マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.3209] 【リレー小説】あるホワイティの履歴書【1月10日版】 投稿者:チャット創作隊   投稿日:2014/01/11(Sat) 01:17:17   114clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:リレー小説】 【1月10日】 【描いてもいいのよ】 【参加して欲しいのよ】 【カオスにしてもいいのよ】 【参加して欲しいのよ】 【参加して欲しいのよ】 【終わりが見えないのよ】 【勧誘しちゃうぞ★】 【ちくわだいみょうじん

 1月10日 参加者(敬称略):(砂糖水, 門森 ぬる, (°○。。(`◇´)。。○°), 音色, αkuro, 流月)
※全員分写したつもりですが、お名前が抜けている方がおられましたらお知らせ下さい。その他にも何かお気付きになりましたら修正して下さって構いません。(筆記者・砂糖水)
 前回の続きです。
 みんな参加していいのよ。

―――――――――――――――――――――――――――


 こ、これで疑いが晴れる……。見知らぬ青年ぐっじょぶ。が、女将さんは無言。お、おいなにか言ってくれよ。許すとか許すとか許すとか! まああれか、従業員の俺ならともかく仮にも客だから文句言いにくいのか。「と、とりあえずこの女性をさがしてみますか」助け舟を出してくれたのは青年だった。青年ぐっじょぶ。まじぐっじょぶ。
 しばらく無言の時間が続く。おかみさんはぎゅっと目をつぶって眉間にしわを寄せていたが、はぁとため息を一つついた。
「お客様の提案とありましたら無下にするわけにもいきませんね」 
 相変わらずこめかみに浮かんでいる血管は消えないけれど、一先ずここでドヤされるという事態は免れたようだ。こっそり俺も息をつくとぎょろっと睨まれた。サーセンっ!
「あの〜何かありました?」
 そんな空気を読まずに若い声が響く。こ、この声はもしかして。その場の全員がそちらの方に目をやると、デデンネのトレーナーが顔を出した。
「どうしたんです?皆さん怖い顔をして」
「こちらのデデンネ、お客様のポケモンでしょうか?」
「えぇ。この人からペロッパフを借りていたので、代わりに貸してたの。それで頭の上に乗せてあげたらいつもみたいにすぐどっかいったの。ふふっ」
「ポケモンの貸し借り……でございますか」
「えぇ」
「そうなのかい?」
「あ、はい。掃除してる時に会いまして、ペロッパフ貸してって言われてそれで代わりに……」
「デデンネが額縁を割ったのはおまえが借りている時なのかい?」
「まぁ……」
 まずい。これは借りた者の責任ということにならないか? どうする俺。青年の方をちらりと見ると、男と一緒に手持ちであろうバケッチャをつついている。可愛い、じゃなくて。
「ぱふ!」
 一触即発の空気の中、ペロッパフの声が響いた。
 奴はいつの間にか女将さんの足元に居て、見たことのないキリッとした顔をしている。
「ぱふ、ぱふぱふぱふー。ぱふーぱぱぱふ、ぱっふぃー!」
「な、なんだい。何か言いたいことでもあるのかい」
 女将さんがペロッパフを抱き上げると、青年がペロッパフに近付いて、ちょんちょんとつつき始めた。
「こいつ、「アニキは悪くねえ。悪いのは有無を言わさずアタイを連れてったこのアマとその大福だ」って言ってます」
 ぱふ、とペロッパフが頷いた。口悪っ。
 しかし、口が悪くてもきちんと俺を擁護してくれるのはありがたい。
 ごめんな、いつも勝手に逃げるアホポケモンって思って。トレーナーのことをきちんと思いやれるいいポケモンだったんだな、お前。やっぱりトレーナーの育て方がいいからだろうか。流石俺。
 それに便乗して、そうなんですと言ってしまいそうになるがぐっと我慢。口は災いの元。たしかに勝手に貸してきた女の子に文句と暴れてくれやがったデデンネに一発制裁をかましたいが、俺が借りている間に問題を起こしたというのも事実なのである。女将の判断をじっと待つしかない。
 ちくわだいみょうじん
 誰だ今の。なんか今俺の意識の中に謎のフレーズが挟まれたような気がする。あぁ更に女将の皴が中央に寄った。これはもしかしてヤバいパターンか。俺の職場からサヨナラバイバイしなきゃならないのか。
「お客様、大変申し訳ないのですがそちらのデデンネが当旅館の備品を傷つけたという情報が入っております」
 絞り出すような女将の声が女性の方へ放たれる。しかしその間、お客様のポケモンはうちの店員が預かっておりましたのでとかなんとか女将が言いかけたのを遮ったのは。
「え! 本当ですか! ごめんなさい、私、良かれと思って……」
 まずいその言い方だと全面的に俺に非があるようにしか聞こえない。このお姉さん全力で俺の職場生命を絶つ気だ。デデンネもウソ泣きしてこっそり俺の方を見てドヤ顔すんじゃねぇ。くそ握りつぶしたい。
 女将はこちらをぎっとにらむ。やばいやばいまじやばい。
「まったくあんたってやつは次から次へとそうどうばっかり起こして……! ああお客様、うちの従業員がご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。ほら、あんたも頭を下げる」
 無理やり頭をつかまれぐいっと下げられる。ちきしょう、悪いのはあの大福、もといデデンネなのに……。

 ◆ ◆ ◆ 

「まったく……今回はあんたのポケモンじゃないから大目に見るけど、もっと慎重に行動しなさい!」
「はい……すみません」
 女将さんと俺しかいない事務室で説教を終えると、女将さんは仕事があるからと去っていった。
「ぱむーう」
 俺は足元で頬(らしき場所)を膨らませているペロッパフを抱き上げた。
「ありがとうな、ペロッパフ」
「ぱふ……」
 ペロッパフは納得いかないといった声でぶすっとしていた。



―――――――――――――――――――――――――――

 入室者が減少した為、一旦終了となります。皆様お疲れ様でした!
 次回は1月11日の21時頃開始を予定しています。
 飛び入り参加も歓迎しております。1文からでも参加出来ますので、興味のある方は是非是非奮ってご参加下さい。


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー