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  [No.3153] 青の器の中の人です 投稿者:染付五郎   投稿日:2013/12/04(Wed) 08:37:46   72clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
青の器の中の人です (画像サイズ: 488×800 104kB)

見た展覧会の図録「伊万里染付の美−「図変り」大皿の世界−」▲


「青の器」の中の人こと染付五郎です。
今回の題材に何故伊万里を選んだかと申しますと、伊万里染付の美−「図変り」大皿の世界−(http://www.mcart.jp/25/exhibition/plate/plate.htm)という展覧会を偶然にも見る機会があったからです。青色が大変綺麗で、その美しさに感動しました。

実は以前から名人の技をついた唯一の人物が実はポケモンだった、という構想だけは持っていてじゃあこれで書こうと思い至った訳です。物語中ではその継承者がゴーリキーですが、これは絵的に面白いと思ったから。ドーブルとかだとつまんない。あの不器用そうなゴーリキーが繊細な絵を一生懸命描いている。それって絶対絵にしたら面白いと。

ただ、執筆はなかなか難航を極めました。そもそも伊万里ってどうやって作ってるのか、それが分からないのです。なので本屋さんに行って伊万里の本を探す事から始めました。伊万里の粘土は小説中にある通り石を砕いて作るのですが、そうか粘土は白いのかとか、絵付けの時点では焦げ茶、とか。ああ、磁器ってこうやって作っていたのかと初めて知る事の連続です。大皿の成形方法が本に載っていないので調べて見たらyoutubeに動画があったので助かりました。

最初の時点では舞台を現代にしようと思っていたのですが、大皿が実際に作られていたのが19世紀だった為、それに合わせました。瀬川という武士が出てきますが、これは「たそがれ清兵衛」で有名な藤沢周平原作のNHKドラマ、蝉しぐれ(http://www.nhk.or.jp/drama/archives/semishigure/index.html)に実際そういう仕事をしてる武士が出てきたからです。これも正月にたまたま実家のテレビで再放送見ただけなんですけど、おもしろくてぶっ通しで見てしまったという。NHK様様です。

白状しますと調べきれなかった部分も結構ありまして、そこは想像で書いてます。なので多分に事実と違う箇所もあると思われますが、そこはどうぞ寛大に見てやってください。

最初の時点では四郎が名人になりましたで、終わろうと思ってたのですが、いろいろと考えているうちに、絵が飛び出して動く(九十九神的な感じ)とか、例のあの展開を思い付きまして、こういう形に落ち着きました。やはり鳥居の向こうなので、ちょっと不思議な感じを出したいと思って。

結構読みづらい作品だと思うのですが、少しでも楽しんでいただけたら、あと、伊万里焼って綺麗だなって思っていただけたら幸いです。

ちなみに記事66「青い花」も私です。
http://masapoke.sakura.ne.jp/stocon/kiji66.html


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