マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ
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  •   [No.3873] XD普及活動(不定期)! 投稿者:   投稿日:2016/01/06(Wed) 22:04:42     80clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    コメントがついているっ!

    初めまして! 本格的に投稿するようになってから初めてコメントを頂いて嬉し恥ずかしのボウヤです///
    十年前のアズマはただのめんどくさがりでかっこよくも可愛くもない無気力野郎でしたが、今回の話を作るに際し練り直しました。可愛げありますか!よかった!
    そうなんです続いてしまうんです。現時点で思いついている続きのプロットを数えたら十以上あって戦慄です。遅筆のくせにネタが浮かぶのだけは高速でして…。
    コロシアムは妙に難しいですよね。世界観やシナリオの大人っぽさ故に難易度も高かったのでしょうか。それに引き替えXDのなんとやり易いことよ。
    別の話とあわせて…というと長編板のでしょうか? もしそうでしたら本当にありがとうございます!!
    原作キャラをいじるのが大好きなので、そう言って頂けるととても安心します*^^*

    今月中に三話目を投稿出来れば、と思っています。よろしければまたお付き合い下さいませ!
    ありがとうございました〜!!


      [No.3872] Re: ポケモンの世界のコミケはこうなる 投稿者:ionization   投稿日:2016/01/06(Wed) 20:05:47     67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    はじめまして。感想(?)あげさせて頂きます。
    氷タイプになんの恨みがあるのか。そんなフーディンとメタグロスも読みたい。


      [No.3869] Re: 除夜の鐘は、目覚まし時計の代わりにはならない。 投稿者:ionization   投稿日:2016/01/03(Sun) 15:42:23     60clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    はじめまして。年越しのお供にしました。いろいろな活字のバックボーンを思わせる文体から、それぞれの地の真冬の緊張感、浮かれた空気感がよく伝わってきます。
    3年前カロスの鏡の洞窟でメレシーの外見に一目惚れした(シンボラーやニャスパーの冷静そうな所が好きなんですよね)
    のを思い出します。キュウコンの千年は有名ですが、彼等の寿命が数億年なのは言われて虚をつかれました。
    まさに今長い命を歩みはじめた彼(女)にはしんしんと降る雪が似合いますね。
    『にじのタマゴ』の人間サイドの思いやりも覚えてます。

    ひとつ気になったのは、主人公は納得しているのでしょうが、メレシー一匹のために尽くしている姿(主にトレーナー
    人生後半)を見ていると、少しだけゲッコウガ達が不憫に思えました。

    思ったより年末年始要素は少なかったけどいい話でした。ありがとうございました。


      [No.3868] XDものは貴重ですよね。 投稿者:ionization   投稿日:2016/01/03(Sun) 15:00:00     79clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    はじめまして。別の話とあわせて読ませて頂きました。
    理知的に見えて年相応に可愛げのあるアズマを応援中です。明確な組織に所属したことはありませんが、クレイン所長の話も
    もっともで、考えさせられます。ってか続くのか…予想外だった。
    オーレはコロシアムを投げ出したきりなのですが、元から硬派なシナリオといいつつこういう視点はあまり用意されてなかったような…BW信者でした。原作キャラの使用と改変はいいぞもっとやれ派です(w)。
    それでは、更新ゆったり待ってます‼


      [No.3867] #142309付帯資料1 投稿者:きとかげ   投稿日:2016/01/02(Sat) 12:26:31     83clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    Appeindix 1:この資料は案件の無力化した2015年10月2日以降に、関係者#142309-3によって管理局に提出された、日記と見られる計30冊の大学ノートです。関係者#142309-3によると、この大学ノートは生前の関係者#142309-1より譲渡されたもので、最近になって中身を確認するまで、その異常性に気付かなかったとのことです。

    大学ノートは市販の一般品で、それ自体に異常性はありません。大学ノートの表紙には番号と記録期間が記されています。中には関係者#142309-1の筆跡で“ナオヒコ”と名付けられた生物の観察記録のようなものが書かれていますが、この記録にある生態と一致する生物は現在に至るまで発見されていません。

    以下は、1と番号が振られたノートの最初の部分です。:

    ----------------------------------------------------------------------

    2003年2月11日 晴れて今日、ナオヒコを家に迎えた。[関係者#142309-1の友人の名前。故人]に薦められたときは腹立たしくなったものだが。少しずつ会って、今ではナオヒコのいない人生を考えられなくなっている。
    [関係者#142309-2の名前]が亡くなった寂しさが消えるわけではないが、しかし、ナオヒコがいないと腐っていただろう。

    2003年2月12日 餌を変えて様子見。環境が変わった為だろう、ナオヒコは前の家にいた時より食欲がなくなっている。明日[関係者#142309-1の友人の名前]から青菜を貰う予定。

    2003年2月14日 昨日から少しずつ元気になっているような気がする。医者でないから予断は禁物だが。だが[関係者#142309-1の友人の名前]の野菜が効いたのだろう。うちでも育てるべきか悩む。
    昨日整理をしたので、今日ちょっとの間部屋に出してやる。ナオヒコは小さいので、踏まないか緊張。
    片づけだのもしないといけない。いつ私もぽっくりいくかしらん。

    2003年2月15日 昨日放した為か、ナオヒコややゴキゲン。片づけに気合が入る。
    片づけの途中、昔の写真が出てくる。[関係者#142309-2の名前]がたくさん写っていた。
    懐かしさを感じた。と同時に、ナオヒコの餌をどうするか不安になる。貝殻なぞ。

    ----------------------------------------------------------------------

    ノート中の“ナオヒコ”について、調査が行われる予定です。

    残りのノートの内容については順次アーカイブ化が進められています。


      [No.3865] #142309「侵入したくなる家」 投稿者:きとかげ   投稿日:2015/12/31(Thu) 19:24:02     107clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:書いてみた】 【Subject Notesの1ページ、あるいは似た何か

    Subject ID:
    #142309

    Subject Name:
    侵入したくなる家

    Registration Date:
    2015-02-05

    Precaution Level:
    Level 2(2015-10-02以前)→Level 0(2015-10-02以降)

    Handling Instructions:
    建築物#142309内の固定電話からの緊急通報は管理局に直通し、自動的に録音が保存されます。当該の緊急通報を受け取った担当者は現地に向かい、侵入者の確保及びヒアリングを行ってください。侵入を試みた彼/彼女に、他人の敷地に無断で侵入することが違法である旨を説明すれば、彼/彼女に励起された建築物#142309内への侵入欲求が消失することが分かっています。

    [2015-10-02 Update]
    上記の取扱方は廃止されました。建築物#142309は解体は終了し、建築物#142309の廃材及び跡地、その他資産について、異常性は見出されませんでした。関係者#142309-3より引取以来のあったその他資産については、通常の配送ルートを用い順次返却してください。案件#142309は既に無力化されており、これ以上の保全は必要ありません。

    Subject Details:
    案件#142309はジョウト地方ヨシノシティ北部の宅地にある建築物(建築物#142309)と、それに掛かる一連の案件です。

    建築物#142309は1969年に建てられた庭付き・平屋の一戸建です。同年に男性(前保有者。関係者#142309-1)が購入し、関係者#142309-1とその妻(関係者#142309-2)、息子(現保有者。関係者#142309-3)が居住していました。関係者#142309-3の独立、関係者#142309-1と-2の死亡により、現在は空き家となっています。建築物#142309は2LDKのごく一般的な住居で、内部は老年夫婦の生活環境としてごく普通のものとなっています。調査の結果、内部に携帯獣や携帯獣が隠れうる空間異常は存在せず、後述する事象#142309を発生させる他に特異な点はありません。

    事象#142309は「建築物#142309の内部に未知のポケモンが存在する」と確信する認識異常(段階1)から始まる一連の事象です。被誘引者#142309は未知の携帯獣について一切の先入見を持っておらず、未知の携帯獣について質問すると「未知だから未知なんだ」という旨の回答が得られます。建築物#142309が認識異常をもたらす対象者(被誘引者#142309)については、半径6km圏内(圏内にポケモンセンター有)に立ち入った旅のトレーナーが最多ですが、そうでない者も少数含まれます。認識異常は距離に反比例して少なくなり、ヨシノシティ外での発生は確認されていません。

    段階1に陥った被誘引者#142309は次に「建築物#142309の内部にいる未知のポケモンを捕獲したい」という耐え難い欲求に襲われます(段階2)。この欲求に反抗することは極めて困難で、被誘引者#142309は建築物#142309を何らかの方法で見つけ出し、敷地内への侵入を試みます(段階3)。段階3で建築物#142309内への侵入に成功しても、被誘引者#142309が未知の携帯獣を発見することはありません。段階3と前後して、建築物#142309内の固定電話から警察へ関係者#142309-1の声で「家に押し入ろうとしている不審人物がいる」旨の緊急通報が入ります(段階4)。警察官もしくは局員が被誘引者#142309を確保し、建築物に押し入るのは法律的に問題であると指摘すると、段階2で発生した欲求が消失し、事象#142309は終了します。この際、未知の携帯獣が建物内で見つかっていないと指摘しても、被誘引者#142309が「未知だから分からないんだ」「未知だから見つけたら分かる」と繰り返すのみで事象#142309が終了しないので留意してください。

    事象#142309のいかなる段階においても、事象#142309を中断する試みは成功していません。段階1-3にある被誘引者#142309を確保する試みは、被誘引者#142309によって全て突破されます。また、建築物#142309内の固定電話の撤去/別機器に変更/また電話回線の閉鎖を行っても、段階4の緊急通報をストップすることはできません。現状では、段階4の緊急通報に応じて被誘引者#142309を確保することが最良と判断されています。

    建築物#142309の前保有者である関係者#142309-1、その妻である関係者#142309-2は事象#142309の最初の通報以前に死亡が確認されており、電話の声の主については調査中となっています。また、関係者#142309-1と-2はトレーナー免許を取得しておらず、携帯獣の所持履歴がないことも判明しました。関係者#142309-3はトレーナー免許を所持していますが、携帯獣の所持履歴はありません。にも関わらず、建築物#142309について何故このような認識異常が起こされるのかは分かっていません。

    [2015-03-12 Update]
    建築物#142309の解体工事が開始されました。関係者#142309-3はかねてより建築物#142309の解体を計画していましたが、当局はこの件について関知していませんでした。関係者#142309-3と案件#142309の保全及び原因究明について、話し合いの場を持ちましたが芳しい成果は得られませんでした。建築物#142309の解体は止められない状況です。

    [2015-06-18 Update]
    建築物#142309の解体が終了しました。解体後の廃材及び跡地、その他資産についてはヨシノシティ支部に収容され、異常性についての試験が行われます。

    [2015-10-02 Update]
    解体後の廃材及び跡地、その他資産についての試験が終了しました。この試験結果と事象#142309の発生が長期間観測されなかった事実を鑑み、裁定委員会に案件#142309の無力化を提言し、受理されました。

    Supplementary Items:
    本案件に付帯するアイテムはありません。
    [2016-01-02 Update]
    本案件には、1件の付帯資料があります。適切なセキュリティクリアランスを持つ局員のみが、付帯資料を参照できます。

    (この報告書は正規のものではないかもしれません)


      [No.3551] ラプラスと消えた少年 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2015/01/03(Sat) 09:34:59     153clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:ラプラス】 【ポケモン世界の事件】 【フォルクローレ的何か

     水族館で少年が不法侵入で逮捕された。彼の狙いはラプラス。水族館ではラプラスの歌が名物で歌声を目当てにたくさんの人がつめかけていた。
     一方、少年はこう証言する。
    「ラプラスはずっと助けを求めていた。助けて、助けて、ここから出して、と歌っていた。僕だけにはわかったんだ」

     尚、話の枝葉が広がってこのような噂がある。
     少年は釈放された後にトレーナーになった。研鑽して8つのバッジを集めた彼はその足で水族館へと向かい、建物、水槽を破壊し、ラプラスを奪取した。そして今も少年はラプラスと旅をしている……。
     そんな話を少年はすると、海に向かって口笛を吹いた。現れたのはラプラスで、少年は飛び乗った。私は何かを聞こうとしたけれどうまく言葉にならなかった。そうして彼らは水平線へと消えていった。


      [No.3229] うちの先生 投稿者:WK   投稿日:2014/02/21(Fri) 15:06:09     72clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     うちの先生の話をしよう。


     先生は、太ってる割にあまり食べない。
     以前昼食を見せてもらったら、木の実数個とパン、それに牛乳だけだった。
     思い出してみると、修学旅行先の食事も他の先生に上げていた。
     誰も気に留めなかったけど、私は気になった。

     不思議なことがある。
     先生は古典を担当しているんだけど、その時に限って、すごく眠くなる。
     お昼が終わった後だからかもしれないけど、それにしても眠い。
     うっかり寝てしまい、友達に起こされることなんてザラだ。
     でも先生は怒らない。

     先生は小説をよく読む。
     面白い話が好きらしい。
     以前授業で、物語を一人ずつ書いた。
     皆面白かったけど、先生は私の話を一番褒めてくれた。
     『とても夢がある話だ』と言ってくれた。
     私は普段から子供っぽいと言われていたので、すごく嬉しかった。

     ……そういえば。
     
     友達は先生の授業、一度も寝たことがないらしい。
     むしろ、私が何で毎回寝てしまうのか不思議だと言っていた。
     先生の授業は面白くて、寝る暇なんてないという。
     私もそう思う。でも、

     あのゆったりした声を聞いていると、

     脳に直接語りかけてくるような声を聞いてると、

     知らぬ間に眠くなって、

     私は寝てしまうのだ。

     そういえば、もうひとつ。
     最近、一度も夢を見てない。
     あれだけ寝ているなら、一度は見てもいいはずなんだけど。

     うちの先生は、スリープみたいだ。
     なんというか、目つきがそれにそっくりなのだ。
     おまけに太ってるし、背は低いし。
     だから皆、陰で彼のことを『スリープ先生』と呼ぶ。
     
     本人も満更じゃなさそうだ。
     だって、

     あのスリープみたいな目を、キュッと細めるから。


      [No.3228] 100文字もどき 投稿者:WK   投稿日:2014/02/21(Fri) 14:48:31     71clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     東の海で、トリトドンが大量発生したらしい。
     北の海が、南の海みたいになったらしい。
     西の海でも、トリトドンが大量発生したらしい。
     北の海が、赤潮みたいになったらしい。
    (80字)


     ゴーストポケモンが、オーケストラをやりたいらしい。
     何匹かが私に相談してきたんだ。配役を決めてくれって。
     なかなか考えられていたけど、一つだけ忠告しておいた。
     『絶対に合唱はするな』ってさ。
    (93字)

     
     うちのゲンガー、ゲームが大好きなんだ。暇さえあればやってる。
     得意なのはアクションだけど、意外なことにホラーが苦手でね。
     理由を聞いてみたら、人工物のホラーは逆に怖いんだって。
     ……どう回答すればいいんだ。
    (100字)


     私のエネコロロ、光り物が大好きで。散歩ルートにジュエリーショップがあるんだけど、
     いつまでたっても動いてくれないんだ。
     困ってたら店員さんが出て来て、ジュエルキャンディをくれて。
     その帰り道はご満悦だったなあ。
    (102字?)

     
     彼は友達が少ない。少ないというより、作らない。
     理由を聞いたら、踏み潰してしまうかもしれないって。
     だから私は言ったんだ。
    「そう考えられる君は、優しい人なんだね」
     心配しなくても、きっと友達はできるよ。
     (99字)

     
     最近、スリープがよく行き倒れている。
    一匹助けて話を聞いたら、餌がないという。
    木の実はそこらにある。何が食べたいの、と聞いたら腹の音が返ってきた。
    「夢が食べたい。子供達の」
    (84字?)


    伝説の名前をもらったコーヒー。彼らが見たら、どう反応するだろう。
    「見てみたいですね」
    「大きなバケツを用意しないとね」
    「え?」
    「このカップじゃ、味を知るには少なすぎるもの」
    そんな日はいつか来るだろうか。
    (100字)



    ―――――――――――――
    何か書かずにはいられなかった。とりあえずショートショートショートを。


      [No.3227] 文化の差 投稿者:フミん   投稿日:2014/02/19(Wed) 00:40:00     118clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:ミミロル】 【批評してもいいのよ】 【シェルダー

    この地方には、昔からミミロルを食す文化がある。
     
    近くの山には野生のミミロルが特に多い。故に、ここに住む人間は、よく野生のミミロルを狩り、様々な方法で調理することが多い。
    青年は、物心ついた時からこの地方で暮らしている。食卓にミミロルの料理が並ぶのは日常茶飯事であったし、夕飯でミミロルを使用したご飯が出ると知った時は小躍りする程喜んだ。ミミロルの料理は、青年の大好物だったのである。
    青年が成長し、都心部へ単身で移り住んだ後も、時々実家へ帰る機会があれば必ずミミロルの料理を求めた。その度に幸せを噛み締め、自分は今最高に幸せなのだと心満たされる程だった。もちろん、都心部でもミミロルの肉を使用した料理を提供する店があるので、彼はよくそこへ通った。しかし、やはり地元で捕れた新鮮な肉を使用した料理の方が味は良い。都会の色に染まり切った青年が故郷との繋がりを維持するもの、それがミミロルの料理だった。

    青年が引っ越して数年経った頃、彼に恋人ができた。会社の先輩だった。
    一緒に仕事をする内に恋愛感情を抱いてしまい、複数回二人で遊びに出かけた後、青年から想いを伝えたところ、相手も好意を持っていたという流れである。彼らは勤め先には上手く隠しつつ、互いの時間を共有する日が増えていく。同じ職場の先輩という壁を青年はあっさりと乗り越え、大切な相手がいる日々を堪能していた。
     
    この恋は上手くいった。数年後、青年は相手に家族になって欲しいと伝え、相手もそれに承諾した。
    青年は、会社の先輩である女を自分の故郷へと連れて行く。青年の転機に彼の両親は喜び、女を温かく迎え入れた。
    母は青年が大好きなミミロルの料理を振る舞った。もちろん青年は喜び、久々の故郷の味を堪能した。
    一方の女は、最初美味しそうにミミロルの料理を口にしていたが、何の肉を使用しているのかを知ると、途端に箸を置いた。それからは、なるべく肉以外の野菜や穀物で食べ腹を満たしていた。

     

    青年の実家を出て都心部へと帰宅すると、女は青年にこう宣言する。

    「私、あなたと結婚するのは嬉しい。あなたと出会って良かったと思っている。でも、一緒に暮らすようになってからは、ミミロルを料理するのは嫌なの」
     
    青年は、予想外の発言にもちろん驚いた。

    「どうして? 別に君が肉を解体する訳じゃないだろう?」

    「それでも嫌、私、ミミロルを調理すること自体嫌なの」

    「母の料理が口に合わなかったのかい?」
     
    とっさに思いつく質問をする。しかし、女はそれをあっさり否定する。

    「私、ミミロルを食べるってことは、とても残酷なことだと思うの」
     
    青年は首を捻る。女は、真顔のまま言う。


    「聞いたけど、あなたの実家の周辺では、よく野生のミミロルを捕まえて食べるんですって? 私達の生活の中でポケモンを食べることはよくあることだけど、わざわざあんなに可愛いポケモンを食用にすることは、私には考えられないの」

    「でも、君はあの料理を美味しそうに食べていたじゃないか」

    「確かに美味しかったわ。でも、それとこれとは話が別よ」
     
    女の声が大きくなる。

    「ミミロルと言えば、男女共に手持ちのポケモンとして人気のポケモンじゃない。あなた、ピカチュウやマリルを食べるなんて想像できる?」

    「それは想像しづらいな」

    「そうでしょう? あなたがミミロルを食べているのは、ピカチュウを食べるのと同じことなのよ。聞いただけであまり気分が良くないでしょう?」
     
    確かに、ミミロルは美味しいだがピカチュウが美味しそうに見えるかと聞かれればそうではない。当たり前だが食欲もわいてこない。

    「できれば今後あなたにミミロルを食べないで欲しいけど、そこまでは求めないわ。でも、家庭の料理には持ち込まないで欲しい」
     
    青年は理不尽と思いながらも考える。
    誰にでも好みというものはある。例えばの話、世間にはどうしてもトマトを食べられない人もいれば、この世で一番好きな食べ物は何かと聞かれればトマトと即答する者もいるのだ。食べ物の好き嫌いを無理に変えることは、とても難しいことである。
    女の言っていることは不条理だった。しかし、これ程否定してくるということは、彼女は本当にミミロルを食べたくはないのだろう。今後一切、自分にミミロルを食べるなと圧迫してこない辺り、かなり妥協したのかもしれない。青年はそう結論づけた。
    何よりも青年は、一生を添い遂げようと決めた相手と、こんな些細なことで喧嘩をしたくはなかった。元々自分でミミロルの料理を作ることはほぼなかったので、自宅であの味を堪能できないことは些細な問題ではなかった。


    「分かった。少なくとも、君にミミロルを調理させることはないよ」

    「ありがとう。後、我が儘を言ってごめんね」

    「そんなことないさ。知らないうちに君に不快な思いをさせないで良かったよ」
     
    二人は、ぶつかった壁をあっさりと乗り越えることに成功した。

     




    後日青年は、女の実家へと訪れていた。
    女の両親に挨拶を済ませ、仲睦まじく会話を重ね、青年はまた一つのハードルを乗り越えたところだった。
    その日の夕方、青年は夕飯をご馳走されることになった。


    「君は、貝は好きかね?」
     
    脂肪を蓄えた体の大きな女の父親は、青年にそう質問する。

    「はい」
     
    青年は、さわやかな笑顔で返答した。

    「それは良かった。今日は君が来るということだから、地元で有名な食材を用意しておいたんだよ」

    「そうなのですか。わざわざありがとうございます」
     
    しわを作り笑う女の父に、青年は軽く頭を下げる。青年の隣に座る女は、上機嫌な様子で囁く。

    「私が頼んでおいたの。お母さんが作る貝の料理、本当に美味しいのよ。きっと気に入るわ」
     
    彼は、将来の妻の気遣いに感激しつつ、振る舞われる料理を想像する。
    青年は普段動物の肉を好んで食べる。女はもちろんそのことを知っている。それを分かっていて、あえて魚介類を勧めてきたのだ。地元でしか食べられないのもあるだろうが、女の台詞からも、青年が満足するだろうという自信がうかがえた。
    期待に胸を膨らませて待っていると、ついにその料理が目の前の机に並んでいく。
    大きな皿が複数並べられる。貝の揚げ物、貝の刺身、貝の煮つけ。どれも貝を中心にした一品ばかりである。


    「さあ、召し上がれ」
     
    これらを用意した女の母は、青年に笑顔を向ける。彼は、まるで料亭に並んでいるように綺麗に盛り付けられたおかずに箸を伸ばしていく。
    口に入れ、ゆっくりと味わってみれば、確かに女の言う通りどれも美味しいものばかりだった。ついつい、料理を口に運んでしまう。女の父の遠慮はするなという気遣いに甘え、青年は口数が少ないまま腹を満たしていく。

    「とても美味しいのですね。これは何の貝なのでしょうか?」
     
    お腹がいっぱいになりかけた頃、青年は、何気なく女の家族にそう尋ねた。

    「シェルダーだよ。意外に美味しいだろう?」
     
    ここで漸く、青年の手が止まる。

    「シェルダーですか?」
     
    シェルダー。2枚がいポケモン。そう、れっきとしたポケモンである。
    彼は戸惑いを隠せなかった。というのも、彼女は、青年がミミロルを食べることを酷く嫌悪していたからである。故に彼は、女は一切食用のポケモンを食べない主義と勘違いしていたのだった。
    青年は目を見開いて女を見る。そんな将来の夫を、女は笑顔で見返した。

    「美味しいでしょう?」
     
    純粋な笑顔だった。

    「とても美味しいよ。驚いた」
     
    自らの意思とは、真逆の言葉がこぼれてくる。

    「君は、昔からシェルダーを食べているのかい?」

    「そうよ。私の地元では有名な名産だもの。自然と好きになったわ」

    「私の知り合いに漁業関係者がいてね。毎年時期になると、シェルダーを譲って貰うのよ」
     
    女の母が横から呟く。青年はそれを殆ど聞き流していた。
    彼が戸惑っていると、突然部屋の襖が開く。部屋中の人間の目がそちらに向く。
    入ってきたのは、うざきポケモンのミミロル。

    「ミミちゃん。久しぶりね」
     
    女が手招きをすると、そのミミロルはすぐさま女の膝に飛び込んだ。嬉しそうに目を細め、喉を鳴らしている。

    「そのポケモンは?」
     
    青年が質問する。

    「ミミロルのミミちゃんよ。昔、家に迷い込んで来て、そのまま居ついちゃったの。今では大切な家族よ」

    「確かもう、十年以上前になるな」
     
    女の父が懐かしそうに呟いた。
    青年は思い出す。随分前に実家の方へ残してきたポケモンがいると女が話していたことを。その時に彼女は、進化前のポケモンが好きだからと、かわらずのいしを持たせていると語っていたのだった。
    ミミちゃんと呼ばれるミミロルが、青年を認識し凝視する。青年は、野生ではなく、人間に飼われているミミロルを観察する。ミミちゃんは、女の膝から離れると、青年の膝の上に乗り寛ぎ始めた。

    「珍しいわね。ミミちゃんが家族以外に近づくなんてあまりないことだけど」
     
    女は驚き、そして嬉しそうに言う。

    「流石は娘が認めた男だな」

    「本当ね」
     
    女の両親も、同様に微笑んでいる。
    青年は、自分に擦り寄るミミロルを、食用ではないミミロルを撫でながら、目の前に出されたシェルダーを口にしていた。複雑な心境だったが、それでも彼は、とても満足しながら料理を堪能していた。



    ――――――――――

    うさぎを食べた経験がないので、いつか食べてみたいと思う時はあります。


      [No.2907] 文字数について 投稿者:おたる   投稿日:2013/03/20(Wed) 17:18:34     53clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     企画書作成お疲れさまでした。わたしの方からもいくつか気になった点を。
     書籍化という大きなイベントがある企画ですので、できるだけ誰もが納得できる応募要項・審査方法の方がいい、ということを念頭に置いてコメントさせていただきます。

    > 15000字程度まで/多少のオーバー可/1人1作品まで
    「程度」「多少」といった漠然とした表現は最初から避けておいた方が無難なのでは。
    (文字数がどうしても押さえられなくてやむなくシーンを削った……というのを未然に防ぐ措置なのかもしれませんが)
    わたしの感覚だと「多少」はせいぜい1割(=1500文字)、つまりオーバーしても16500文字くらいが上限だと思うのですが、人によってはこれよりも多かったり少なかったりするでしょうから。

    >ただし、今回は無印および、マイナス評価 ★、★★、★★★を入れるかも。
    確かに、あんまり「マイナス評価」って心象がよくないですね。
    これまでのコンテストからは振れ幅を増やして、無印から☆五つか七つまでのプラス評価でいいのではないでしょうか。
    マイナス評価を入れたくなるほどであれば、それはこれまでのように批評文で説明してもらうこともできるでしょうし。

     評価はさておき、文字数のところは、突き詰めれば「もめごとの余地をできるだけ減らせたら」という意図です。コンテストとはいえそもそもは趣味人たちの創作ですので、楽しくやれるのが一番でしょうしね……!

    >「ポッポです」
    >「そんなことはわかっとる!」
    『メロンパンの恨み』、好きです。


      [No.2906] Re: とりあえず校正してみた 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2013/03/20(Wed) 12:21:39     74clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    さっそく、ありがとうございます。

    > 例文が二個ずつになってますよ!

    あ、それはわざとです。
    1と3、2と4です。

    また☆評価ですが、
    ★評価には「まだ早えーよ! 出直してこい!」みたいな感じとか「これはこれは(かくかくしかじかの理由で)ふさわしくないでしょ」的なニュアンスが含まれるので、七段階評価とはまた意図が変わるのですね。
    マイナス良い気分がしないという事なら、従来通りにするか、無印だけ発生させて、4段階評価でいいかなと思う。
    今回は、募集要項の時点でかなり出足を挫いてるから(制約ごとが多い)、そういう意味では必要無いかもしれないですね。
    みなさんの意見を聞いてみましょう。


      [No.2905] とりあえず校正してみた 投稿者:きとかげ   投稿日:2013/03/20(Wed) 09:00:14     68clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    >・三点リーダ(…)やダッシュ(―)は2個単位で使用する。


    > 家政婦は…いや、クジラ博士は見た!
    > 家政婦は………いや、クジラ博士は見た!

    >○
    > 家政婦は……いや、クジラ博士は見た!
    > 家政婦は…………いや、クジラ博士は見た!

    例文が二個ずつになってますよ!


    あと評価方式ですが、
    >ただし、今回は無印および、マイナス評価 ★、★★、★★★を入れるかも。
    >★はマイナス評価で、★1つにつき、☆が一個相殺される評価。
    あんまりマイナス点って気分が良くないので。
    それを導入するより、☆から☆☆☆☆☆☆☆の7段階評価にしといた方が良いと思うのです。


      [No.2904] コンテストやって本作ろうと思うのでとりあえず企画書つくった 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2013/03/20(Wed) 02:44:45     242clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:ポケモンストーリーコンテスト】 【企画概要】 【鳥居の向こう】 【フォルクローレ】 【意見・質問どうぞ

    ●イベント名
    ポケモンストーリーコンテスト 〜鳥居の向こう〜(仮)


    ●募集部門

    ・小説部門
    15000字程度まで/多少のオーバー可/1人1作品まで

    ・記事部門
    文字数後日発表/1人何作でも応募可


    ●テーマ「ポケットモンスターの世界における民俗・文化」

    ここで言う「ポケットモンスターの世界」とは、いわゆるゲーム本編(初代赤緑〜BW2、XY)の世界観を基本とするものとします。

    ポケットモンスターの世界における民俗・文化を貴方なりに想像して文章(小説/記事)を書いてください。
    ここでいう「民俗・文化」とは、だいたい以下のようなもの、またぞの組合せを想定しています。

    ・行事、風習、節句、冠婚葬祭
    ・神話、伝説、民話、昔話、伝承、都市伝説、怪談、古典
    ・伝統芸能、神楽、短歌、俳句、民謡、わらべ唄、楽器
    ・芸術、伝統工芸、民族衣装
    ・宗教、信仰、儀式、まじない、タブー
    ・寺院、神社、縁起
    ・遺跡、古墳、住居、観光、歴史、地名
    ・狩猟、漁業、農業、放牧、貿易、食文化

    ただし、ここに挙げたのはおおまかなものです。
    ほかにも該当するものがあるかもしれません。
    また、今をときめく文化というよりは、

    ・一昔前のもの
    ・伝統的なもの
    ・文明に追われて失われつつある感じの文化

    を想定しています。
    参考までに、検索をしてみますと、

    ・民俗とは
    民間に伝えられ行われている風習・風俗。フォークロア。(はてなキーワードより)

    ・民俗学とは
    民俗学は、風俗や習慣、伝説、民話、歌謡、生活用具、家屋など古くから民間で伝承されてきた有形、無形の民俗資料をもとに、人間の営みの中で伝承されてきた現象の歴史的変遷を明らかにし、それを通じて現在の生活文化を相対的に説明しようとする学問である。(wikipediaより)

    などとなっています。
    ちょっとテーマが難しいかもしれませんが、自由な発想で書いていただければと思います。


    ●参考作品
    それでもちょっとわかりづらい…という方は以下の小説をお薦めします。
    ただし、これは一例に過ぎませんので、イメージを固定されたくない方はお気をつけて。

    【小説部門】
    砂漠の精霊(タカマサ)http://masapoke.sakura.ne.jp/novels/takamasa/seirei.htm
    海岸線(No.017)http://masapoke.sakura.ne.jp/pkst/01/002.html
    砂漠の神の子(リング)http://yonakitei.yukishigure.com/stcon2012/w/002.htm
    キャモメが五羽飛んだ(クロトカゲ)http://masapoke.sakura.ne.jp/pkst/03/007.html

    【記事部門】
    達磨(No.017)http://pijyon.schoolbus.jp/minzoku/sample.jpg


    ●応募にあたって――本コンテストの目標、禁止事項等

    本イベントは以下の二つの目標としてしています。
    ご理解の上、応募ください。

    ・応募作を掲載した電子書籍風PDF(無料公開)の作成
    ・優秀作品を掲載した紙媒体書籍(有料頒布)の発行

    よって、

    ・PDF化、紙媒体になった際の、作品掲載に同意いただけない方
    ・編集に伴う打合せ、校正などに参加いただけない方
    ・投票に参加いただけない方
    ・メールアドレスを持っていない方
    ・チャットかスカイプを出来る環境をお持ちでない方
    ・後述する文章作成ルールを守っていただけない方

    は応募をご遠慮ください。
    また、禁止事項等は以下のようになります

    ・他人の作品を応募する事を禁止する
    ・オリジナルポケモンの登場は禁止とする
    ・オリジナルトレーナー、オリジナル技、オリジナル地方は可とする
    ・人間の姿をしたポケモン(擬人化)やあいの子(人間とポケモンの間に出来た子)の登場は、原型のポケモンに出番がある場合のみ可とする。
    ×ポケモンと人間のあいの子が活躍する。原型のポケモンは出ない。
    ○ポケモンと人間のあいの子が活躍する。原型のポケモンも出て、ストーリーに絡む。
    ○実は人間に化けていて、正体がゾロアークだった。
    ○元々人間だったが、なんらかの理由でポケモンになってしまった。


    ●文章作成ルール


    ・地の文の文頭は一文字分空ける

    ×
    クチバシティのホテルに戻ると弟子の頭に妙なものが乗っかっていた。


     クチバシティのホテルに戻ると弟子の頭に妙なものが乗っかっていた。


    ・「!」や「?」の後は一文字空ける。

    ×「おい!その頭に乗っているものは何だ!」
    ○「おい! その頭に乗っているものは何だ!」


    ・「!!」「!?」は半角の「!!」「!?」を使用する。
     理由:縦の文章に編集する為。

    ・三点リーダ(…)やダッシュ(―)は2個単位で使用する。

    ×
     家政婦は…いや、クジラ博士は見た!
     家政婦は………いや、クジラ博士は見た!


     家政婦は……いや、クジラ博士は見た!
     家政婦は…………いや、クジラ博士は見た!


    ・ルビ振りはカッコで指定する(PDF化するときに振ります)
     特殊な読み方や難しい漢字などには指定ください。

    (例)携帯獣(ポケモン)
       霊鳥(ネイティオ)
       抱擁(ほうよう)


    ・場面の転換、重要な強調以外の行空けは原則禁止とする。
     地の文、台詞間も行空けも原則行わない事。
     理由:縦の文章にした時に行間が空いているとスカスカになる為。

    (例)

    ×
     クチバシティのホテルに戻ると弟子の頭に妙なものが乗っかっていた。

     もさもさとした羽毛の鳥ポケモンだった。頭から尻尾までの大きさは30センチほどで頭部から背中にかけては茶色い。胸と腹はクリーム色。なんとも憎たらしい配色だ。冠羽は老人の眉毛にも似ている。そしてなにより目つきが悪い。

    「おい! その頭に乗っているものは何だ!」

     思わず私は弟子のトシハルにツッコミを入れた。

    「ポッポです」
    「そんなことはわかっとる!」


     クチバシティのホテルに戻ると弟子の頭に妙なものが乗っかっていた。
     もさもさとした羽毛の鳥ポケモンだった。頭から尻尾までの大きさは30センチほどで頭部から背中にかけては茶色い。胸と腹はクリーム色。なんとも憎たらしい配色だ。冠羽は老人の眉毛にも似ている。そしてなにより目つきが悪い。
    「おい! その頭に乗っているものは何だ!」
     思わず私は弟子のトシハルにツッコミを入れた。
    「ポッポです」
    「そんなことはわかっとる!」


    ●優秀作品掲載書籍について

    以下、2種の本の発行を目指しています。

    ・「マサラのポケモン図書館短編小説集 鳥居の向こう(仮)」
    A6文庫サイズ、フルカラーカバー付、200〜300P程度予定
    小説部門の優秀作品を集めた短編小説集。
    形態としては「ポケモンストーリーコンテスト・ベスト」が近いです。
    タイトルにある「鳥居の向こう」は日常とは隔絶された異界、彼岸、神域といったものをイメージしています。
    そういった起想をさせるもの、伝説や信仰、日本的なものを扱った小説のほうが有利かもしれません。
    (もちろんあえて破りに行くのもありです!)

    ・「携帯獣民俗図説 フォルクローレ(仮)」
    記事部門の優秀作品を掲載したビジュアルブック。
    B5横型サイズ、フルカラー、24〜50P程度予定。
    各記事にあったイラストをポケモン大好きな絵師さん達がつけてくれる予定です。
    形態としてはNo.017個人誌「携帯獣九十九草子」が近いです。
    フォルクローレ (folclore) は、民俗的な伝承一般という意味ですが、日本では、ラテンアメリカの民族音楽(例:コンドルは飛んでいく)を指す事が多いです。
    日本的なタイトルになっている「鳥居の向こう」よりはより海外の風習や文化などをモチーフにしやすいかもしれません。


    ●コンテスト〜書籍化までの流れ

    作品募集(2〜3ヶ月)
    応募作品順次掲載(この時点ではHTMLのみ)

    作品募集終了

    作品校正(1〜2週間)
    (共通の掲示板を使い、お互いに誤字などを指摘)

    応募作品PDF化

    ウェブ投票(2〜3週間)

    結果発表
    審査員による書籍掲載作品選考会
    (ウェブ投票の順位が基本だが、必ずしもそれによらない)

    掲載作品決定

    書籍掲載用作品校正・編集
    イラスト製作期間、書き下ろし製作作成
    (※主催者判断により、別途製作依頼をかける可能性)

    入稿

    同人イベントにて書籍頒布


    ●書籍化による費用

    ・書籍発行における印刷費・イベント参加費は原則としてNo.017が負担するものとする
    ・作品掲載者にはできた本を無償で配布する(自宅配送、イベント渡し、局留め可)


    ●ウェブ審査方法

    ・ストーリーコンテストお馴染み、☆方式採用予定。
    ☆、☆☆、☆☆☆
    ただし、今回は無印および、マイナス評価 ★、★★、★★★を入れるかも。
    ★はマイナス評価で、★1つにつき、☆が一個相殺される評価。

    ・自分の作品には最低評価しか入れる事が出来ない。
     ☆一個、あるいは無印評価予定。

    ・応募者は全員参加とし、記名投票とする。
    ・非応募者も原則、記名投票とする。


    ●掲載作審査員

    後で。
    基本的には主催が声掛けして集めるつもりですが自薦OK。
    オフで顔をつきあわせて話し合える方が望ましい。
    構想段階でだが、都内に集まって審査をユースト放送したい(顔は隠す)。


    ●絵師

    基本的には主催が声掛けして集めるつもりです。


    ●Q&A

    ・書籍化の際の掲載作品はウェブ投票の順位で決まるのですか?
    だいたいそれで決まりますが、絶対的な基準ではありません。
    ページ数、話のバリエーション、登場ポケモンなどのバランスを配慮しつつ、編集(主催)・審査員・絵師さんの意向が反映されます。
    ですから、たとえばウェブ投票5位だった作品が、4位を押しのけて掲載みたいなシチュエーションはありえます。

    ・そもそも校正って何ですか?
    誤字脱字や言い回しのおかしい所などを直す作業です。
    文章作成ルールに従っていない部分も修正します。
    またこれは「編集」になりますが、書籍掲載の際はさらに内容にテコ入れしたり、文章表現を変えたりなどもします。

    ・プライベートが忙しくなってしまい、校正に参加できなくなってしまいました
    その時の作品の状況によって判断しましょう。
    完成度によっては校正の必要が無いかもしれませんし、ある程度一任していただく方法も考えられます。
    ご相談ください。

    ・本の配布ですが、親から個人情報を出すなと言われています。
     地方なのでイベント受け取りも出来ないのですがどうしたらいいですか?
    郵便局留めをご利用になってはいかがでしょう?
    お近くの郵便局を指定いただき、取りにきていただく形式です。

    順次追加予定


    ●お問い合わせ

    pijyon★fk.schoolbus.jp(★を@に変換)
    スカイプでもこのアドレスで検索できます。
    コンテストの件でという名目でリクエスト送ってくだされば認証します。
    カフェラウンジでもご質問もお気軽にどうぞ。





    なんかあればまた追加します…


      [No.2595] Re: 実質的な初小説、これを見てどんな続きを想像する? 投稿者:コマンドウルフ   投稿日:2012/08/30(Thu) 23:10:37     96clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    初めての投稿になります、いつもはチャットの方で顔を出しているコマンドウルフといいます、よろしくお願いいたします。
    ちなみに、過去にマサポケにノリで1回投稿したことがありますが、あれはノーカウントということで。

    あまり長い文章や細かいところまで書く技量はないので余地のある構成にしてみました。
    自分の中である程度設定は決めた上で書いてみたのですが、これだけでどんな続きが想像できるものなのでしょうか。
    今のところまだ続きは頭の中を漂っていますが、参考にさせていただきたいと思います。


      [No.2594] 実質的な初小説、これを見てどんな続きを想像する? 投稿者:コマンドウルフ   投稿日:2012/08/30(Thu) 23:00:38     103clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    研究施設の一角で行われるこじんまりとした送別会
    私がリーダを勤めていた研究チームが今月末を持って解散することになったのだ。
    前々からその気配はあったが、それに気づいたころにはどうすることも出来なかった。
    解散が確定した時点で私は研究者から身を引くつもりでいた、部下からは惜しむ声もあったが
    肩の荷が下りたような気持ちになり、その流れで辞表を出し受理された。
    そして、今日が研究者として最後の日だ、そう、チーム解散と私の送別会である。

    夕方からソフトドリンクを飲みながら談笑、時間は夜20時を回ったところだろうか
    「さて、そろそろお開きにしようか」と、私は皆に声をかけ閉めの言葉を述べ始めた、
    「今まで世話になった、我々の研究は最終的に評価されることは無かったが、
    極めて価値のある研究であったと自身を持っている、これからもそのつもりだ。
    それぞれ違う部署と研究につく事になるだろう、特に健康には気をつけて生活してほしい…
    短いが以上だ、諸君らの健闘を祈る。」
    うっすらと目に涙を浮かべる研究員もいるなか、片付けが始まる。
    そう、価値のある研究だった、しかし何も残らなかった、成果も記憶も。
    唯一残っていた研究チームも今月末を持って解散となる。
    資料は電子化され保管されるが、引継ぎは無い、数少ない残った機材も破棄される、
    もう誰の目にも触れることはないだろう。
    研究員の一人が声をかけてくる「あの・・・博士、これも破棄ですか・・・」
    それは冷蔵庫のようなものといえば判り易いだろうか、中身は研究の成果物である。
    私は少し考え、この研究のケジメとして自分の手で弔うことにした。
    博士「これは私が処理しよう、研究者として最後の仕事にするよ。」

    成果物を冷蔵庫から輸送用ケースに移し変え、私は施設を後にした。
    本来持ち出しなどできないものだったが、セキュリティの人間とも長い付き合いだ、
    中身と理由を説明をしたら目を瞑ってもらえることになった。

    後ろのトランクにケースを入れ、車は走り出す、静まり返る夜の道へと吸い込まれるように。


      [No.2592] 【ポケライフ】捕獲屋Jack Pot の日常 投稿者:NOAH   投稿日:2012/08/30(Thu) 20:28:16     114clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


    Jack Pot(ジャックポット)とは

    ギャンブルにおける大当たりのこと
    ただし、何を以ってジャックポットとするか
    という明確な基準は存在しない。

    語源には諸説あるが、ポーカーに
    由来するとする説が良く聞かれる
    転じて、日常生活においては
    大成功という意味としても使用される
    (出典・ウィキペディアより)


    小さなテーブルを囲む4つの影。
    1人は、黒い髪の少年。
    1人は、その少年の兄と思われる青年。
    1人は、紫の髪に、鋭い金色の目の少年
    1人は、オレンジの髪に赤渕の眼鏡をかけた青年

    そして、彼らの手にはトランプが握られ
    4人の側にはそれぞれ、エネコ・クルマユ・ブラッキー・コロモリの姿

    そのすぐ近くに、紫の髪の少年そっくりの
    桃色の目の少女とエーフィがいた。

    「……いいか、てめえら。」
    「うん。いつでもどうぞ!」
    「俺も大丈夫。」
    「ボクもOKだよ。」
    「……わかってんな?これに負けたヤツは
    ヒウンアイス全フレーバーを自費で買ってきやがれ。」
    「……ただパシリ決めんのに大げさだな、お前ら。」

    鋭い金色の目の少年が、荒々しい口調で
    顔色を全く変えずに罰ゲームの内容を告げた。
    少女の皮肉を無視して、紫の少年は目線を合わせると
    全員、異議無しと頷き、彼の合図でカードを出した。

    「フルハウス!」
    「ボクもフルハウス!!」
    「げ……2ペアだ。」
    「ヴィンデは?」
    「…………。」

    ヴィンデと呼ばれたのは、先ほどから仕切っていた紫の少年だ。
    にやりと笑うと、カードを降ろした。

    「ロイヤルストレートフラッシュ……俺の勝ちだ。」


    ******************


    「あっちぃ……。」

    カードで負けた黒髪の青年は
    クルマユを抱えて、人で溢れるヒウンの中心街である
    モードストリートを歩いていた。

    「ヴィンデのヤツ……あの場でロイヤルストレートフラッシュって……
    リラ姐さんといいヤツといい……さすが双子の悪魔。強運姉弟……。」

    ぐちぐちと人込みの合間をすり抜けて
    青年はアイスの販売ワゴンについた。
    最近、客足が減ったのか、前ほどの賑わいは
    あまりなかった。(買いやすくはなったが。)

    クルマユは早くしろと言わんばかりに
    青年の腕を無言でべしべしと叩いていた。

    「ぼたん、大人しくしろ、財布取辛いから。」
    「…………。」
    「よし……すみません。」
    「はぁーい!」
    「全フレーバーのヒウンアイスをセットで。」


    *あとがき*
    今回はわが子を出しました。
    リラとヴィンデは、だいぶ前から
    皆さんの前に出したかったキャラです。

    ポケライフつけて書いてみたけど
    これからは関係無しに書くかも
    もしかしたら続くかも。

    とりあえず、今回はこれにて。

    【書いてもいいのよ】
    【描いてもいいのよ】


      [No.2591] father 投稿者:神風紀成   投稿日:2012/08/29(Wed) 13:18:54     85clap [■この記事に拍手する] [Tweet]



    「……何があったの」

    午後十時十分前。もうじき今日の開店時刻は終わるというところ。店内もお客の姿はまばらで、隅っこでゼクロムを飲んで粘っているサラリーマンしかいない。
    従業員、バイトがユエと目の前のカウンター席に座っている少女を交互に見つめる。その目が周りの同じ立場の人間に向かって『おいどうなってるんだよ』『おいお前聞けよ』『やだよお前が行けよ』と会話している。
    バクフーンが『やってらんねー』と彼らを見て大あくびをした。

    「目元が腫れてる。右頬に部分的に赤い跡」
    「……」
    「どうせまた、お父さんと喧嘩でもしたんでしょ」
    「ユエさん!」

    少女が顔を上げた。男性陣がおお、と顔を歓喜の色に染める。彼女はとんでもない美少女だった。
    イッシュには珍しい黒い髪と瞳。肌はぬけるように白く、染み一つない。これで泣き顔でなければもっと美しく見えるだろう。
    男達の視線を一瞥して、彼女ははっきり言った。

    「格闘タイプ使いが、悪タイプ使うのって、いけないことでしょうか」
    「……は?」

    気の抜けた声を出したのは、男達だった。周りの女性達の射抜くような視線に、強制的に『ちいさくなる』を使うハメになったが。

    「別に私は良いと思うけど」
    「ですよね!格闘タイプだけじゃ勝てない相手もいますよね!」
    「エスパータイプとかね」

    たとえ相手に有利なタイプの技を持っていたとしても、得意不得意がある。それに相手のタイプが有利だということは変わらない。例外もあるが、それでも相手の苦手な技を出したが耐えられて逆に返り討ちにされました―― なんて話も少なくない。
    話を聞いていたバイトの一人が、少女に声を掛けた。

    「ねえねえ、貴方は悪タイプが好きなの?」
    「え…… あ、はい」
    「どうして?」
    「えっと…… 好きな物に理由なんていりますか」

    変な所でしっかりしている子だ。バイトがおののく。ユエは話しても大丈夫?と彼女に促した。
    頷いたのを見て、周りに説明する。

    「この子はミユ。お父さんが有名な格闘タイプ使いで、幼い頃から格闘タイプ使いになるように言われてきたの。でも最近悪タイプに興味を持ち始めて、それで時々お父さんと喧嘩してここに来るようになったのよ」
    「初めまして。マコト ミユと申します。マコトは真実の真です」

    腰まである長い髪が揺れる。男達の頬が緩んだのを女性陣は見逃さなかった。顔が般若のそれになる。
    バクフーンはポケッターをやっている。

    「悪タイプに興味を持ち始めたのは六年生の時で…… 偶然、テレビでジョウト四天王のカリンさんのバトルを見たんです。それがすごく素敵で、バトルの仕方だけでなく使うポケモンもかっこよくて……
    私もああなりたいって」
    「それは、カリンさんみたいな女性になりたいってこと?」
    「え?……いえ。私は悪タイプ使いになりたいな、と」
    「あ、そうなの」

    『ああ良かった』『ほんとに』『アンタ達何を想像してんのよ』という会話を無視し、ユエは続ける。

    「それで、こっそりモノズを捕まえて育てていたんだけど、お父さんにバレちゃったのよね」
    「モノズは餌代が結構かかって…… それで自分のお小遣いで買う薬やフーズだけでなく、家に置いてあるミカルゲ用の餌も少し拝借してたら、ある日見つかっちゃって」
    「何でミカルゲ?」
    「従姉妹がホウエン地方にいて、しばらく預かってるんです」

    ペナルティは三時間の正座と同時進行のお説教。ただひらすら嵐が過ぎるのを待っていたミユだったが『あのモノズは知り合いのブリーダーに引き取ってもらう』と言われた途端、反撃した。いきなり動いたため足が吊ったが、それでも口は動かしていた。
    結果、道場が半壊する惨事になった。

    「でもよくモノズなんて捕まえられたね」
    「リオルに手伝ってもらいました」
    「格闘タイプも持ってるんだ?」
    「この子だけですが」

    そう言って出したリオルは、普通のより少し小さかった。聞けば幼い時に脱走してしばらく病気だったことが原因だという。

    「塀がその日来た嵐で一部壊れてて……」
    「随分大きい家みたいだけど」
    「はい。母屋と離れ、そして庭園があります」

    サラリと言う辺り、自慢している様子はない。住む次元が違うと言うことが痛いほど分かる。
    リオルはバクフーンの気配に気付いたのか、裏からカウンター下へ回っていった。数秒後、『グエッ』というガマガルの断末魔のような声が聞こえた。

    「結局モノズだけは死守して、育てられることになったんですけど……」
    「良かったじゃない」
    「でも私は悪タイプ使いになりたいんです!出来ることなら悪タイプのパーティで旅もしたいし、……そう、チャンピオンにだってなりたい!」
    「……」

    沈黙の渦が店内を包む。それを破ったのは、ドアに取り付けられているベルの音だった。いらっしゃいませ、と言いかけたユエの口が止まる。ミユが立ち上がった。

    「父上」
    「え!?」

    今度こそ男性陣は驚いた。が、目の前の男に一睨みされてズササササと後ずさりする。
    男がユエに頭を下げた。

    「ご迷惑をおかけしました」
    「いえいえ。とんでもない」
    「ミユ、帰るぞ」

    だがミユはカウンターに突っ伏したまま動かない。痺れを切らした男がミユの腕を引っ張った。

    「迷惑だということが分からんのか!」
    「いやー!」
    「はいはい騒ぐなら外に行ってくださいね」

    流石カフェのマスター。そこらへんはキチンとしている。そして容赦ない。


    「……そこまで悪タイプを使わせたくない理由ってあるんですかね」

    親子が帰った後、バイトの一人がぽつりと呟いた。ユエが掃除しながら答える。

    「ミユのお母さんは、ミユがまだ小さい時に、捨てられて野生化したヘルガーに火傷を負わされて、それが原因で亡くなったの」
    「そんな重度の火傷だったんですか」
    「ヘルガーの吐く炎には微量だけど毒素が含まれていて、火傷するといつまでも疼く。……授業でやらなかった?」

    たとえ軽い事でも、場合によっては何を招くか分からない。ミユの母親は、その犠牲者になった。

    「それが元であの子のお父さんは悪タイプを嫌っている、と?」
    「嫌っているかどうかは分からないけどね。彼だって一応大人よ。全ての悪タイプがそういうことを招くわけじゃないってことは、理解していると思うわ」
    「じゃあどうして」
    「……」

    淀んだ空気が、夜のライモンシティを包み込む。
    夜明けはまだ遠い。


      [No.2590] Re: 作品完成! 投稿者:穂風奏   投稿日:2012/08/28(Tue) 21:14:05     108clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    作品完成おつかれさまです、そしてイラストを作成していただきありがとうございます
    グレイシアとトレーナーさんの暑さにやられた顔がいいですね(笑)
    イラコンの結果をドキドキしながら楽しみにしてます

    それでは失礼しました


      [No.2589] 【ポケライフ】ヘルガーの憂うつ 投稿者:NOAH   投稿日:2012/08/28(Tue) 10:29:16     103clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


    「サボネアああああ!!!!」

    あーあ、また始まったよ……。
    うるさいんだけど、ねえ。

    「ねああああ!!!」
    「人の菓子勝手に食うとはいい度胸だなあええ!?
    しかも俺が楽しみに取っておいたコ〇ラのマーチを
    5箱も食い漁りやがって!!!」

    サボネアも悪いけど、コイツが取り易いとこに
    毎回置いてるアンタも悪いって。つーかマジうるさい。

    「てめえ、いい加減にしないと
    金輪際甘いもの食わせねーぞ!!」
    「ねあ!?」
    「いいのかー?食えなくなっても。」
    「ねー、ねあッ!!」
    「うお!?……おい!部屋の中ではっぱカッターはダメだろうが!!」
    「ねああああ!!!」

    サボネアのやつ、ぐれて暴れ出しやがった。
    はあ……俺の出番かな。

    「ヘルガー!!こいつ止めてくれー!!!」

    はいはい、今行きますよ。
    ……めんどくせーヤツらだよ本当に

    そのあとバークアウトとひのこで
    サボネアを止めた俺は、主人と一緒に
    他の部屋の人たちに謝りに行った


    *あとがき*
    ポケライフのタグをつけて初めて書きました

    主人と主人のお菓子を勝手に食べて暴れるサボネアと
    決まってサボネアを止める損な役回りのヘルガーの話し。

    【書いてもいいのよ】
    【描いてもいいのよ】
    【バークアウトとひのこの間違った使い方】


      [No.2588] Re: 作品完成! 投稿者:   《URL》   投稿日:2012/08/25(Sat) 21:45:15     98clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    (大方の予想通り)背景のオオタチに心を奪われました!(´ω`)


      [No.2587] 作品完成! 投稿者:風間深織   投稿日:2012/08/25(Sat) 20:31:39     148clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    作品完成! (画像サイズ: 1198×885 408kB)

    作品完成!
    しぬかと思った……指が……

    今までで一番頑張った気がする……


      [No.2586] Re: 俺とポケモンのへーわな生活。 投稿者:ねここ   投稿日:2012/08/25(Sat) 17:57:36     98clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


    はじめまして。ねここと申します。

    「俺とポケモンのへーわな生活。」読ませていただきました。
    投稿されてから結構経っているようで感想なんか今更ながらというか、感想を書くのが初めてというかでプチパニックですがお許し下さい。

    このお話は完全にわたしの理想です。
    羨ましいですわたしはメタモンがいいです。←

    レンジのところのくだりがとても良い表現だなあと思いました。
    全体的にさくさく読み進められて、面白かったです。

    主人公君が魅力的過ぎt(ry

    こんな感想でいいのかまじでええええという感じですが、とにかく素晴らしいお話でした。素敵です。
    感想もっと早くに書きたかった……(´・_・`)

    では失礼しました。


      [No.2585] 【閲覧注意】じこあんじ 投稿者:門森 輝   投稿日:2012/08/23(Thu) 22:42:30     110clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    ※ポケモン等を殺したりといった要素を含みます。含むどころかメインになってます。あと嘔吐や見方次第では拘束・監禁・調教といった要素も含みます。という訳で閲覧注意です。








































     僕は悪くない。仕方ないんだ。悪いのは僕を使う人間なんだ。
     確かに僕は今まで沢山の人間やポケモンを殺して来た。でも、それは全部あいつらの指示だ。僕の意志じゃない。仕方ない事なんだ。だから――僕は悪くない。

     そう考える様にしてから、随分と楽になった。

     僕の意志じゃない。それは間違いないんだ。でも、でも、それならどうしてあの時、つまらないなんて思ったんだろう――。




     初めて殺したのはいつだっただろう。僕が生まれ育てられたこの大きな建物の一室で、訓練と称されたそれは行われた。形式自体はそれまでの訓練と同じで、あいつらに用意されたポケモンと戦うというものだった。ただ、指示が違った。それまでとは違い、はっきりと告げられた。殺せ、と。
     どうすれば良いのか分からなかった。動けなかった。その時、あいつらが一言おい、と言った。分かっているな、とでも言うかの様に。
     命令に従わなければどんな目に遭うか、思い出し、吐いてしまった。今でも思い出す度に体が震えてしまう。殺したくなかった。でも、あんな目に遭うのはそれ以上に嫌だった。今度はもっと酷いかもしれない、殺されてしまうかもしれない。恐怖が僕を突き動かした。そして、僕はそのポケモンに襲い掛かった。多分、泣いていたと思う。あのポケモンも、僕も。
     自分がしてしまった事を改めて自覚した時、またしても吐いてしまった。殺した時の感触が、悲鳴が、表情が、次々と甦ってきた。自分が、殺した。その事実を認めたくなかった。でも、どうしようもなかった。殺さなければまたあんな目に遭っていた、仕方なかった、と必死に自分を説得した。でも、逆らっても殺される訳じゃない。それにもし殺されるとしても、こんな自分の為に他のポケモンを殺す様なポケモンより、あのポケモンの方が生きるべきだったんじゃないか、そんな思いは拭えなかった。
     それからは通常の訓練に加えて、殺せと指示が出る事があった。僕はその度に葛藤し、恐怖し、殺し、後悔してきた。自殺だって何度も考えた。でも、出来なかった。自分が助かる為に殺して来たのだから、当然と言えば当然だ。でも、自分1匹が助かる為に何匹も犠牲になっている事がおかしいのは分かっていた。もし僕が死んだらそれまで殺したポケモンが生き返るのなら、あの時はまだ自殺に踏み切っていたかもしれない。
     初めて殺した時、いや、殺させられた時から数週間が経った頃だっただろうか。僕の主人が決まり、それまで訓練と呼ばれていた事は仕事と呼ばれる様になった。それを境に変わった事と言えば、まず場所だろう。初めて仕事として指示が出た時、僕は初めてこの建物から出た。その時見た景色は、僕が生活してきた部屋よりも、訓練の時に連れてかれた部屋よりも、それまで見たどんな場所よりも直線が少なく、沢山の色があった。前にも横にも壁は見えず、駆け出したかった。勿論出来るはずもなかったが、戦っている時は、あんな場所で動ける事に喜びや楽しさを感じていた気がする。殺せと指示が出ていたにも関わらず、笑っていた様な気もする。それ位新鮮だった。
     他に変わった事は、仕事の対象がポケモンに限らなくなった事や、首に枷の様な物を付けられる様になった事、他のポケモンと協力して戦う事があった事もだろう。初めて協力して戦った時、僕は同じ様な境遇のポケモンがいる事を知った。協力したポケモンは首には同じ枷を付け、傍らにはあいつと似た様な服装の人間がいた。その人間とあいつが何やら話している間に彼と少しだけ話した所、彼が僕と同じ様な境遇である事、そして彼が他にもそんなポケモンを数匹知っている事を話してくれた。多分まだまだいるだろうという事も。
     その仕事を無事に終え、部屋に戻された僕は考え事に耽っていた。僕みたいなポケモンが沢山いるという事がどういう事か。


     まず、僕は殺すのが嫌だ。慣れてしまって来ていても、外で動ける事が楽しくても、それは変わっていないはずだ。いや、絶対に変わっていない。でも、指示に従わなければあんな目に遭わされる。だから、仕方ない。そう考えて来てはいたけど、割り切れてはいなかった。でも、でも、僕と同じ境遇のポケモンがいるのなら、無理に殺させられてるポケモンがいるのなら、僕が殺していなくてもあのポケモン達は助からなかったんじゃないか? 僕が殺さなくても他のポケモンが殺したんじゃないか? 訓練のは別のポケモンの訓練に回され、仕事のは別のポケモンが仕事で殺すんじゃないか? 今まで僕は自分が殺したからそのポケモンが死んだ、自分が殺さなければそのポケモンは死ななかったと思っていた。でも、あいつらに選ばれた時点でもう助からなかったんじゃないか? それなら、それなら――

     指示に逆らう理由はないんじゃないか?

     そうだ、逆らう理由なんてない。僕は殺すのは嫌だ。殺すのは悪い事だ。でも、相手はもう死んでいるも同然なんだ。あいつらに選ばれた時点で助かる事は出来ないんだ。殺すのは僕だ。でも、死ぬのは僕の所為じゃない。あいつらの所為だ。悪いのはあいつらなんだ。だから、僕は悪くないんだ。それにもし僕が逆らったら、あいつらは代わりのポケモンを使うかもしれない。そうしたら、また僕みたいに扱われるのだろう。それは間違いなく辛い事だ。なら、僕が指示に従う事は良い事なんじゃないか? 僕が指示に従う事で、ポケモンを1匹助けている事になるんじゃないか? そうだ、僕は殺す事で誰かを苦しめているんじゃない、誰かを助けているんだ。だから、僕は悪くない。殺す事自体は悪い事でも、指示に従う事は良い事なんだ。それに殺すのは僕の意志じゃないんだ。あいつらの指示だから仕方ないんだ。悪いのはあいつらで、僕は悪くないんだ。そうだ、僕は悪くない――。


     そう考えた時、何だか楽になった気がした。仕事だって楽しみに思えて来ていた。仕事はない方が良いんだとは思いつつも、この建物の外に出られる事は魅力的だった。
     実際、罪悪感さえなければ仕事は楽しかった。罪悪感が込み上げて来る時もあったけど、その度に自分自身に言い聞かせて来た。僕は悪くない、自分の意志じゃないんだ、仕方ない事なんだ、と。そうだ、殺すのは僕の意志じゃない。絶対に、絶対に違う。でも、僕は確かにあの時つまらないと思ってしまったんだ。どうして、どうして僕はそんな風に思ったんだろう――。
     今日の仕事の事だ。最近は殺す指示が多くなっていた気がする。前回まででも何回連続でその指示が出ていただろうか。だから、今回もそうだと思っていた。でも、出された指示は殺すな、生け捕りにしろというものだった。その時だ。つまらないと思ってしまったのは。何で、どうして僕はそう思ってしまったんだろう? 今までを思い返してみても分からない。何がつまらないんだろう? 楽しかったのは外で動ける事のはずだ。でも、殺しても殺さなくても動ける事には変わりない。それで変わる事と言ったら――。いや違う。絶対に違う。そうだ、仕事は無事に殺さずに終える事が出来たんだ。殺さずに済むならそれが一番良いんだ。僕は殺したくないんだから。僕は殺したくないんだ。殺すのは僕の意志じゃないんだ。だから、だから、殺す事が面白いと思うはずはないんだ。絶対にそんなはずはないんだ。でも、それならどうして――。僕は、本当は――。違う。違う! 違う! きっと他に理由があるんだ。つまらないと思った理由が。でも、分からない。いや、分からなくて良いのかもしれない。とにかく違うんだ。殺す事が楽しいはずがない。殺すのは僕の意志じゃないんだ。仕方なくそうしているだけなんだ。それさえ分かっていれば良いんだ。僕の意志じゃないのは間違いないんだから。絶対に、絶対に。僕は殺したくなくて、殺さずに済んだんだ。殺さずに済んだんだから良いんだ。僕は殺したくないんだから。そうだ、今まで殺して来たのは全部あいつらが悪いんだ。僕の意志じゃないんだ。だから、だから――

     僕は悪くないんだ。


    ―――――――――――――――――――――

     えーと、はい、ごめんなさいごめんなさい。でもこれでも結構自重しました。多分全年齢ですよね、多分。リョナとかイマサラタウンな箇所は省きましたし。
     と言う訳で悪の組織的な何かに使われるポケモンの話。続くかもしれませんし続かないかもしれません。続くけど投稿出来ない可能性も結構あったり。
     でも1匹ずつ管理してる理由とか首輪付ける理由とかどうでもいい事は考えてあるのに組織の大きさとか目的とかを決めてないという。そっちの方が大事だというのに。決まってても書く訳じゃないのであまり影響は無いのですけれども。それにしてもこいつら殺しすぎですね。ロケット団でさえ殺したと明確に分かるのはあのガラガラ位だった様な気がするというのに。こいつらどんだけ悪い奴らなんだっていう。イッツ無計画。
     食料とかもどういった設定にしましょうかね。木の実を用意されてるとかが無難ですかね。でもイマサラタウンな案の方が自然に思えてしまうという。殺す理由にも繋げられますし。
     さて、何のポケモンかはご自由に想像して下さい。首があって自己暗示が使えれば大体当てはめられると思いますので。キュウコンとかグラエナとかゾロアークとか。アブソルなんかも夢特性が正義の心ですからその場合葛藤が激しそうで可愛いですね。結論も自分のやっている事は正義だと思い込んだり。あと個人的にはブラッキーの妄想が捗ったり。自己暗示使えますし悪タイプなのも似合いますしなにより懐き進化で分岐進化という所が。懐いた理由とか妄想がイマサラタウン。分岐進化はここまでだとあまり関係して来ないんですけどね。
     あと読点とか「でも」とかが多すぎますね。読み辛くてすみません。でも読み辛い方が雰囲気出る場面もありますよね。それが意図的だったら良いんですけどね。全体的に読み辛いですからどうしようもないですね、すみません。
     何はともあれ書いてて楽しかったです。書いててと言うよりは妄想しててと言った方が正しいかもしれませんけど。

    【書いてもいいのよ】
    【描いてもいいのよ】
    【虐めてもいいのよ】
    【ややイマサラタウン】


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