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  [No.964] 第2話「燃え上がる気持ち! 初めての戦い 後編」 投稿者:akuro   投稿日:2012/04/26(Thu) 16:57:00   37clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 「グオオオオオオオ……!」
 ワルビアルの巨大な咆哮が地に響く。それに連動するかのように、倒れていたワルビル達が次々に消滅していく。

 「き、消えた!?」
 レッドが驚愕し、叫ぶ。
 その時、3匹の頭に声が響いた。

 (レッド! イエロー! ブルー! 聞こえるか!?)

 「長老さん!?」
 一体どこから話しているのかと、ブルーはきょろきょろと辺りを見回す。

 (聞こえているな! これはテレパシーじゃ!)

 「テレパシー!?」
 イエローは長老の言葉に、危うく木から滑り落ちそうになった。

 (今はそんなこと、どうでもいい! 大変なことが分かったんじゃ! おぬし達が倒したワルビルは、作り物じゃ!)

 「作り物!?」

 (ああ、それ故にいくらでも作り出すことが可能なのじゃ! そこにいるワルビアルも作り物じゃが、それ故に普通のとは段違いに強い! 覚悟してかかるのじゃ!)

 そこまで言うと、長老の声は聞こえなくなった。

 「ええ!? ちょっと! それだけ言われても困るんですけど!?」
 ブルーが抗議するが、長老からの応答は無い。

 「とにかく、倒しゃいいんだろ倒しゃあ!」

 イエローは木から飛び上がり、「ミサイルばり」を乱射する。ワルビアルはそれを受けた……が、何も感じていないようにイエローの方を向いて、自らの周囲に尖った岩を無数に生み出し「ストーンエッジ」を放った。

 「うわあああ!!」
 イエローはそれをまともに受け、地面に激突し、気を失った。

 「イエロー! くっ……!」

 ブルーは、「ハイドロポンプ」を至近距離から放つ。 ワルビアルはそれを間一髪の所でよけた。

 「あっ……!」

 「グオオオオ!!」
 ワルビアルの叫びが耳を付く。

 レッドは恐怖に震えていたが、なにかを決意するような眼差しで、ワルビアルをぐっと睨んだ。

 「オレは……ここで負ける訳にはいかねぇんだ! 負けて……たまるかあああ!!」



 その叫びと共に、レッドのバッジが真紅に輝き、レッドの体が赤い炎に包まれる。

 「うおおおおお!!」
 レッドは風のように疾走し、飛び上がった。そして。



 「フレアドライブ!!」



 ……そう叫びながら、ワルビアルに激突した。


 ーー薄れてゆく意識の中でレッドが見た物は、発光しながら消えていくワルビアルと、駆け寄ってくるブルーの姿だったーー



 ……続く!


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