンリーグ優勝を目指してる?」
「あ、ああ。・・・!?『も』って、まさか・・・お前も!?」
「あー、うん。そうなんだよ・・・。」
「こいつは驚いたな・・・。こんな形でライバルに逢うことができるなんて。」
ダルクは、そう言いながら頭を掻いた。
「おはは・・・。バトルがすっごい強かったから、もしかしたらって思ったんだ。」
「強いだなんて・・・俺もまだまだだよ。」
「あと、ダルクってもうポケモンを6匹持っているんだね。」
「・・・アレンは何匹持っている?」
「えっと・・・2匹。」
「ふむ・・・ちょっと、ついてきてくれないか?いいポケモンを捕まえられそうな所が近くにあるんだ。」
「あ、うん。わかった。」
アレンは、ダルクに連れられて、302番道路へ向かった。