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  [No.223] その5前編 バトル・イン・ザ・博物館〜ロケット団の襲来〜 投稿者:マコ   投稿日:2011/03/13(Sun) 17:32:21   57clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ここは、マイコ達が住む街にある、大きな博物館。
ここで、「世界の『石』展」が開かれている。
最大の展示物は、何と言っても、特大の「太陽の石」。


「なぁ、これってホンマのヤツなん?」
ハマイエ リュウイチはその展示物を見ながら疑問をぶつけた。
「分からないよ。太陽はそもそも石のできる環境じゃないし……。」
サカモト マイコは頭の中の情報から必死に考えを引っ張り出している。
「あれ、この立て看板に何か書いとるけど、来てみて、2人とも!」
カワニシ ケンシロウは2人を呼んで、立て看板を見た。
看板には、こうあった。


この太陽の石に、以下のポケモンを近づけないで下さい。
・クサイハナ
・ヒマナッツ
・チュリネ
・モンメン


「……言いにくいけど、2人とも当てはまっているよ。」
マイコの指摘通り、ハマイエはモンメンを、カワニシはチュリネをパートナーとしている。
更に、この場所はポケモンをボールから自由に出していいところだ。
モンメンもチュリネも、気のせいが目がキラキラしている。
「「……。」」
2人は黙って自らのポケモンを抱き上げた。触ってしまった方が大変なことになるのは目に見えている。


その後も、3人は様々な石を見て回った。
隕石(らしきもの)や炎の石、水の石などもあった。
ポケモンがこの現実の世界に来てから、進化の石が各地で掘り出されている。
勿論、展示されるだけあり、全て本物らしい。
そして、3人が展示物に満足して、帰ろうとした、その時だった。


ブチン!!


いきなり照明が切れた。
「何やねん、一体……?」
「電気系統のトラブルちゃう?」
そんなことを、ハマイエとカワニシが話していると、いきなり警備員が叫んだ。
「おい、嘘だろ!?」
何と、警備員達のうち、2、3人が本物の警備員を襲撃していたのだ。
博物館にいた人達が何があったんだ、という感じで集まってくる。野次馬みたいだ。
偽物の警備員は、警備員達のポケモンを倒し、制服を脱いだ。

彼らは黒地の上着に、赤い字で「R」と書いた服を着ていた。
「えー、我々ロケット団は、ここの展示物で珍しい石を奪いに来た。我々に反抗する者は容赦しない。」
客達がざわざわする中で、本物の警備員が叫んだ。
「皆様、アニメの話と思っている方も多いでしょうが、本物です!ショータイムじゃありません!!」
それを聞き、客達がパニックを起こしながら逃げた。
しかし、それを知ってか知らずか、マイコはロケット団に向かっていった。
「マイコ、何してんねん!」
ハマイエが聞く。
「アイツらの話、聞いとったん?マズイで、マイコちゃん!」
カワニシも止めるが、
「多分、今動かないと、大変なことになるよ!アイツらを止めないと……!警備員さん達に任せてられないよ!」
それでも、マイコは様子を変えずにこう言い放ち、ロケット団を見据えてボールを投げた。
そこに現れたのは、ポカブの進化系の火豚ポケモン。
「いつの間に進化させたん!?」
「街にいる、好戦的な不良トレーナーと戦ってたら進化した!」
マイコはそう言いながら、チャオブーに指示を飛ばした。
火豚ポケモンは体を燃え上がらせ、ロケット団のポケモン、ズバットやゴルバット、グラエナなどを倒していく。ニトロチャージでスピードも上がったチャオブーにかなう敵はいない。
「ここらへんは倒した……!ハマイエ君、カワニシさん、危ない!」
しかし、2人は見事な連係プレーで圧倒した。
グラエナが襲いかかろうとした時、綿玉ポケモンが綿胞子で動きを鈍らせ、その隙を突いて根っこポケモンが体力を吸っていく。ギガドレインだ。
親友同士での連係プレーにマイコが感動していると、イライラした悪党が声を張り上げた。
「お前ら、こっち見てみやがれ!」

ゴゴゴ……

機械の音がした。
そこには数人のロケット団員と、アームのついた機械、そして、
「うあぁぁぁぁん!」
4、5歳の男の子がいた。

その男の子はアームに掴まれていた。なので、マイコはアームを溶かそうと考えた。
「チャオブー、火炎放射でアームを溶かして!」
火豚ポケモンの吐いた炎の力は凄まじく、アームを溶かすことには成功した……様に見えたが、すぐ再生されてしまった。
「お前、鋼だから炎でいけるって思っただろ?これは炎を吸収してしまう特注品だ!後、お前らがこっちを攻撃したら、ガキをケガさせる。」
「「「卑怯者……!」」」
あまりにも最低な手口に3人は憤慨したが、下手に動いては男の子が危ない。
ただ歯をくいしばるしかなかった。


「臨時ニュースです。オオサカ市のニシニホン博物館で立てこもり事件が発生したようです。詳細が判り次第続報をお伝えします。」博物館の外では、ただ事でないという雰囲気が漂っていた。


後編に続く



マコです。
大ピンチのマイコ、ハマイエ、カワニシの3人。
起死回生の一手は出るのでしょうか。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】


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