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  [No.493] ヌケニンのお話 投稿者:スウ   投稿日:2011/06/04(Sat) 19:35:32   38clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 215番道路を行きつ戻りつする時、誰の瞼の上にも雨の滴がつきささる。
 雨音が耳を打ち、全ての生き物はその冷たさを肌で感じ取る。
 ところがヌケニンには視覚も聴覚も感覚もなかったので、それらの感触を、生の実感として身に受けることが出来なかった。
 しかし、魂の波長は感じ取ることが出来たので、雨の恵みを受ける者達が、どのような幸せを享受しているのか、ということはよく知っていた。
 雨乞いをするポケモン達が、どれだけ素敵な音楽を生み出せるのかを、ヌケニンは誰よりもよく知り抜いているのだ。


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