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  [No.527] 第0話 始まり〜少年と黒幕の戦い〜 投稿者:マコ   投稿日:2011/06/14(Tue) 14:03:42   69clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

今から、ちょうど2年前。ポケモン世界の、イッシュ地方。そこに突如として、大きな城が現れた。
「全てのトレーナーよ、ポケモンを今こそ、解放するのです!!」
人々に対し、そのように語った、プラズマ団という組織がこの城を作り、そして、号令を発した。
それは、全て上手くいくかのように思えた。しかし、そのようなことをする者には、必ず、天罰が下る。彼らも例外ではなかった。
「な、なんだ、こいつ!」
「強すぎる!!」
「プラーズマー!我々は退散しなければ……」
ライト、そう呼ばれる16歳の少年が次々とそいつらを蹴散らしていった。


彼は黒い雷撃竜・ゼクロムを従え、白い火炎竜・レシラムに選ばれた青年・Nと戦い、そして勝った。そして、ライトは今、このプラズマ団の黒幕・ゲーチスと対峙している。
「アナタみたいな人がゼクロムに選ばれるとはねえ、完全に予想外でした。まさか、ワタクシの邪魔をするような人が来るとは!」
「……」
「ワタクシは、アナタの絶望する瞬間の顔が見たいのだ!!」
「おい、てめえ、言いたいことは、それだけか?」
「……フッ、随分と生意気な口を聞くみたいですね。まあいい、邪魔するものは抹消してあげましょう!」


勝負自体は、かなり白熱したものとなった。ゲーチスの初手はデスカーン。ライトはそれに対し、ゼクロムを。金色の棺桶はどくどくを放ち、更に守りに入ることで持久戦に持ち込もうとしたが、猛烈な物理的雷(クロスサンダー)に呑み込まれ、黒く焼け焦げた。

次に黒幕が出したのは、猛牛・バッフロン。ダメージの積算されたゼクロムでは勝機が薄い、そう判断した少年は、勇猛ポケモン・ウォーグルを出した。猛牛の雷を纏った突進、ワイルドボルトを空中に飛翔することで軽やかに躱した大鷲は、そのままの勢いで自分からぶつかっていった。
「いった……か?」
「甘いぞ、そのまま、ワイルドボルト!」
「ウォーグル!!」
倒されたかに思えた猛牛は、しかし、しぶとく耐え、逆に大鷲の苦手なタイプの、先ほどは躱された技を決めた。
「……まだ、まだ終わっちゃいない!!」
しかし大鷲も耐えて、もう一度、飛翔し、空を飛ぶ攻撃を繰り出す。今度こそ、猛牛は地に臥した。

3体目に出てきたのはキリキザン。
「こいつは一撃で倒してやりたい!エンブオー、頼む!瓦割り!」
承知した、と言わんばかりに、相性的にとても良い技がとうじんポケモンに直撃し、こいつはとうとう大火豚に一撃も与えられずに倒された。

4体目、イボガエルのようなポケモン、ガマゲロゲが出てきたのを確認し、ライトは草猿・ヤナッキーを出した。彼自身、ガマゲロゲは手持ちにいる。そのためか、何を当てればよいかは熟知していたようだ。
「一撃で決めるぜ!ヤナッキー、タネ爆弾だ!」
草猿の口から3発もの非常に硬いタネが吹き出し、それは的確に振動ポケモンに直撃した。こいつも結果的に、一撃で倒されたのだった。

「こうも余裕を見せられる、とはね。アナタを見くびっていたようですね。しかし、ワタクシも負けてはいられません!行きなさい、サザンドラ!!」
ライトも見たことがない、三つ首の悪竜。ライトは、進化前と思しきポケモンなら見たことはあったためか、ドラゴン相手に強い氷のポケモン、フリージオを次のポケモンとして出した。
このフリージオも、まあ素早い部類ではあったのだが、サザンドラはその上を行く速さで、大文字をぶつけてきたのだ!
「フリージオ!!大丈夫か!?」
しかし、何とか耐えしのいだ氷は、追撃の冷凍ビームを発射する。冷たさに悶える悪竜だったが、フルパワーの大技、気合玉を放つ。無情にも、氷に直撃し、フリージオは倒れた。
「ゆっくり休んでくれ。でも、ドラゴンだけのタイプじゃねえから、何とかいける!」
彼は、もう一度、大火豚を出し、格闘の技を放った。しかし、倒したはいいが、弱点の技、波乗りを食らったのは、ライトとしては誤算だったらしい。

ゲーチスの残りは、1体。彼が最後に出したのは、「弱点のないポケモン」シビルドンだった。
こいつは、パワーも守りも申し分ないが、速さに難があった。エンブオーの方が速いほどである。少年の一番のパートナーは挨拶代わりに火炎放射を放つが、相手の守りは堅かった。半分程度も相手は体力を残してしまっている。弱点の技、アクロバットをもろに受け、大火豚は倒されてしまった。
「エンブオー、休んでくれ。よく頑張った。……ゲーチス、お前だけは絶対に、倒す!ガマゲロゲ、行って来い!」
少年の出したポケモンは、先程はゲーチスが出していたガマゲロゲ。素早い青蛙は出てきてすぐに、波乗りをぶつける。本当なら、相手は電気タイプのため、マッドショットで弱点を突きたかったが、厄介なことにシビルドンの特性は「浮遊」なのだ。
それでも、もう大部分の体力は削り取った。アクロバットを食らうものの、まだ体力も十分。そして、ライトは、勝負を決定づける一撃を指示した。
「食らえーーーっ!!!波乗り!!!」
大きく押し流されたシビルドンは水流の中で体力を残らず削られ、ライトは勝ったのだ。


「ハア、ハア……終、わっ、た……」
息をつくライト。一方、ゲーチスは、少年の幼馴染・チェレンと、ポケモンリーグの最高の役職・チャンピオンであるアデクに連れられ、悔しそうに城を去った。
この時に、敗れた悪の総帥はこう言い残した。
「覚えていなさい!アナタの前にはもう現れることはないですが、他の場所に標的を移せばまた、ポケモンの解放と邪魔者の抹消はできるのです!!」
ゲーチスは不敵に微笑んでいた。そして、まさか、この2年後に、この世界でなく、別の世界で、あんな悲劇が起こることになろうとは、まだ、誰も知らない。


次に続く……


マコです。
今回は、いつものメンバーが出てこず、ポケモン世界での話になりました。
……ほぼ、自分のポケモンホワイトでのゲーチス戦の話でした。なんかすみません。
ポケモン世界ではゲーチスは倒されたのですが、彼は、標的を別の方向に向けていたのです……。


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