「あ、あの、助けて下さった方ですよね?名前は……?」
「俺はイーブイ。」
「あの、その、ありがとうございます!」
よく見たらその二匹の目がハートになっているのは気のせいだろうか。
「じゃあ、俺は急いでいるから……もういくぜ。」
そう言い残してその場を去った。
………なんだろう……この嬉しい……っていうか………
物事を考えていると、あっという間に森を過ぎてしまった。
「ふう………いつになったら着くんだ………」
また町だ………
19時32分
町の中に宿屋を見つけた。
「いらっしゃーい。」
と、気勢のいい声が聞こえた。
「泊まりにきたの?」
そう言いながらライチュウが出てきた。
「はい。そうです。」
「じゃあ、4000円頂こうか。」
「はい。どうぞ。」
「ゆっくりしていってね〜」
何だかその声がむなしく感じてしまった………
23時9分
「うーん………」
この日は眠りにつけなかった。
「眠れないな………」
ガラガラガラガラ……………
俺は窓を開けてみた…………
「いつもと変わらないな…。」
冷たい風が吹いて来たので窓を閉めた。
0時14分
やっぱり眠れない…………
「いや……寝ないとな……。」
独り言をいい目を閉じた。
……スー……スー…………
ようやく眠りにつけた……
9時0分
俺はライチュウさんにさよならを言って宿屋から去った。
疲れが全部取れている。
「さあ、今日も行くか。」
こんな事が永久的に続くのだろうか……