7時24分
「ハア……ハァ…………」
俺はまたあの夢を見てしまい、ほとんど普通に眠れなかった。
「おはようございます、イーブイさん。」
「ああ…おはよう…」
俺の目から涙が出てた後がくっきり残っていた。
「どっ、どうしたんですか?」
そりゃあ気づかれる。
「あ?ああ!これか!…いや、人生やり直せるって、素敵だよなって考えていると……」
俺は涙の後をこすりながらオオタチは笑顔で そうですね!と言ってくれた。
嘘をついてしまったな………
10分後
俺たちは螺旋階段を登り終えた。
しかし、そこで見たのは部屋ではなくて、ベランダみたいな所だった。
「おーい…………」
俺の声は何の意味もなかったのように、虚しい響きで終えた。
その後1時間も待ったが何も起こらない。
「なあ…嘘じゃぁ、ないよな……!」
しかしオオタチの顔は下を向いている。
「なあ……!嘘じゃないと言ってくれよ………!」
俺はあまりのショックと絶望感で一滴の滴を流していた。
「そんな事って……ありかよ…」
「やっぱりここにいたか……」
声のする方を向いてみると、集落で会ったムクホークがいた。
「何で……何で教えてくれなかった……」
「俺は確かに言ったハズだ…行かない方がいいと。」
ムクホークの言葉が冷たく刺さる。
「……………………」
しばらく無言の時間が過ぎると、ムクホークは飛んでいった。
「うわあぁぁぁぁっ!!」
とうとう俺の涙腺が崩壊された。
「ちょっとまてよぉっ!これじゃあ何にもならない!」
床を叩きながら叫びに叫んだ。
その後20分間泣いていた。
「何でだよっ!……ちくしょう……」
俺の体の下は、自分が作った池があった。
「今まで俺がどんな思いをしてここまで来たと思ってんだよ…」
「そんなに人生をやり直したいのか?」
俺は誰の声か分からずに
「当たり前だろ…」
と答えた。すると
「お前は[力]があるな。」
出た。俺の嫌いな[力]。
「この世界にはお前位、つらい思いをしている者が沢山いる。その者達を助けたらやり直させてもいいぞ…」
「本当か?」
俺の言葉に返事は無かった
「イーブイさん……」
「ああ!分かっている!」
俺の新しい目的が出来た!と思って顔を上げてみると、
集落の近くにいた。
一体誰がやったのだろう。
「…これからも…一緒に来てくれるか?」
そう聞くとオオタチは
「はいっ!もちろんです!」
「よし、じゃあ行くか!」
19時12分
俺の気持ちが変わったと同時に夜の中を歩いていった。
まだ続きを書きます。