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  [No.131] 人生と運命[2] 投稿者:5595   投稿日:2010/12/19(Sun) 16:02:53   45clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

4時53分
何故だか知らないが全身が濡れているような………
そう思った瞬間
自分は湖の真ん中に投げられていた。
「…っく!…………!!」
俺は泳ぐのは得意では無い。
多分邪魔だから近くの湖に投げたのだろう。
「………ー!ーーー!!」
必死にもがき続ける。
しかし限界もある。
「……………………」
もうもがく体力も無くなった。


「………うー……ん?」
「大丈夫?」
よく見てみると、育成施設で一緒だった[ポッチャマ]だった。
この[ポッチャマ]は一緒っていうか、2度3度通りすがっただけだが……
「あ、ああ。」
まだ元気ではない俺にちょっと高めのトーンで
「湖に落ちてたんだよ!?てっきり死んじゃったのかと思ったよ……」
まあ水タイプだから簡単に泳げるのか と思いながらベッドから出た。
「っ!?」
何だか岩をぶつけられたような怪我があちこちにあった。
「うっ………!」
「駄目だよ!まだ動いたら!今日はここでゆっくりしてきなよ。」
雄のくせにトーンが高い声で話かけてくる。
「わ、悪ぃ……」
何故だか遠慮が出来なかった。

前、育成施設で噂ではポッチャマは地味な存在だったという。

……少し憎かった……
「あ……やばいな………」
傷口から血が出ていたため白いシーツが一部、赤くなっていた。
「お、おい。」
力いっぱい声を出した。
しかしポッチャマには聞こえなかった。
しかし、俺もやばい。
血液が不足していて、貧血状態におちいっている………
「はい!傷薬!えーっと………」
ポッチャマは傷薬を持ってきてくれた。
「こうかな?」
ちょっと乱暴なやり方だったため
「………っく!××$¢$\∞〜!」
言葉にならない悲鳴を上げてしまった。
「ご、ごめん!」
「い、…いや……いいよ。別に…………。」
最後の方の発音がいけなかったせいか、
「………………」
「………………」
傷ついたような顔をした。
傷薬を俺の足にかけようとしたその時
「…………ゎっ…………」
まあ驚くのも無理はない。出血のせいでシーツが赤くなっていた。
「ご、ごめん………」
ちょっと嫌そうな顔をしていたが、傷薬を足にかけた。

20時14分
俺の怪我はだいぶ回復した………
「迷惑をかけたな。」
「困った時はお互い様だよ。」
そう言い交わし、家を出た。

この日も寒い。予定よりも怪我が早く治ったので約半日で家を出てしまった事を少し後悔した。
「まだベッドにいたかったな……」
そうつぶやき、今日はある町のある家の屋根で寝ることにした………


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