リベンジャー(ＹＡＮさん)

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は完結した連載作品、

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全ての戦いに終止符を打つ。
全てを終わらせる。
母の仇を打つべく、少年は戦場に踊り出る――！

ヤツの思考。全ての人間を消し去ろうとする悪意。
彼はこの日を待っていた。母の仇を討てる日を。
今こそ････復讐の時！！

何がなんだかわからなかった。
数々の救援者たち。
その最後に現われた救援者は････。

信じられなかった。その現実に。
何故彼がそのような存在なのか。何故彼なのか。
彼は････“彼じゃなかった”のかもしれない。

全ての謎が解き明かされた今日。
もう迷うことは無い。自分が信じた道を、真っ直ぐ突き進むのみ。
全ての終りは、近い――

塔を登って。人形を踏み越えて。
天井をぶち破り、たどり着く。
全てを狂わせた“そいつ”は、背を向けていた。

消えるのだ。全てが消える。
世界に巣食っていた一団は歴史の中に埋もれ、全てを指揮していた者の存在も埋もれ。
何事も無かったかのように、世界は回る。

全ては繋がっている。
きっと――繋がっている。
絆という名の丈夫な紐で、繋がっている。

繋がった絆。どこまでいっても切れない堅い絆。
それはいつか、全てを引き寄せる。運命がそうさせる。
さぁ、始まる。復讐者たちの最後の物語が。

何かが見えた。……正体はわからないけれど、
確かに見えた。この世のものとは思えぬ“目”を。
あれほど邪悪な気配は、今までに感じたこともなかった。

何か……こう、メリっときたんだよ。
くらったっていうか、確実に突き刺さったよ。
あの殺人ボディブローはもう二度とくらいたくないね。
～とあるトレーナーの日記より抜粋～

己の力が浮き足立って、何も掴めず虚空へ消える。
この力は何だ。何のために存在している。
――少しずつわかりかけた今、再び戦場へ。

決まった形など存在しない。彼らが強かろうと、それは決まったことではない。
彼らにだって失敗することはある。負けることだってある。
……それらは少しずつ、最悪な形へと傾いていた。

その戦いの結末には何があるか、誰に予想ができようか。
それは果たして予想の範疇だったか。はたまた全ての予想を裏切るか。
三巨神にもわからない事実に行き着くのは、もう少し先の話――

セキサシティの地下深く。
ついに追い詰めた拉致事件の犯人。そして。
そこに眠るそいつは、どこかあいつに似ていた。

青年は叫ぶ。英雄の魂に向けて。
絶望を絶望で塗り替える悪魔は、いつも笑っている。
勇気を掲げろ。全てを乗り越えろ。

誰が正しいのかなんてよくわからなくて。
あいつの言っていることは間違っちゃいない。だから。
それが間違っていることを望んでいる自分がいる。

もう終わりにしよう。もうなかったことにしよう。
そうあることがこの世界の本当の姿なのだから。
もう……いいじゃないか？

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