シャイニング・ブレイブ

シャイニング・ブレイブ

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予期せぬ横槍がもたらす、新たな出会い。
始まりは些細なことでも、それが必然だとしたら……

バトルの後に残るのは勝利の喜びと、敗北の悔しさ。
しかし、それ以外のものもあるから、ポケモンバトルは野蛮な争いと根本的に異なる。

水面下の陰謀を余所に、熱いバトルの幕が開ける。
勝者は果たして……

水と氷のフィールドで激突する情熱の炎。
凍てつく風すら吹き飛ばす熱戦も、程なくして終焉を迎えつつあった。

戦いの後に待つ、新たな出会い。
そして、それぞれの陰謀がゆっくりと動き出す。

故郷で勃発した新しい火種。
戦いの時を迎える前から、すでに戦いは始まっている。
前哨戦とは、よく言ったものである。

今、肩を並べて戦う頼もしい仲間。
だが、いつまでも同じ距離でいられるとは限らない。
この戦いが終わったら……その時は、倒すべき相手に変わることもある。

肩を並べて共に戦った相手も、今は倒すべき相手。
勝ち目は薄くても、戦わなければ勝つことも負けることもできない。

次の目的地は砂漠のオアシス。
生まれて初めて足を踏み入れる砂漠は、想像を絶する過酷な環境だったのだが……

昼の砂漠は灼熱の大地。
夜の砂漠は極寒の大地。
二つの顔を持つからこそ、過酷ながらも美しい……

豊かな水源に支えられたオアシスの歓楽街。
街の外を吹き荒れる砂嵐にも負けない激しい戦いが、幕を開ける。

戦いとは、激しくぶつかり合うだけではない。
知略を尽くし、水面下で手を回し、いかにして相手を蹴落とすか……？
目に見えない形での戦いなら、もう始まっている。

砂時計の砂が下に落ちて、小さな山を作るように。
東から昇った太陽が、やがて西に沈むように。

始まりのカウントダウンは音もなく、時とともに刻まれてゆく。

沈黙を破り、牙を剥く狂気の獣。
研ぎ澄まされた牙に、砕けないものはない。
それが、目に見えないものであろうとも……

奪われた仲間、断たれた絆。
大切なものを失った時にこそ、人は試される。
たとえ相手を力で屈伏させてでも、想いを貫き通せる覚悟を持ち合わせているのか……と。

終わりは、新たな始まりでもある。
一つの局面を迎えた事態は、また別の事態が新たに始まることを意味している。

大切なものを失ってから、その重みを理解するまでには時間がかかる。
そして、理解した後――本当の気持ちが試される。

このままではいけないと気づけたなら。
変わらなければならないと思えたなら。
胸に芽生えた想いを強く貫き通そうと決意したなら。

人は変われる。己の望む方向に。

何かを変えたいと願うなら、自分が変わらなければならない。
変化の先に、強く望む未来があるのなら。

断ち切れそうになっても、精一杯の想いと言葉を尽くして、再び繋ぎ合わせることができる。
絆は、より深く強く、互いの想いを認識させられるものだから。

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