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  [No.3421] 鋼氷の王 投稿者:きとら   投稿日:2014/09/29(Mon) 20:49:46   96clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:ごめんなさい】 【モンハン】 【クシャルダオラ】 【2ndG】 【えろ】 【ポッケ】 【】 【モンスター


最初にいいますごめんなさい。
かきかけ、なるべく全年齢が読んでも大丈夫なように削ったはずだけどところどころエロが容赦なく入ります。



 アイルー達に連れられて来た部屋は広かった。石の壁は冷えていたが、暖炉がそれをかき消していた。ハルカはベリオロスの暖かい寝巻きを今一度掴み、暖炉へ手をかざした。
 ユウキはどう思っているのか。連れ出してと泣いて頼んで迷惑だっただろう。領主の花嫁になれば家族は金とたくさんのケルピやポポを領主から貰え、飢える心配なんてなくなる。それだけが頼りだ。
 夜も遅く、結婚式の疲れもあって手触りのよいシーツをめくった。これからここでずっと暮らすのだ。氷の領主と呼ばれたダイゴの妻として。アイルーもいる、氷の領主を象徴するクシャルダオラもよく見れば可愛らしい。きっとそんなにさみしいことはない。
 扉が開いた。同じようなベリオロスの寝巻きをまとったダイゴだ。ベッドの中で思わず身構える。目は相変わらず冷たい。氷のようだ。
「何を身構えてるの? 脱ぐんだよ」
 突然のことにハルカはダイゴを見つめたまま固まっていた。ダイゴはすでに寝巻きを椅子にかけ、筋肉質の体を見せていた。そしてハルカのいるベッドに近づく。一歩がハルカの死刑を宣告していたようにも思えた。
「いくら生娘でもわかりそうなものなのにね」
 穏やかな口調、整った顔立ち。それらは全て凍てついた視線で相手の心を止めた。


 疲れや営みのダメージもあって、ハルカは食事の時間ギリギリに起こされた。アイルーがテーブルにつくにふさわしいウルクススの部屋着を持ってきてくれた。これも手触りがよく、今みで触れたこともない。やはり領主の妻になったことは現実なのだ。
「田舎娘は朝が早いと聞くが、ずいぶんと寝坊だな」
 席につくなり、ダイゴは言った。誰のせいで、座るのも辛いほどの痛みに耐えてるんだとハルカはダイゴを見ることをしなかった。
「今日は仕立て屋が来るから、アイルーとともに服を選ぶがいい。領主の妻にふさわしいものをアイルーによく聞いて選んで」
 広い食卓に並んだ朝食は豪華だった。夜のこともあり、食欲もなかった。ダイゴに促され、パンを一切れつかむ。逆らえない。氷の領主には誰も逆らえないのだ。

 血の染みが広がっているシーツは消えていた。寝室には新しいシーツがシワなく揃えてある。アイルーたちの働きぶりはため息が出る。いまもハルカに当てられた部屋に掃除にきたアイルーとすれ違った。
「奥様、お掃除終わるまで待っててニャ」
「ねぇ」
「何かようかニャ?」
「どうしてみんなあんな冷たい領主のところで働いてられるの?」
 アイルーはさも当たり前かのように隅々まで掃除をして、そしてダイゴに当たり前のように忠誠を尽くしている。ハルカにはそれが信じられなかった。
「旦那様は、国からも見捨てられた領地を守ろうと必死でがんばってるからニャ。最初は冷たい人だと思うかもしれニャいけど、本当の旦那様を知ったらきっと幸せニャ」
 あんなに乱暴なことをする人のことなど知りたくない。本当は結婚などしたくなかった。けれど逆らうことは出来ず、断れば家族ごと処刑されただろう。ハルカは領主に差し出された貢物なのだ。ダイゴはハルカの何を気に入ったのかわからない。けれど恋人とまで自覚してなくても、将来なんとなく結婚するんだと思っていたユウキを目にした瞬間、ダイゴの顔が少し変わった気がした。仲良い恋人を引き裂くことが楽しみだったのではないか。昨日の愛を全く感じない行為や、食事の後すぐにどこかへクシャルダオラと共に装備を整えて行ってしまったりするのを見ると、ハルカには興味が元々ない。あるのは、ユウキと関係を引き裂きたい衝動だったのではないか。
 掃除アイルーがいなくなり、ハルカは広い部屋に一人になった。暖の近くに行き、することがないことに気づく。城を探索することにした。
 広くて声が響く。アイルーたちがすれ違いざまに挨拶をしてくれる。忙しそうにしていた。
 客間やパーティを行う広間、キッチンなど今までの生活では考えられない広さの城。ここにダイゴは他の人間を入れず、アイルーたちとクシャルダオラと共に住んでいた。一人で何を思っていたのか、ハルカには分からない。
 まだ訪ねてない部屋に来た。ダイゴの書斎だ。アイルーが止めた。掃除以外で勝手に入ると怒ってご飯抜きにされる、と。でも今はダイゴはいない。見つかる前に出ていけばいいのだ。ハルカは興味本位で入った。
 天井まで届く本棚と、ぎっしり詰まった分厚い本。どれも政治や農業などの本のようだ。薄いものは机にあり、よく使うと思われる本にはしおりが挟まっていた。ハルカはその本を手に取ると、最初から読み始める。その内容が領民の幸福といった内容の本で、ハルカはどこか心の中で笑い飛ばした。その本の内容は意外と面白く、すぐに読めてしまった。そしてその下にあった本に手を伸ばす。寒冷地の栽培法を紹介した本だ。ハルカも実家で同じような栽培をしていたし、オーロラ草を見つけては売って小遣い稼ぎをしていたので何だか懐かしい。
 実家では父も母も貧しいながらすごく仲良くて、優しかった。父が母を見るような優しさをダイゴは持っていない。領主様に見初められたと嬉しそうな父、たくさんの花嫁道具を持たせてくれた母。まだ何日も経ってないのに、急に会いたくなる。帰りたい。ハルカはその場でうずくまり、涙を流した。
 背後でぎぃ、という音がした。振り向くとダイゴが立っていた。目があった瞬間、ハルカはアイルーの言葉を思い出した。けれどダイゴの氷の視線に何も出来ない。
「勝手に入るなとアイルーに言われなかったのか……」
 ダイゴは静かに言った。ハルカに着ているものを全て脱げと。室内で暖炉があっても全裸ではかなり寒い。
「ごめんなさい、もう入りません」
「……出て行ってくれ」
 入り口ですれ違った時、氷の像に近づいたのかと思うほどの冷気を感じた。

 その日の夕食は肉料理中心だった。子をなすことを期待されていて、しかもダイゴのおもちゃのように扱われる。ハルカの顔つきは暗かった。
 寝室に行けば地獄の時間が待っている。けれど夜はそこしか暖はなく、湯上りに軽いローブを羽織ったままハルカはベッドに横たわった。そのうちダイゴが来るだろう。
 扉が開いた。ダイゴが来たのだ。身構えた。目を閉じて、苦しい時間さえ耐えれば朝が来る。体の中を貫かれるような衝撃と共に、いまだダイゴを拒むかのように痛む。
「まったく……まだ痛いのか」
 ダイゴは呆れたように言い放った。泣き出す寸前だったハルカの心は触れてはいけない境界を破ったようだった。
「貴方は、私のこと愛していない!ただ性欲ぶつける相手で!領主だからって何が偉いのよ!」
 ダイゴの顔つきが変わった。殺されるかもしれない。けれどハルカは怖いよりも、怒りが強かった。自分の体をもの扱いされた怒り。恋人と引き離された怒り。全て爆発してダイゴに向かった。
「領民のため、ほとんど食料政策に走り、豊かな領地から頭を何度も下げて、ようやく冬を越せるのは誰のおかげだと思っている?政略結婚さえ断られるような貧しい雪の国で飢え死にしたければするがいい。だがしたくないだろう?君の両親も冬を越せるかな。君がいますぐ謝るのならそれもありだ」
 ハルカはガンとして譲らなかった。ダイゴを睨みつけた。その態度にダイゴもベッドの脇においた剣を抜いた。クシャルダオラで作られた氷の剣。初めて会った時にダイゴが携帯していたものだ。その刃先をハルカに向かって振り下ろした。
 羽毛が舞い、シーツが切られる。ハルカの髪が少し切られた。おそるおそる閉じていた目を開けた。
「根性あるね」
 ハルカのほおに剣の冷気を感じた。
「こんなに君を愛してるのに、何が足りないのかい?一目会った時から、君をずっと愛してる。もう食料のため野山を駆け回ったり、病気の心配だっていらない。これ以上何が欲しいんだい!」
「……貴方の子なんて、産みたくない」
 ダイゴは黙ってハルカから離れた。剣を抜き、鞘にしまう。
 殺されることはなかったが、これではもう家に返されるだろうし、実家はタダではないだろう。怒りがあったとはいえ、軽率な発言にハルカは今更怖くなった。羽毛だらけのベッドの中で震えたのは寒さのせいだけじゃない。


 翌朝、食事の時間の沈黙が重かった。ダイゴには何も言われず、アイルーたちも空気を察してか何も言わない。時間だけが過ぎた。
 部屋にこもった。ダイゴは特に何も言わなかった。掃除にきたアイルーに、ハルカは話しかける。
「昨日、領主様にひどいこと言っちゃったんだ。どうしたらいい?」
「ニャ!?それで旦那様はあんなに落ち込んでいたかニャ……」
「よく考えたらさ、領主様が何をしてるのか私は何も知らないよ」
「奥様、文字が読めるなら領主様のところの本、読んでみたらどうかニャ?あ、でも旦那様は部屋に入ると怒るニャ……」
 ハルカは部屋を出てダイゴの書斎へ向かった。中にはダイゴがいた。入るなと冷たく言った。それに構わず、ハルカはダイゴの椅子の隣まで入ってきた。跪き、ダイゴを見上げた。
「領主様、昨夜は興奮してたとはいえ、大変無礼なことを申し上げました」
 ダイゴは黙ってハルカを見た。
「許してもらえるなど思いません。ただ、私は領主様にいただいたものを否定してしまっ……」
「それで僕に何をして欲しいんだい?」
 詰まってしまった。考えてなかったわけでない。ただ普通に愛してほしかったのだ。領主の愛人になったわけではなく、ダイゴの妻になったのだ。夫に妻として愛してほしかった。
「……私を」
「君を?」
「愛してください。お願いです。苦しめないでください。痛いこともしないでください」
 感情が高ぶり、最後は涙がかった声でダイゴに懇願した。
「僕はね、君の苦しむ顔が見たいんだよ。僕が与えた苦痛に耐えてる君に僕への愛を感じるんだ」
 歪んでる。なぜこの人の妻になったのだろうか。ハルカは絶望するという気持ちを味わった。ハルカを支配する存在がダイゴだ。それは使役される動物と同じだった。


 ダイゴが、どんなにいい領主でも限界だった。毎晩、ハルカを虐げ、体には傷跡が残っていた。その傷跡をみてダイゴはますます嬉しそうにハルカを虐げた。
 ダイゴはハルカに何でも与えた。衣服も食事も、時には上等なものを一番に与えた。そして言うのだ。愛してる、と。
 いつしかダイゴに触れられることも苦痛となり、夜以外は顔を合わないように避けて通るようになった。異常な新婚一年目の夫婦は、それでも生活を続けた。特にダイゴはハルカへの興味もあったが、それ以上に冬を越せる準備に忙しい。備蓄の食料を全領民が用意できるわけでなく、配布するための食料も含めて。
 初雪が降るのは領地の中で最も早く、城の窓からちらつく雪をみて、ハルカは去年の今頃はユウキと野山に入って野生のポポを狩ったことを思い出す。ギアノスに追いかけられて弓も当たらなくて……ハルカはいつの間にか泣いていた。両親に会いたい。ユウキに会いたい。手首には縄の跡が、服の下にはやけどの跡もあった。
「奥様ー!」
 アイルーが探してる。ダイゴが出かけていたが、客が来たようだ。教えられたように対応するだけだ。ハルカは階段を降りて入り口に向かった。
「奥様、お久しぶりでございます、なんてな!」
 嘘かと思った。ハルカはその姿を捉えると駆け下りた。ユウキだ。ユウキが辺境の村から来てくれたのだ。懐かしさと嬉しさで、外套を着たままのユウキに抱きついた。
「元気そうだな。痩せたみたいだけど。領主様のお城でけーな!」
「ユウキ、ユウキ!ユウキー!」
 少し会わない間にかっこよくなったように感じた。

 客間に通して、アイルーに何か出すように言った。ハルカが結婚してからの村の様子とか、今年はポポがたくさんいるから狩りに行かなくてもよさそうなこととか、その代わりティガレックスが多くなったりしてハンターが増えた話とか。懐かしい話にハルカはダイゴと話す時よりもずっと楽しかった。両親からの手紙も預かってるとユウキから渡される。
「ハルカへ。領主様と仲良くやれてますか。迷惑かけてませんか。こちらはいつもより豪華に冬を越せそうです。あまりわがまま言って困らせてはいけませんよ。領主様はみんなの幸せを考えてくれてます」
 ハルカがダイゴから受けたことを言っても誰も信じてくれないだろう。ハルカは手紙を置いた。
「二枚目読まないの?」
「……うん」
 促されてハルカは二枚目をとった。
「どんな立派な領主様でも、ハルカは大切な一人娘です。辛かったらうちのことなんて考えないで帰ってきなさい」
 ユウキがみてた。アイルーにわからないように紙を差し出す。
 知っていたのだ。みんなダイゴの元に来たハルカが幸せにならないこと。領主へのお礼の名義でユウキはハルカに会って、前より痩せた体を見た。どんなに取り繕ってもずっと一緒だったのだから、わからないわけがない。
 これはチャンスだ。ダイゴから逃げる一度だけの。アイルーに聞かれない手段で。
 その時、ハルカはダイゴの部屋で読んだ本や手紙を思い出した。ダイゴはいつも国王や他の領主へ食糧援助の代わりにハンターを派遣する手紙を書いていた。夏が短く、収穫する穀物もろくに取れないこの地に住む人たちを守ろうとしてる姿が浮かんだ。
「大丈夫、だよ。領主様にはよくしてもらってる」
「……そうか。あ、そうだ村にハンターが来てから武器が少し強くなってさ、ハルカの弓も強化できたんだぜ」
 ユウキは緑色に折りたたまれた弓を置いた。これを持って雪山をかけたのだ。短い夏に現れたリオレイアを倒した時に作った炎の弓。ハルカは手に取った。
「今日はありがとう。村からここまで大変だったでしょ。よければ持って行って」
 ハルカが渡したのは、ここに来てから編んだ手袋だ。ユウキは受け取ると城を後にした。

 ポポが引く車から、ダイゴは外を見た。まだ冬が始まっていないのに、食糧の高騰が始まっている。貧しいものから飢えていく。この現状をなんとかしなければ……国王に援助をこれ以上求めて節約せよと言われただけだった。
 空腹など慣れた。食べずにこの辺りで取れる茶だけで過ごすこともあった。それでも食糧が足りない。何か資源が見つかればそれなりに食糧だって生産することができるのに。
 親子連れが目に入った。親は子供の手をつないで、子供は親に楽しそうに話しかけていた。
「誰も僕を抱きしめてくれない」
 親でさえ抱きしめてもらった記憶がない。せめて生きてる間に、食べれなくても親に抱きしめてもらいたかった。
 どうしてあの日、ハルカを妻にしたいと思ったのか。豊かな領地の娘との縁談を笑い飛ばされた後だったからなのか。けれど何と無く母を子供にしたような雰囲気があったように思えた。そんなことはないのに。彼女は彼女なのに。でも同じようにダイゴを抱きしめてくれる存在にはならなかった。
「誰でもいいのに」
 誰でもいい。努力を認めてほしかった。ダイゴの代になってから少しではあるものの、豊かになったこと。食糧が足りず、責め立てられ続けて、人間は側に置きたくない。けれど認めてもらうのはアイルーではなく人間でなければならない。
「……何が食べたいだろうか」
 ハルカのことが浮かぶ。せめてハルカだけは食べさせていかなければいけない。他の領地であればもっと豊かな食生活を送れたのだし、服も装飾品も贅沢が出来たのだ。
 愛してくれないとハルカは言った。けれど本当はダイゴがそれを言いたかった。月日が経てば愛してくれるようになるのかと思っていたが、ハルカはどんどん離れていくように感じた。焦れば焦るほど、ダイゴは彼女にきつくあたっていた。
「明日、使者が帰ってくるはずだ」
 南方の領地への救援の手紙だ。冬は厳しいが、その代わり秋の実りが多い。少し違うだけでこんなに世界が違うとは。なぜこの地に生まれ、領主として生きねばならなかったのか。本当ならば、全てから解放されて、理解してくれる夢に抱かれたい。

 ダイゴが帰る。ハルカの姿がなかった。倉庫代わりの部屋にいると言われ、様子を見に行く。ぎぃっと弓を引き絞る音、そして離れて的に命中する音。そうだ。ここに来る前、彼女はそうやって獲物をとっていたと言っていた。防具も揃え、ハンターと見分けがつかない。
「おかえりなさいませ」
 弓を折りたたみ、ダイゴを見た。
「それで何を狩ろうというのかな」
「まだ麓にはケルピがいますから、ケルピの毛皮や肉を」
「そんな危険なことさせられない」
「少しでも食糧不足に備えたいのです。それにアイルーたちも一緒に言ってくれます」
「そう」
 何を思いつきでやろうとしているのか。武器を持って野山をかけて。もしかしたらそれでダイゴを射殺すつもりだろうか。いきなり武器など持って、怪しいものだ。ダイゴはそのまま書斎に行った。
「領主様のお手伝いできたら、少しは愛してくれるかな」
 ハルカはまだダイゴを信じていた。両親からの手紙とユウキに会ったことで、一生ダイゴと暮らす覚悟をしたことを思い出した。そして弓でダイゴを守る新たな決意もした。もし、この弓で出来ることが増えれば、可愛がって愛してるくれるような気がした。
 その日ダイゴはすでに寝ていた。疲れたかもしれない。ハルカは話しかけたが、帰ってきたのは寝息だった。
 久振りに弓を引いた。もう少し練習してから休もうと寝室を出る。
 まだアイルーが起きてるようで、話し声がする。食堂のドアを開けた。
 ハルカは声が出なかった。アイルーと思われた話し声は、見知らぬ男だ。目が合った瞬間、泥棒だとわかったものの、体が硬直したように動かなかった。
 泥棒の方が対応が速かった。ハルカの腕を掴み、体ごと引き寄せて大きな手で口を覆った。暴れてもハルカの力ではビクともしない。
 


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