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  [No.222] その4後編 ある夏のキャンプ〜キャンプファイヤー事件〜 投稿者:マコ   投稿日:2011/03/13(Sun) 17:28:58   63clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ヒトモシの紫色の炎を頼りに木立を分け入っていくと、ろうそくポケモンは私たちを待っていました。そして、私たち2人は、ポケモンと共に、向こうを観察することにしました。

ヒトモシにゴーストタイプが付いているのは、周知の事実です。
ヒトモシが必死に私たち2人に伝えたことをまとめると、向こうにゴーストタイプの気配を感じた、ひょっとしたら、シャドーボールをコウノくんの後頭部に当てた犯人がいるらしい、とのことです。
その時、向こうに人が見えました。その人を見て、私は愕然としました。
「み、御影さん・・・?」
「誰やねん、そいつ、お前の知り合い?」
「大学の先輩です・・・。」
ミカルゲ顔のその人こそ、御影さんでした。
そして、私たち2人は、顔より彼の着ていたシャツに目が釘付けになりました。
「bonnou108」
今流行りの人数がやたら多い女子アイドルグループのパクりらしきネーミング、これだけでもインパクトが大きいのに、その裏には、
「tamashii108」
何か似たネーミング。更に、かなめいしのプリントも。
「・・・」
「・・・ブッ」
御影さんの顔にぴったり過ぎて我慢の限界です。私は吹き出してしまいました。
そこで、トキくんに小声で怒られました。
(俺ら今覗き見してんねん!バレたらどないするん?)
(ごめんなさい。)
ちょうどタイミング良く、アキヤマ ケンタくん(私はアッキーって呼んでる)と、彼のパートナーのツタージャが呼びに来ました。
「そろそろキャンプファイヤーやるでー!」
「キュウウ!」
「はーい!アッキー、今行くー!」
「アキヤマさん、すぐ行きますんで!」
御影さんのことなんて忘れよう、今はみんなといるんだ。


みんな集合しました。9人のはずなのに、10人います。おかしい。
「何で10人おるん?」
「幽霊ちゃうん?」
「やめろ、俺幽霊苦手やねん!」
・・・ハマイエくん、一際でかい男がびびってどうすんの。彼のパートナー、モンメンもちょっと心配そうです。
「マイコくんじゃないか。」
「御影さん、何でここに」
「君がここに来ると聞いた」
「誰ですか?私は大学でそれを誰にも話してないですが。」
御影さんはそれをスルーして、みんなにあいさつしてました。
ただ、みんな顔は笑ってますが目が笑ってません。怖い。
「マイコに何かしたらコンクリに詰めて海に流す」って聞こえてきそうです。
「キャンプファイヤーをするのか。」
「はい。」
「炎タイプのポケモンを持っているのは」
3人手を挙げました。私と、トキくん、後、ノムラ ショウヘイくん。
「ポケモンを出してくれ。」
出されたのは、ポカブ、ヒトモシ、ダルマッカ。
「この3匹のポケモンのひのこで、大きな炎を作ってくれ。」
3匹の所を強調されて言われました。
「「はぁぁっ!?」」
トキくんとノムラくんが文句を言いそうなので、説得をしなければなりません。
「御影さんが問題出してきたから協力してくれない?」
「マイコだけじゃアカンの?」
「3匹って念押しされた。」
「守らへんかったらどうなるん?」
「コウノくんの二の舞、もしくは最悪の事態。」

「ハクション、ハクション!」
コウノくんが2回くしゃみをしていたので、何か罪悪感があります。
でも、説得の方は「最悪の事態」を出したおかげで(?)2人の同意を取り付けました。
御影さんの問題はまだ簡単な方でした。
威力がどうも2匹より低い(特攻が低い)ダルマッカのひのこを、ヒトモシに当ててもらいびの特性を発動させればいいのです。ポカブには普通にひのこを使ってもらいます。
「ポカブ、ひのこ!」
「ダルマッカ、ヒトモシにひのこ!」
みんなは最初、「何言うとんねん!」って言ってましたがこっちは本気です。
ヒトモシの頭の炎は常より強く輝き、
「ヒトモシ、ひのこ!」
ヒトモシの吐いた、特性でパワーアップしたひのこは、ポカブが出したひのこと混じって大きな炎になりました。
「うん、いいだろう。」
「「「やったぁ!」」」
御影さんの問題は頭を悩ませるのですが、やった後に肩の荷が下りてスッキリするのです。
みんなも拍手してました。しかし、御影さんの口から信じられない言葉が飛び出すのです。
「じゃあ、その炎に入ろう。もちろん、みんなは見ておくだけでいい。」
『はぁぁぁっ!?何言うとんねんあんた!』
「自殺行為はやめてください!」
「自殺とはひどいぞマイコくん。修行だ。」
そう言って、御影さんはシャツを脱ぎ、ズボンも脱ぎ、ふんどし一丁の姿になりました。ふんどしが紫色なのには、もうみんな触れんとこう、という思いが聞こえてきた気がしました。
御影さんは呆然とする私たちを尻目に、炎の中に入っていきました。

水もかぶらずに。

30秒経って御影さんが出てきたので、私たちはようやく我に返りました。
「オタマロ、ハイドロポンプ!」
「ミジュマルもハイドロポンプ!」
セシタ ユタカさんのパートナー、オタマロと、キザキ タロウくんのパートナー、ミジュマルが同時にハイドロポンプを出し、御影さんに水を勢い良く浴びせました。炎から出た時は、体は真っ黒だったのですが、水を浴びせたとたんに炎に入る前の肌が出ました。超人です。
しかし、ふんどしは焼けたので、御影さんは、今、全裸です。
「気持ちがいい修行だった!」
「裸で何言うとんねん!」
「はよ服着てください。」
「何で無事やねん、あんた!」
「マイコは見るな!」
セシタさんに目を塞がれました。何が起こっているか分かりませんが、とりあえずみんなの怒り声が聞こえます。ストーカーやろ、用ないなら出ていってください、とか。
御影さんを何とか追い出し、ようやく平和が訪れましたが、あんなキャンプは二度とやりたくないです。
以上が、御影さん伝説を生で体験した話です。ただ、人に迷惑かけないで欲しいです。


強制でおしまいにしろ


マコです。
まず、色々な人に謝ります。
すみませんでした!
こはるさん、御影先輩のキャラ崩壊甚だしくすみませんでした。
ギャグチックな話を書こうとしたらこんな飛んだ話に・・・。
あれはひどいトラウマになりそうです。キャンプに行った9人には。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【むしろ好きにしていいのよ】


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