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  [No.302] 番外編 2つの小話 投稿者:マコ   投稿日:2011/04/20(Wed) 14:24:42   54clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

今回は、本編とはちょっと違う、小話を用意しました。2個あります。
文末には教訓みたいなものも載せておきますね。
それでは、スタートです!

(1)目覚め石のお話

マイコが「府立カセキ復元・発掘センター」に行って、珍しい石を採ってきたという。
エメラルドグリーンに輝く、丸い石が2つ。
「見てこれ!目覚め石っていうんだ!」
この目覚め石、キルリアのオスをエルレイドに、ユキワラシのメスをユキメノコにするものなのだ。
そして、それは、偶然にもキルリアを持っていた、オオバヤシとアキヤマに1個ずつ渡された。


そして、2人とも、キルリアに石をあてた。
すると……、
「おお!!光りだしてるで!!」
アキヤマの持っていたキルリアはオスだったのだ。
つまり、腕に刃を持つ、スマートなポケモン、エルレイドを得た、というわけだ。
「うわあ、すごい!」
「すごいですよね、オオバヤシさ……ん?」
マイコもアキヤマもその進化の神秘に驚く中、もう一人の青年、オオバヤシは、というと……、

姿の変わらないキルリアを見て、ただ首をかしげていた。

「!!!やばいっ」
「どないしたん、マイコ?」
「しまった……、下調べしとくんだった……」
「やから、どないしたん?」
マイコは気づいた。
「アッキー、マズいことになった……。ばーやんのキルリア、メスなんだ……」
「めっちゃヤバいやんか!!!」
そう、オオバヤシのキルリアは、メスだったのだ。


オオバヤシに、真実を伝えた。
「ふーん、つまり、俺のキルリアは石の進化をせーへんのか」
「「すみません」」
「でもええよ、キルリアの進化は石だけちゃうもんな」
「育てることでサーナイトになるんだよね」
「ほんなら、マイコ、アキヤマ、ちょっと来い」
オオバヤシは2人を呼んだ。
「え?」
「どないしました?」
「キルリアを進化させるためのお手合わせを頼む」
戦いで進化させよう、身近に相手がいるから、とオオバヤシは考えたのだ。


そして、1時間後……
「ばーやん、強すぎるよ……」
「戦いで怒りを乗せとったんか、あの人は……」
「いやあ、お前らよう頑張ったで」
1人3匹出す(オオバヤシはフルメンバー)マルチバトルの結果、マイコとアキヤマはへばりこんだ。
彼らの周りでは、チャオブー、ヌマクロー、ラクライ、ジャノビー、エルレイド、ヘルガーがばったりと倒れ、ノックアウトされていた。
実はオオバヤシの手持ちのポケモンたちは、いつもの3倍くらいの威力の攻撃を放っていたのだ。
それに2人とも、手も足も出なかったわけだ。
「せやけど、ほら、キルリアはサーナイトに進化したんやから、ええんちゃう?」
ずっと出ずっぱりのキルリアは、きちんとサーナイトになっていた。
悪い人と戦うのもいいけど、自主トレ感覚で身近な人と戦うのも悪くないと思う3人だった。
(あれは申し訳なかったけど、ボロ負けだったなあ…………)
ただ、マイコの中では、石のことについての謝罪と負けず嫌いが同居して、ぐちゃぐちゃとなっていたが。
(リベンジ果たそう!!!)

教訓……下調べは念入りに



(2)ロケット団下っ端のお話

なんにもない なんにもない まったくなんにもない
(ある歌の一節から引用。)
俺はロケット弾の下っ端だ。名前?んなもん忘れちまった。
なんせ、入ってからずっと「下っ端」って呼ばれてんだから。
いいよな、幹部は。給料いっぱいもらってるし、名前もちゃんとある。
俺らはそこらへんのヒヨッコたちからバトルで取るしか方法がねえんだ。
でも、俺には、必殺の特技がある。

「ひったくり」だ。ポケモンを利用した、な。

さーて、どいつがいいかな。

決めた!

あの女にしよう。

「ドーブル!神速で、女のバッグを盗れ!ボールもだ!」
俺様の相棒、ドーブルは、こいつらしか使えねえ技「スケッチ」で、ウインディから「神速」をもらった。
こいつならいける!

バッ!!!

ほら盗った!ボールは3個か。まあいいか……

「ひったくりーーー!!!」
ゲッ、気づかれた!
「待てやこら!!マイコちゃんの荷物返せ!!」
あいつ連れが居やがったか!女と身長が違わねえチビか……
「お前チビ言うたなコラアアア!!!」
地獄耳じゃねえかこいつ!ってか読心術者か!?


あれ、いつの間にか俺の上に、緑色の虫がいる!?静かに追ってたのか?
「ビブラーバ!砂嵐!!」
うわ、視界が利かねえ!痛い、痛い!!
「フタチマルは水の波動!ニューラは泥棒!バッグとボールを奪ってくれ!」
ドーブルがやられてる!!水か、やりやがった……あ!!奪ったはずのバッグとボール3個がない!!!
「泥棒すんじゃねえよ!!俺が盗ったやつを」
「お前認めてもうてるやんか。盗りましたって」
「タロウちゃんありがとう。私1人だったらダメだった……」
女がしきりに感謝してやがる。俺のせっかくの稼ぎをフイにしやがって……


お、やっと砂嵐が晴れた。逃げられる……ってえ!?
真上に雨雲が……

「ラクライ、雷」

ドオォォォーーーン!!

「うわああああ!!!」

やっぱりこうなるのかよ!!これだから下っ端はつらいんだよ!!

なんにもない なんにもない まったくなんにもない

教訓その1……人のものは盗っちゃダメ
教訓その2……他人のコンプレックスをつつくな


おしまい


マコです。今回はちょっと小話を。
1つ目のお話は、経験ある人もいるかもです。
目覚め石って使えるポケモンと性別が決まってますからね。
大変です。ちなみにエルレイドってかっこいいですよね。
シュッとしたスタイリッシュな見た目にやられます。
キルリアがオスでもサーナイトにする人は……いますよね?
2つ目のお話は、絶対やってはいけません。
私にしては珍しく、悪党目線で書きました。
マイコちゃんを狙うからそうなるんですよ。
ちなみにこのお話でも暗に示しましたが、キザキくんは身長コンプレックスです。
後、最後にマイコちゃんのラクライがやったものは、雨を利用した「必中雷コンボ」です。
これは、やってる人多いかもです。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】


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