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  [No.681] 第2話「燃え上がる気持ち! 初めての戦い 前編」 投稿者:akuro   投稿日:2011/08/31(Wed) 22:19:35   42clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 ブースターのかえんは、パワーストーンの力で七色戦士の1人、赤い体のブイレッドになった。

「なんだよ……めちゃくちゃ格好いいじゃん! オイラもいくぜー! 七色チェーンジ!」

 らいどがそう叫ぶ。

 まばゆい黄色い光がらいどを包み、新たな姿へと変えてゆく。



 光が止んだらいどの背中には、レッドのものよりシャープな作りで、先の方がギザギザになっている黄色のマントが揺れていた。首周りのギザギザは黄色くなり、白地に黄色でVが描かれたバッジは、レッドのものと色違いだ。

「うおおお! オイラかっけぇ! かえんがレッドなら、オイラはイエローだな!」

「まあそうなるだろうな」

「うおおお……! かえんもオイラもかっけええ!!」

「うるさいわね! らいども人のこと言えないじゃないの!」

「だってかっけぇじゃん! みずきも早く変身しろよ!」

「はいはい。七色チェンジ」

 三匹目、みずきもそう呟く。

 ほかのニ匹とは違う、やさしい青い光がみずきを包みこむ。

「……じゃあわたしはブルーなのね、まったく、子供みたい」

「それ言ったらダメだろ」

 ブルーの格好はレッドやイエローと同じように体は全体的に青くなり、えりまきには青いVのバッジがついている。
 背中のマントは少し幅が広く、先はまるで海を思わせるような波型に切られている。

「みずき、「子供みたい」は禁句じゃよ♪」

「長老さん……もう少し捻った名前にしてください」

「じゃあ「ブイエターナルクライシスアクアティックメランコリィ」なんてどうじゃ?」

「……ブイブルーでいいわ」

「そうか? まあ、これで七色戦隊「ブイブイズ」の3匹が誕生したのう♪」

「……長老さん、もしかして七色戦士って七匹いるんですか?」

 かえんが長老に尋ねると、長老はニコニコと微笑み応えた。

「そうじゃよ♪ しかもみんなイーブイの進化系、つまりブイズじゃ♪」

「ブイズ……はっ! だから「ブイブイズ」なのか!? 長老!?」

 今度はらいどが長老に詰め寄る。

「まあそういったところじゃの♪」

「……わたし、長老さんのセンスが分からなくなってきたわ……ブイブイズって……」

「ほっほ♪」

長老は穏やかな笑みを浮かべた。




 その時突如、空を切り裂くような轟音が鳴り響き、激しい揺れがレッド達を襲った。


「きゃあ!? な、なに?」

「敵が来たんじゃの〜」

長老は涼しげな顔で言った。

「て、敵ぃ!?」

「そうじゃ♪ レッド、イエロー、ブルー! 外に出て、敵を蹴散らしてくるのじゃ〜!」

「はい!」
「いーっえっさー!」
「了解しました……ハァ」

 そう長老に告げると、三匹は外へと駆け出していった。 



「……頼んだぞ、ほっほ♪」



 中編に続く!


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