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【2012夏・納涼短編集】
毎日毎日洒落にならない暑さなので、背筋がぞわわっとする話が読みたい。
そういうコンセプト、と見せかけて普段のノリで書いた短い話ばかりです。
怖い話とも限らない(はず)
要するにただの短い話の集まり。
夏の間に短い話を思いついたら増えるかもしれません。
というか自分で怖い話書いてもちっとも涼しくならないので、背筋がぞわわっとする話誰か書こうぜ! 書いてくださいお願いします。
【何してもいいのよ】
【背筋がぞわわっとする話、全力で募集中】
「暑……」
ちょっとそこの自販機まで、と外出したはいいが、私はあまりの暑さに倒れそうになっていた。久しぶりの外だ。毎日扇風機とクーラーを傍らに置いている私にとっては、この日射しは天敵。自販機で買ったサイコソーダから伝わる冷気を頼りに、むっとする熱気から逃れる為に帰路を急ぐことにした。共にくっついてきたメタモンも、心なしかいつも以上にどろどろになっている気がする。直接灼熱のアスファルトにべたりと張り付いているのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが。
「大丈夫?」
下方に視線を向ける。また先程よりも弱っているような気がする。蒸発しているようだ。何だか見ていられなくなり、どうしようかと思考を巡らせていると、向こうから一匹のヌオーが現れた。どうやら、野生らしい。ここから少し行ったところにある大きな池――きっとそこから来たのだろう。ヌオーはぺたぺたと歩きながら、道端でしおれている草に適量の冷たそうな水を分け与えている。あの水を貰えれば、メタモンも少しくらいは回復するかもしれない。縋るようにじっとヌオーを見ていると、少しだけ足を早めて此方に来てくれた。そして、正面に立つと、何?と言わんばかりに可愛らしく首を傾げる。
「あ、あのー」
一応話し掛けてみるだけ話し掛けると、ヌオーはメタモンを一瞥し、分かったというように頷いた。呆気にとられる私。そして、メタモンと少し離れたところに、氷の粒か何かよく分からないが氷らしきものを吐いて、きらきらときれいな氷の塊を作り上げた。太陽光線にも負けない、がっしりとした氷だ。メタモンは冷気につられたのか、ずるずると近寄ってその小さな氷の山に体をくっつけた。とても気持ちよさそうだ。そして、ヌオーは私に向き直り、君は大丈夫なの、とでも言いたげにもう一度首を傾げた。
「え、」
だが、ヌオーは私が答える前に、空へ向かってそれはそれは楽しそうに水を吹いた。それらは空中で飛沫となり、びしょびしょにならない程度に私に落ちてくる。加減まで完璧だ。目を丸くしてヌオーを見つめていると、誇らしげに胸を張るような動きをした。なんとなく、幼い頃にした噴水遊びを思い出す。それにしても、頭の良い子だ。ヌオーはもっとお馬鹿さんなイメージがあったが、こんなにも頭脳派のポケモンだったとは。
「あ、いた!」
私はその声に背後を振り返ると、そこには息を切らした一人の、私と同じくらいの歳の、けれど身長はとても高い青年が立っていた。その顔には疲労と安堵の色が浮かんでおり、目尻には涙が滲んでいる。恐らく、このヌオーの主なのだろう。だが彼は何故か一歩、一歩と、じりじり近付いてくる。よく見れば、着ているシャツやズボンは泥で汚れているし、髪からは雫が落ちて、まるで池に落ちたかのような……。だが、ヌオーはそんなことはお構いなしで、相変わらず私の為に水を打ち上げてくれている。
「そのヌオー、俺のポケモンなんだ、けど、さ」
「今そこで会ったばかりなんで、別に捕まえようとかバトルしようとかは」
「何でそんなに懐いてるんだ……!?」
てっきり、俺のポケモンを盗もうとしたな!などと言われるかと肩を竦めていたのに、彼から発せられた言葉は予想とは違うものだった。彼は心底ショックを受けているようで、今にも崩れ落ちそうだ。思わずヌオーに視線をやると、ヌオーはこれまた嬉しそうに笑ってぺたりと私の頬に手を当てた。冷たくて、気持ちがいい。これまでを見る限りは、人懐っこいヌオーに思えるが……違うのだろうか。
「人懐っこい、ですよね」
「俺には攻撃してくるんだ……。この暑いのに、夏休みに入ってからは毎日追いかけ回さなきゃならなくて……」
「え、じゃあそんな汚れてるのも」
「そう。攻撃された」
心の中で、お疲れ様ですと呟いた。ヌオーは主を視界の片隅にも入れようとせず、ただ私に甘えてくる。この短時間で随分と気に入られたものだ。嫌な気はそれこそ毛ほどもしないが……この状態は、何だか恋愛の縺れみたいだ。だが、涼を満喫し、元気になったらしいメタモンが足元に来たので、そろそろ私は帰ることにした。このまま去るのも悪い気もしたので、先程買ったサイコソーダを彼に差し出す。
「これ、もしよかったら」
「……あー、サンキュ。ちょうど喉乾いてたとこなんだよ」
「じゃあ、私はこれで」
「何か悪いな。遊んでもらってたみたいで」
「こちらこそ」
小さく微笑んで手を振る彼に手を振り返し、ヌオーにもありがとうね、と言い彼らに背を向けて歩き出すと、背後からぺたぺたりと足音がした。そして、焦ったように走り出す靴音。まさか、と思い振り少しだけ首を後ろに向けると、そこにはヌオーと青年がしっかりと着いて来ていた。彼は大きくため息をついて……やはり若干泣きそうだ。この夏休み、彼も暇人なわけではないだろうに。ここは知らぬ振りをしてやり過ごした方がいいだろう。メタモンもそれは心得てくれたらしく、少し速めに移動してくれる。何とか接触されることもなく家まで辿り着くと、数秒後、あろうことかインターホンが鳴った。
「ヌオー! お前、何してんだ!」
そして、外で聞こえる叫び声。
「……」
思わず笑うと、メタモンは玄関に置いてあったモンスターボールに身を変え、廊下をころころと転がっていった。まったく、先に逃げようだなんて……本当に私に似てしまったのだな。外ではまだわーわーぎゃーぎゃーと声がする。でも、今回限りは、何だか分からないけど、見逃せない気がする。ジムに挑戦する時のような高揚感が私を包む。玄関の扉を開くと、先程よりも確実にぼろぼろになった青年と、水色に輝くヌオーが立っていた。
「……寄っていきますか?」
「え、いいのか? お、おい、ヌオー、ちゃんと挨拶しろ!」
早速のそのそと上がり込んできたヌオーは、彼の言葉を聞いたのか、私に向かって礼儀正しくおじぎをした。疲れ果てた顔の青年と視線を合わせると、彼もまた嬉しそうにだが複雑そうに笑い、軽く私に会釈。家に誰かを招くなんて久しぶりのことで、少しだけ緊張する。ヌオーは一足先に、リビングのドアを開けているようだった。愛らしい自由さ、とでも言うのかもしれない。
「あー、じゃ、俺もお邪魔します」
「うん、どうぞ」
今年の夏も、暑くなりそうだ。
*
二度目まして。ねここです。
始まったばかりの夏休みと、毎日家を訪れるようになったお客様(一人と一匹)。
あったらいいなと思いながら書きました。
大好きなメタモンとヌオーが出せたので本望です!つぶらな目ズ!
……反抗期ってありますよね。きっと。
私はこの夏もひきこもります。はい。だめだ。
たまには飲み物を買いに行く予定です(笑
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
「――ねえ、なにやってるの?」
イッシュにも田舎はある。ライモンシティから電車で三十分も下れば、そこはカナワタウン。役目を終えた列車が眠る場所として知られている。
ここにも一般の人間は住んでいて、俺もその人間の一人に飼われているポケモンだ。
俺の主人はここで仕事をしながら趣味で木の実を育てている。植物だけは自給自足にしようと頑張っているらしい。ちなみに牛乳はミルタンクがいないため週に一度、ホドモエに買いに行く。
今日がその買出しの日で、俺は朝から主人に頼まれて玉蜀黍の皮と髭を取っていた。
開始から早一時間半。ここに住む者だけでなく、列車マニアも使う電車の音が聞こえてきた。
「今年も綺麗にできたな」
市販の玉蜀黍……そりゃ、パックされているのとそのまま売られているのはものすごい差がある。今ではもう、前者は食べられない。そして後者も、今食べている物の味を知ってしまったら、誰も食べなくなるろう。
とにかく獲れたて……髭が茶色くなるまでついていた物は、甘い。砂糖入ってるんじゃないかってくらい、甘い。ちなみに玉葱も生で食べると甘いらしいが、うちは育てていない。
こんな物を食べられるのも、主人が育ててくれているおかげなわけで。
「――ねえ、なにやってるの?」
汗を流しながら最後の茎を折り終わった俺の前に現れた、涼しげな色の影。ポケモンの癖に白い帽子を被っている。マリンブルーのリボンが鮮やかだ。
触れれば何でも切れそうな、鋼の羽。足はその種類独特の形。頭に生えた、王者の風格。目が鋭いのにどこか愛嬌があるように見えるのは、睫が長いからだろう。
そいつ――エンペルトは、帽子の縁を器用に持って振って見せた。
「玉蜀黍の皮と髭取ってんだよ」
「育ててるの?」
「俺の主人が」
カナワタウンにある小さなログハウス。そこが、俺と俺の主人の家だ。エンペルトとの距離は、俺が今テラスにいるということで五メートルくらい。階段を探すソイツに、俺は顎でしゃくってみせた。
二分後、距離が十センチにまで縮まる。
「観光客か」
「そうね、そんな感じね」
「ご主人は」
「あそこで写真撮ってる」
あそこ、とはおそらく車庫のことだろう。列車をぐるりと一周するように作られた高台。橋の上は絶好の撮影場所になる。
新聞紙の上に乗せられた玉蜀黍と、皮と髭。ギッシリと実が詰まったそれを見て、エンペルトは目を輝かせた。
「形は悪いけど……おいしそうね」
「そりゃ、採られる寸前までついてた物の方が美味いに決まってる」
「そうよね。売られている物は悪くならないように早い時期から採られるものね」
太陽が雲から出てきて、周りの気温が一気に上昇する。遠くから聞こえるのは、蝉だろうか。
「ねえ」
「何だ」
「一本もらってもいい?」
俺は玉蜀黍を見つめた。今日収穫したのは全部で十本。これを近所に少しずつ分けながら、自分達も食べる。全ては食べきれない。だけど、大地の恵みに敬意を払って、捨てることは絶対にしない。
分けるか、食べるか。その二択。
――だけど。
「ギブアンドテイク」
「!」
「何もしていない奴が、何かしたやつから貰うには、それ相当の何かを預けなくてはならない」
エンペルトはなるほど、という顔をした。そしてそうだ、という顔をして帽子から何かを取り出す。
「はい」
「……これは?」
「ライモン遊園地、プール無料チケット」
ライモンシティに巨大な遊園地があることも、そこに多数のアトラクションがあるプールが出来たことも自分は知っている。ただ、行こうと思えばサザナミタウンへ行けるため、ピンと来ない。
そもそも川の匂いに慣れているため、カルキ臭い、人が多いプールに自ら行く気にならないのだ。
「ダメ?」
「……」
「ダメなら他にもあるけど」
そう言って帽子の中から色々取り出す。どこぞの四次元ポケットのようだ。だがそれはほとんどチケットや引換券の類だった。たとえば、『マウンテンバイク引換券』『ライモンミュージカル無料観覧券』『リトルコート招待券』『ライモンジム主催・ファッションショーチケット』など、何処から手に入れたんだと突っ込みを入れたくなる物の他に、『ロイヤルイッシュ号年間フリーパス』など、このエンペルトの主人がどんな人物なのか何となく分かるような物まであった。
「……住む次元が違うな」
「これとかそうそう手に入らないわよ」
「使う機会も無いだろうな」
ため息をついてふと、帽子の影に隠れている一枚に目が留まった。白だったため、持っている本人も気がつかなかったらしい。
「それは」
「あ、忘れてた。えっと……『モーモーミルク一ダース無料券』」
「それがいい」
即答したことに驚いたのか、一瞬ぎょっとした目を向けられた。だが今俺がしていたことを踏まえて納得したのだろう。コクリと頷いて券を差し出した。
ついでにこちらも玉蜀黍を差し出す。
「はい。等価交換、ね」
微笑むエンペルトを見て、少しだけ自分が見ている世界が広がったような気がした。
―――――――――――――――――――
青の世界。
肌を撫でる感触は真水とはまた違った物。それは太陽の下に出れば小さな針のように肌を突き刺す。
目を開ければ、それは時に光を失わせる。
「……」
向こうから水色とピンクの群れが泳いできたのを見つけ、ミドリはさっと身を翻した。なるべく波を立てないように静かに泳ぐ。
足に絡みつくような感触がないことをないことを祈りながら、少しずつ浜辺の方へ戻っていく。二十メートルほど進んだところでそっと振り返れば、二色の影はどこにも見当たらなかった。
少し安堵の息を漏らし、再び進む。
やがて、足がつく場所まで来ると、ぷはっと水面に顔を出した。
「ふう……」
シュノーケルを外す。空が青い。雲が白い。水は体を押し、時折飛沫を上げる。目を少し凝らせば、ポケモンセンターの赤い屋根が見えた。
ここはサザナミタウン――のビーチから少し離れた場所。丁度サザナミ湾に面した、下に海底遺跡が沈む、いわゆる『穴場』の浜辺だ。
ブイはないため、その気になれば何処まででも泳いで行けるが、先ほどのように海難事故につながらないとも限らない。そのため、『自己責任』という言葉がつく。
ジャローダを連れて来ても良かったのだが、高貴という言葉が相応しい彼にとって、海水は自分の体を蝕む天敵。
かと言ってフリージオを連れて来ても、水蒸気になるだけで役に立たない。
そこで、多少の危険を覚悟でボールを預けて一人で来ていたのだ。
「ユエさん誘ってもよかったんですけどね」
浜辺に上がり、持参していたサイコソーダを口に含む。脳裏に浮かぶのは、コンクリートで囲まれた街の一角で珈琲を入れる一人の女性の姿だ。
あのバクフーンもさぞかしへばっているだろう。だが彼女には仕事がある。ミドリは既に手に職をつけているため、卒業してそのままデザイナーの道を進むことにしていた。
高校三年の夏。思えば、あれから五年ちょっとが経っていた。
「……暑いなあ」
パラソルの下は比較的涼しい。風も弱く、波は穏やか。髪から滴り落ちる雫が、砂に跡を作る。
「水タイプ、か」
鞄から空のネットボールとダイブボールを取り出し、ミドリは立ち上がった。
―――――――――――――――――――――――
目の前には実が全てこそぎ採られた玉蜀黍。×二本。そして今、三本目に手が伸びた。一心不乱に齧り続ける姿は、さながらネズミのようである。
「……紀成」
「ん?」
「食べれるの?それ」
「うん」
紀成の好物。季節によってそれは変わるが、夏は玉蜀黍に限る。祖父が育てているのもあって、夏休みは毎日のように食卓に並ぶ。今日も十本近く収穫し、三本は紀成の腹に綺麗に収まる。
しばらくして、もう一本茎が皿の上にごろりと転がった。
「ごっそさん」
「……はい」
受験が書類を残すだけとなった夏休み。宿題はゼロに近い。かと言って一人旅もできない。もっぱらペンとキーボードと携帯を相手にする毎日だ。
音楽選択者なら文化祭のミュージカルの練習があるが、美術選択者はそんな物は無い。
……少々退屈である。
「ポケモンの数匹も描けるようになっとくかー」
「ダイエットもするんでしょ」
「してるよ。毎日走ってる」
家族旅行の予定もある。八月上旬に友人との予定も入っている。
さて、最後の夏はどうなるのか。
「あっつ……」
パソコンからくる熱に耐えきれず、机から離れてソファの上に倒れこむ。
ポニータ型の温度計を見ると33℃を指していた。どうりで汗が止まらないわけだ。
「グレーイ……」
下では、グレイシアが腹をフローリングの床につけてぐったりしていた。
私ですらこんな有様なのだから、氷タイプのグレイシアにとっては地獄のような暑さなのだろう。
「扇風機の方が涼しいわよ。風が来るし」
言いかけたのを遮って、グレイシアは顔だけで扇風機の方を指した。
「あー、なるほど」
扇風機の前ではオオタチが陣取っていた。後ろ足だけで立ち、常に風を浴びようと扇風機が首を振るのに合わせて、細長い身体を左右に揺らしている。
風が来ないと思ったらそういうわけか。器用な奴め。
「グ……レイ……」
ついにグレイシアが顔まで床に突っ伏した。なんとかしてあげたいけど、あいにくエアコンは故障中。修理の人は来週にならないと来れないらしい。で扇風機はあれだし――。
「仕方ないわね――」
冷凍庫からとっておきのヒウンアイスを取り出して二つに割り、半分をグレイシアの前に置く。
本当は夜中にひとりで食べようと思ったけど。
「融けないうちに早く食べちゃいなよ。じゃないと――ほら来た」
さっきまで思う存分涼んでいたはずのオオタチが、「私も私も!」と膝をぽんぽん叩いてきた。
バレずに食べようとしたのに、見つかっちゃったか。
「はい、どうぞ。私はいいからさ」
口に持って行っきかけた残りの半分を、オオタチにあげる。これで私の分はなくなってしまった。また買うのにだいぶ並ばなきゃいけないんだけどなあ。
「〜〜〜!」
目の前ではオオタチが気持ちよさそうに目を瞑っている。
――この子たちの嬉しそうな顔見れたから、良しとしますか。
一昨日はグレイシアに氷りつくってもらった恩もあるし。
「さてと、もうひと頑張りっと」
さっさと仕事片づけて、コンビニへアイスを補充しに行こう。
そんなことをふと考えながら、夏の一日は過ぎていくのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
暑い日が続いていたので短いのを一つ
キンキンに冷えたヒウンアイスを食べたらおいしいんだろうな、とか暑さにやられてだらーんとしたグレイシアもかわいんだろうなとか思いながら書いてました
そういえば、ヒウンアイスってどんな味がするんでしょうか
ソーダ味かはたまたシーソルト味か。一回食べてみたいです
【何してもいいのよ】
イラスト投稿系SNSで、人気の絵師がいるんだ。
女の子を描かせたら超かわいいし、サイレントマンガもユーモアがあってうまい。
ポケモンを描かせても一級品なんだ。
いっつも更新楽しみにしてた。
そしたらお知らせが上がったんだ。
普段は全然コメント描かないのに珍しいなって思ったら、夏コミに出展するそうだ。
これはもう行かなくちゃって思ったね。
いやあ、熱いしすごい列だった。
みんなこの人の本が目当てらしい。
差し入れを持って僕は並んだ。
じりじりと前に進んでいく。
どんな人なんだろう。どんな人なんだろう。
そうして、前の人がいなくなって自分の番が来た時にご本尊が姿を現した!
……ドーブルだった。
夏コミのお知らせはトレーナーさんが書いたんだそうだ。
ポケモンも出展とはさすがコミケだなって思った夏だったね。
旅行に行きたい街ランキングで毎年上位となるエンジュシティでは最近あるものが人気を集めている。
その名も「ポケモン人力車」。
人力車は以前から観光客の足となっていたが、ポケモンに引かせるようになってから人気に火が付いた。
コースの中に人力車があるかどうかがツアーを選ぶ分かれ目になっているとう事もあり
旅行会社各社は、よりよい車引きのポケモンと訓練トレーナーを引き抜こうと躍起になっている。
中でも現在予約がいっぱいなのが「マッスル観光」のゴーリキーが引く人力車である。
なんとこのゴーリキー達、エンジュシティの人気スポットから穴場まで知り尽くしており、お客の要望にあわせた場所に連れて行っくれるのだそうだ。
そして何よりイケメン揃いだと話題で、女性からの人気は絶大であるらしい。
やはりいつの世でもイケメンという要素が重要ということか――。
ミナモ美術大学(MAU)の講師、J氏は語る。
「毎週、ヌードモデルを招いてデッサンするという実習をしているんですが、学生がサボってばかりでしてね。
どうしたものかと悩んでいたら、姪っ子がポケモンを貸してくれたんです。
背の高いウサギのポケモンで……そうそう、ミミなんとかいうグラマラスなポケモンでしてね。
まぁとにかく今度はそのポケモンでスケッチ会をするよと告知したらびっくりですよ。
教室が満員になるほど学生が集まりました。いやあポケモンっていうのはすごいですね。
でもそれでも出席してこないAという学生がおりまして。
で、姪っ子に相談して、また一匹ポケモンを借りてきました。
今度は全然グラマラスじゃない小さいポケモンで、ミミなんとかを縮めた感じの、茶色い……イーなんとかっていう尻尾の大きいポケモンだったんですけどね、そしたら釣れたんですよAが。
ミミなんとかでも、サーなんとかでもダメだったのに人の好みってむずかしいですよねぇ。」
どうも、ギタリストです。
週末に西コガネ駅出た所で路上ライブやってるんだけどちっとも人が集まらないんだ。
もちろん、毎日練習は欠かさないし、一生懸命歌ってるんだけどまったく人が集まらない。
だったんだが、ある日、野良っぽいブラッキーが一匹聴きにきて、
それからだんだんとポケモンが増えていった。
毎週やるごとに増えていきやがる。
これは一体どういうことなんだ?
今週はゲンガーにベトベター、それにドガースが増えてたかな。
なんか妙にガラの悪い奴らが多い気がするんだがそれはこの際気にしない事にする。
ちなみに相変わらず人間は聴きに来ない。
だから、ギターの箱を開いておいといても誰もお金なんて落としてくれないんだが
ある時、変わった木の実が投げ入れられたんだ。
変な形の見たことない木の実だったな。
そうしたら、いかにもエリート風のいかにも強そうなトレーナーがやってきて、目玉飛び出すような高値で買い取りたいと言ってきたよ。
その日はひさびさにいいもの食べたね。
今でも毎週ライブをやってるけど、相変わらず人は聴きに来ないよ。
まぁ、リスナーはたくさんいるからこれはこれでいいと思っているけれどね。
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タマムシシティのマンションの敷地へ侵入し、女性用下着を盗もうとしたとして、タマムシ市警は6日、
コンビニアルバイトのサルタサルノスケ容疑者(30)(ヤマブキシティ在住)を
住居侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕した。
発表によると、サルタ容疑者は6日午前2時30分頃、
タマムシシティ内のマンションの雨どいからマンキーを登らせ
ベランダに干してあった洗濯物を盗もうとした疑い。
マンキーが下着を物色中、屋内で飼われていたニャースに見つかり、
その声を不審に思った住人女性が110番し、逮捕に到った。
サルタ容疑者は調べに
「下着欲しさに初めてポケモンをゲットした。ポケモンゲットの動機は人それぞれだと思う」
と容疑を認めているという。
【ごめんなさい】
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