――あとがき――
……なにはともあれ、完結です。
いや、かなりダメダメです。後半なんてやっつけ仕事感丸出しだし、なんか伏線回収し忘れありそうだし――とにかく、次からはプロット書こうと思った。
こんなモノを最後まで見てくださった方、本当にありがとうございました。
【メンバー紹介】
マキノ♀ (四年)/ ゴローニャ♂(トレスク)
アキラ♂ (四年)/ トドゼルガ♂(レフ)
ユウスケ♂ (四年)/ キリンリキ♀(ジーナ)
シン♂ (四年)/ カポエラー♂(メストリ)
コウタロウ♂(三年)/ キュウコン♀(メイヤ)
マイ♀ (三年)/ トゲチック♂(ティム)
シュウ♂ (二年)/ ウインディ♂(ヒート)
ケイタ♂ (二年)/ レントラー♂(エルク)
ヤスカ♀ (二年)/ フローゼル♂(バロン)
タツヤ♂ (二年)/ ムウマ ♂(ポウル)
☆テーマについて☆
基本的に、読んで下さった方が感じてくれたものがあればそれがそのままテーマとしてもらっていいと思っています。下記については筆者側として「こんな軸で書きました」とか「味わいどころはココ」と思うところをつらつら述べた感じです。
■メインテーマ
「動機-motive-」
戦うことを選んだ動機、守ることを決めた動機。感じてくだされば幸いです。
■サブテーマ
1「情報化社会におけるメタ認知」
今日、インターネット・通信技術の発達により簡単に情報が端末から引き出せるようになりました。昔に比べて「知ろうと思えばすぐに知れるモノ」が膨大になっています。
加えてその膨大な量の情報に「質のバラツキ」が顕著に現れてきました。特に掲示板やSNSなどでは誰もが簡単に情報をばら撒ける環境にあるため、そこから「事実」を見極めるのは困難です。
大学などの閉鎖的なコミュニティにおいても同じことが言えます。その中で流れる「噂」は本当である確証はどこにもない。みんな言ってるけど、みんな知らない。しかし「噂」は、不思議なことに基本的に「事実」であることが前提で認識されている嫌いがあります。「あくまで噂なんだけどね――」と注釈をつけて話しても、どこかで「まあ、事実だろうな」と思っていることが多い。それが一般論で、それを信じていれば居心地が良いからです。
つまり事実である一次的な情報なのか、事実に対する批評を含めた二次的な情報なのかがごちゃごちゃになって認識されています。「薬やってるやつって不良でしょ? ちょっとイライラしたら衝動的にヤッちゃうんでしょ?」と、よく考えずに「知っちゃう」のです。
なんでこんな風になるかっていうと、やっぱりそういう風に小さい頃から育ったからなんですよね。学校で習うことって「事実」じゃないですか。そうでないものがあるにせよホンモノの顔をしてます。今は小学生もインターネットで情報を取り入れることができて、同時に学校でも情報を取りれてるんです。ごっちゃになって当り前ですよね。しかもより魅力的な情報を振りまいているのは前者です。そりゃ「ググれば済みます」とも言いますw
このままだと、その子からは何も生まれないんです。考えなくなっちゃったから。
「自分は薬物について知っているということを、把握しようとする」との立場がアキラ先輩です。「おれってこう認知してるけど、その認知自体についてちょっと考えてみよう。もしかして『正しく認知していない』かもしれない」と思考することができるかできないかです。
これが「メタ認知能力」というものらしいです。
「メタ認知」っていうのは「認知」していることを「認知」していること、つまり「自分は〜について知っている、ということを把握し得ている」ということです。ちょっと興味を持って難しそうな本を読んでみたことはあるんですが――まあ学術的なことはほとんど頭に入ってきませんでしたw
なので本稿では「あんまりむずかしくかんがえず」それっぽく織り交ぜるにとどめることにしました。専門家の方がご覧になると色んな批評が飛んできそうですw
カオリやシュウは図らずも先に述べた「情報のごちゃごちゃ認識」の当事者になってしまいました。またなってしまったからこそ「考える」ことができました。その意味で思考面での個性が出せたんじゃないかなと思っています――思ってるだけですw
でもまあ私自身ニュースとかに一喜一憂して考えもせず飲み込むことが多いのです。全く説得力ありませんね(>_<)
2「ミソジニー(女性嫌悪)」
カオリって男性にとって都合の良い(ように映るように描写したつもり)女じゃないですかw
多分性格的にも「かわいい」部類に入ると思うんです。多分。
一方でマキノ先輩はリーダーシップを持ってチームを引っ張ることができる「かっこいい」女、キャリアウーマン的なイメージで書きました。
どっちがお好きですか?w
もし仮に「女性らしさは魅力的だからカオリが好き」とするとしたら、マキノ先輩は女性らしくないのでしょうか。
ここで言う「女性らしさ」は、男性側のミソジニーとしての見方で「女ってのはこうでしょ?」という、ぶっちゃけると「偏見」です。
逆に女性視点のミソジニーもありますよね。「あの子、男の前だけあんな顔して! イライラする!」なんてことは、無きにしも非ずw なんで男はあんなのに騙されるんだっ?!w
そう言った女性に対する価値観の相違が表現できたらと思いましたが――あんまり物語の中で言及できなかったのでいまいちピンときませんね、ごめんなさい(>_<)
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【書いてもいいのよ】【描いてもいいのよ】【てか何してもいいのよ】