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よもやまばなし@銭湯ゆずりは
○ぱーそなりてぃー
津々楽茉里(つづらまつり):「天原フォークテイル」の主人公。
杠奈都子(ゆずりはなつこ):茉里の友達。「銭湯ゆずりは」の娘。
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津々楽 「――ユズちゃん、これ何?」
杠 「よくぞ訊いてくれたね津々楽君。この『よもやまばなし』はね、著者が一人でも多くの人にこのお話を楽しんでほしいという、純粋な気持ちから生まれた本編『天原フォークテイル』の脱線コーナーなのだよ。平たく言えば、著者の構ってちゃんな性格が露呈した、自己満コーナーだよ」
津々楽 「その自己満に、入浴中の私たちが勝手に使われるのは、どうなんだろうね」
杠 「おや? もしかして茉里ちゃん、少々御立腹かな?」
津々楽 「だって、全部文章化されるって思うと、言いたいことも言えなそうだし」
杠 「そんなん気にしないっ! 普段思ってることが言えないキャラ設定の茉里の内側を覗くというのが、このコーナーの裏目的なんだよ」
津々楽 「でも、この小説一人称だし、私の心理描写はむしろ結構書かれてるけど」
杠 「あははー! そうだね! まあそんなことどうだっていいんだよ! そもそも趣旨なんてないんだしっ!」
津々楽 「じゃあ、私たちは何について話せばいいの?」
杠 「そうだねぇ……じゃあ第一回らしく、この話の見どころというか、注目してほしいところなんかを聞いていこうかな」
津々楽 「一応ユズちゃんがメインMCなんだね」
杠 「――みたいね。まあ細かいことはいいの! まずは茉里から、見どころをどうぞ」
津々楽 「うーん(そもそも完結してないしなあ)、とにかくまず言えることは、ポケモン小説なのに、ポケモンの気配すら感じません」
杠 「いきなり欠陥突いてどうすんのよ……」
津々楽 「一応著者としては、『ポケモンの固有名詞を出さずに、ポケモンの世界を感じてもらう』という思惑はあるみたいです。だた、それが伝わるかどうかはまた別だと、言い訳もしています」
杠 「うん。見切り発射だったもの、今回も」
津々楽 「見切れず発射にならないようにしてほしいね」
杠 「そ、そうだね」
津々楽 「もともとは、ただいま(2013年11月25日現在)開催中の『鳥居の向こう』という小説コンテストに向けた執筆だったんだよね」
杠 「そう。でも『ポケモン出て来へんやん』っていう批評が怖くて、止めたらしいね」
津々楽 「それを差し引いても読ませる文章力、という点では、自信がなかったんだね」
杠 「まるで作者に個人的な恨みでもあるかのよな、辛辣なコメントだね。最初『天原フォークテイル』は、実は『天原説話』とか『天原伝記』とか、そういうタイトルだったらしいよ。でも、『なんか堅っ苦しい感じだな。厨房が主人公なんだし、横文字にしよう、そうしよう』ってなったんだ」
津々楽 「安易だね」
杠 「茉里、本編と違って、こっちではざくざく言うね」
津々楽 「いや、なんか本編とは少しくらい差別化図った方が良いかなって」
杠 「結構乗る気じゃん。まあとにかく、こういう脱線企画もやりやすい、ラフに扱えるお話になるように、横文字になりました」
津々楽 「なりました」
杠 「うん、じゃあ次。えー、このお話の人物描写における考察」
津々楽 「中学生のする議論ではないよね」
杠 「まああれよ。髪が長いとか短いとか、背が高いとか低いとか、可愛いとか不細工とか」
津々楽 「うーん、そのまんま書いちゃうと、やっぱりチープだよね」
杠 「じゃあ、今お互いに描写してみようよ。本編の補完ってことで」
津々楽 「え? 今やるの?」
杠 「茉里はね、とりあえず背が小さい」
津々楽 「始まってるし。てか怒るよ?」
杠 「小学四年生って言ってもバレないかも。肌もなんか、赤ちゃんっぽいし。髪も細っそいよね。今はボブっぽいショートだけど、伸ばしても似合うとは思うよ。あと身体は全然質量ないのに、パーツが大きいよね。口とか目とか耳とか、あとほら、掌」
津々楽 「――手が大きいと、フルートも吹きやすいの」
杠 「でも胸は無い」
津々楽 「おいこら」
杠 「すみません」
津々楽 「――胸については、ユズちゃんもじゃん」
杠 「そうでした。まあそこは中学生なんで、巨乳っていう設定もどうかと」
津々楽 「なにそれ自分ばっか。じゃあ次私ね。ユズちゃんは――うーん、背丈も体型も、とりあえず普通。髪は長め。そのくらいかな」
杠 「え? 寂しい寂しい! もうちょっと書き込んでよ!」
津々楽 「あとはね――ちょっと目が怖い。真面目な顔してると、まるで誰かを呪い殺そうとしてるみたい。冷徹、冷酷、氷結、冷凍庫、冷凍食品――」
杠 「ちょ……後半連想が適当だよ! てかなんかショックそれ」
津々楽 「あ、あとちょっと毛深い!」
杠 「だー!!! ま、茉里! そろそろあがらないとのぼせちゃうよ? 今日はこの辺でお開き!」
津々楽 「ちょっとだよ? 腕とかよーく見ないと分かんないくらいだよ? ほら、このくらい近くで見ないと――」
杠 「も、もう分かったから! それ以上は、ね!」
よもやまばなし@銭湯ゆずりは おわり。