マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ
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  •   [No.3480] ハロウィン二本立て 投稿者:焼き肉   《URL》   投稿日:2014/10/31(Fri) 20:40:48     89clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:BW】 【BW2

     N×トウヤとヒュウ×メイです。前者一応同居してるのでBL注意。


      [No.2769] 個人的な整理(議論じゃないです) 投稿者:はる○   《URL》   投稿日:2012/12/01(Sat) 20:12:42     102clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    個人的な整理(議論じゃないです) (画像サイズ: 959×116 22kB)

    よくわからないので、個人的な整理。 (間違えてたら教えてください)

    「コンテスト終了直前にネタ出しする意味があるかないか」
    →遅い、直前にすることではない、野暮

    「ネタが被っている場合の作者の反応」
    →どうでもいいと思うか、オワタ\(^p^)/かは人によるが、書き手として未熟だとオワタになりがち?
    →読み手としての意見:小説には色んな要素があってネタは一要素でしかないので、気にする必要は別にないんだぜ!!!!!!!
    →書き手としての意見:
     ネタだけじゃない:
      →それを超えた所で勝負したい、ネタ被りなんか関係無いYO!
     ネタも大事:
      →根本的な所で被るのは×、気分には確かに削がれるはず、早く書いてしまえ
     というかバレて良いネタと良くないネタがある:
      →作品自体の肝がバレるのとは違う
     全体としての意見の傾向:
      →小説っていうのはネタだけじゃない、ただしコンテストの募集終了間際にネタ出しするメリットは無い

    →投稿しようとする人間の意欲を削ぐため、コンテストの運営には支障が出る(かも)。
     作品のネタ被りそのものは、根本的な部分・肝でない限りはおおむね問題ない。
     全く被ることを避けるため、ネタ自体や作品の厚みを増すことは重要である。あるいは良いから早く書け。
     →異論・反論どんとこい! 議論しようぜ!!!!!!!!!



    →これをふまえ、自分が考えたこと。
    某夢の国の某アニメ映画を見るに、
    ネタ被りなんて大した問題じゃないんだと思います!
    話の舞台や大筋や登場人物が被っている物を後から出しても良いんですよ!!!!!!

    それはそれとして、正直「ネタ」と一口に言っても色々あると思うのです。
    で、今回は「ネタ被り」の話がしたいのか、
    「作品にとってネタとはどんな価値があるのか」という話をしたいのかでも変わる気はしますが、
    どのレベルの「ネタ」の話をしているのかが、纏めていてもイマイチ分かりませんでした。
    「話のある一つの要素」なのか「話全体の筋」なのか「話の核心部分」なのか。
    またよく分からなくなってきたので、もうちょっと考えさせてください。

    ところで、タグの入力欄が消えるのは私の環境のせいなのでしょうか(添付ファイル参照)。
    使っている環境:Mac OS X 10.7.5 / Firefox 17.0.1


      [No.2767] 私見 投稿者:   《URL》   投稿日:2012/12/01(Sat) 18:29:00     75clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    ちょっと出遅れたけれども、そろそろ参加しようか。


    ■ネタ被りに対する実体験
    これは今でも忘れられない、五年ほど前に「Tears」(http://fesix.ifdef.jp/novels/pokemon/tears.html)という作品を書いてこの板へ上げた時のこと。

    読む時間の無い人のために簡単に概要を話すと、あと三日で滅びてしまう世界で、平凡な幼馴染の男女と公園にたたずむネイティオを描いた短いお話。当時ラノベ的な方向を模索していたせいか、全体のカラーリングもそれを意識したものになっている。

    これを三日くらいで書き上げて、いやーよくできたよくできたと思って意気揚々と掲示板へ投稿。皆に感想をもらおうと思い今は亡きJavaチャットへ乗り込む。ところが様子を見ているとどうもおかしい、皆さんやけに歯切れが悪い。なんぞやと思って理由を尋ねてみると――

    実はその三個下くらいに、りえ大統領閣下が投稿したきわめてよく似た設定の話があった。滅びる世界の中で主人公が無茶苦茶やるというお話で、インパクトで言えば月(りえさん)とスッポン(ごはさん)くらいの差があった。

    というわけで、意気揚々と投稿したはずの「Tears」は今に至るまで586さんにとってのでかい黒歴史の一つとなり、別の話の端々でキャラが名前だけ登場したりするだけの寂しさあふれるひどい扱いを受けている。他と一緒やん!(セルフ


    ■実体験を踏まえた意見
    こういった経験をしたことがある、というのを踏まえて。

    ネタが被っていればオリジナリティを出せばいい、ってのは正論でまあ大筋では同意できるけれど、被り方がクリティカル過ぎるとどうしようもないこともある。ネタが被ると意欲が削がれるというのはとても同意できる話で、そこでモチベーションを落とすことには何の違和感もない。

    今回のが不味かったのは、ネタ重視の短編コンテスト、しかも投稿時期が決まっていて重なる可能性が高いという中で、ネタだけ出して作品の実装はしません、という話題をぶち上げたことにあると思う。いやお前、ネタ出してるヒマがあったら実装しろよ。自分は正直そう思いました。短編でのネタは話の骨格、フレームワークに関わる重要なファクターになることがほとんどなので尚更。


    ■前向きな展望
    とは言えネタ被りは避けようのないある種の交通事故のようなものなので、ネタ被りが完全に嫌だとなると、せっかく書いた作品もハードディスクやフラッシュメモリから永遠に出せなくなる。それは本末転倒なので、もう少し前向きに考えてみてはどうか。

    例えば、完全に被らないことはあっても、被りにくいネタを作る。他人は絶対にやらないような組み合わせを考えて、それで話を作る。噛み合わない者同士を噛み合わせようとするのは難しくて、作者の持つ「接着剤」や「潤滑剤」のセンスが問われるところ。完全にオリジナルのネタを出すことがほぼ不可能な現代にあっては、何かを組み合わせることによるマッシュアップ効果を探るのが現実的、かつ面白味のあるやり口でしょう。

    例えば、被っても大丈夫なように話の内容を濃くしてみる。自分の得意領域にストーリーを持って行って、簡単には被らないようにしてしまえばいい。自分の場合はSEをしているので、その仕事に絡んだ話を時折話に挿入したり、言い回しをあえてそれっぽくしたりしている。ネタが被っても、話そのものが面白ければ気にならないもの。


    こういう風にしていくのがいいんじゃないかと、自分は考えています。


      [No.2766] 黒羽根と紫影 投稿者:teko   投稿日:2012/12/01(Sat) 17:13:42     73clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


     六枚の黒い翼と三つの頭をもつそれは、チャンピオンロードの奥の奥深くに眠っていた。
     彼は夢の中ですら考える。自分は――。


     彼の寿命は長く、人間の寿命とは比較できないほどの長さのものである。もちろん、龍族は人間だけでなくどのポケモンと比べても長い寿命を持っている。
     しかし、彼らの難点は寿命が長いがための成長速度の遅さである。非常にゆっくりと、長い時間をかけて彼らは成長する。当然、成長しきる前に死ぬ個体数も多い。自力で餌をとることが出来るまでに死ぬ個体数が大半である。餌をとることができるようになったとしても、強い力を持たず、僅かな環境の変化によって弱り死んでしまったり、時には他のポケモンに襲われて死んでしまうこともある。
     さらに言えば、彼らの生息できる場所は年々減少の一途を辿るばかりである。そして、彼らは卵を産み、あたため孵すまではするがその後、子供には全く関わらない。龍族の中でも凶暴なことで知られる彼らは偶然出会った同族が自分の子だと知らず、噛み殺してしまうケースも珍しくはない。
     そんなことで、今日サザンドラ一族の個体数は目に見えるように減っている。

     彼は幸運な固体だった。運良く、頭を一つ、二つと増やし、サザンドラへと成長することが出来た。サザンドラになってしまえば、餌の有無や他のポケモンのことなど気にする必要はない。その強い力でどんなものでも圧倒することが出来る。怖いものなど何一つないのだ。
     
     しかし、彼は不満だった。彼は仲間が欲しかった。しかし、サザンドラはこのチャンピオンロードに自分しかいないことはもう分かっていた。昔は数匹のサザンドラが生息していた。一時期は十数匹のサザンドラが同時に生息していたこともあったくらいだ。
     変り始めたのはいつからか。洞窟の中に道路のようなものが出来、人が大勢行き来するようになった。洞窟の生態系はそこで一気に変わった。彼ら一族はここにしか生息していなく、個体数も少ないせいもあり、人々は彼ら一族の多くを捕獲した。そこでさらに個体数が減った。捕獲した人間は、非常に敏感である彼ら一族を育てきれず殺してしまうか、その凶暴さに手がつけられず逃がしてしまった。逃げた先で環境になじめず命を落とした彼らが、やむを得ず射殺された彼らが、一体どれくらいいるのだろうか。
     新たなサザンドラ――彼の伴侶となるべくサザンドラが現れなければ、野生の同族は恐らく絶滅してしまうことだろう。

     いや、彼は伴侶となるものでなくともよかったのだ。幼き同族を求めていたわけでもない。彼はただ、仲間が欲しかったのだ。共に過ごしてくれる仲間が欲しかった。けれど、長く生きてきた彼はすでにとっくに気づいてはいたのだ。自分に近づいてくる者などいないということを。

     六本の翼はまるで熾天使のような美しいシルエットだ。けれど、黒く塗られた翼はそのイメージを一気に堕天使へと変える。口からのぞくその鋭い牙は何百もの生物を屠ってきた。太く、長い尾をゆらゆらと揺らし、空を泳ぐ姿に恐怖を抱かずして何を抱くであろうか。
     双頭であった頃にあれほど見たいと懇願したこの世界は、はっきりと見えるようになった今ではもう見たくもない世界に変わっていた。自分の姿を見た者の表情が怯えで強張る瞬間を誰が見たいと思うだろうか。近づけば、悲鳴を上げて去っていく後姿を誰が見たいと思うだろうか。

     彼は小さくため息をついた。
     壁にあいた穴に身体をすりこませ、洞窟の外へと出る。そのまま、チャンピオンロードを見下ろすかのように高い高い空へと上昇していく。
     満月の夜。星の煌く夜空溶け込むように彼は飛んだ。羽音も、声もたてず、ひっそりと。彼は上空から大地を見下ろして、もう一度ため息をついた。

     大地はこんなににも広いのに、自分と関わる者は一人もいないのか――。そう考えて彼は悲しくなった。



    「何してるの?」
     突然、彼の耳に飛び込んできたのは陽気な明るい声であった。もちろん、ここは空中。それもかなりの高度の場所。普通の鳥ポケモンがいて普通な場所ではない。彼は耳を疑った。
    「まだ、僕の姿見える?」
     声のしたほうへと彼は視線を向ける。もともと洞窟住まいで、目の隠れていた彼は、今でこそぱっちりと目は開いているがそこまで視力は良くない。目をこらして声のした方向をじっと見つめると、夜の闇に混じるように、そこにいたのは紫の影であった。
    「見えたか。よかった」
     影は笑った。
    「お前は――?」
    「僕?僕のことなんてどーでもいーよ。それより、どうしたの?ため息なんかついちゃってさ」
     彼は戸惑っていた。誰かと話すなんてほとんど初めての経験だったからだ。彼の左腕は思いっきり身体のほうによりきり、戸惑った表情を浮かべている。けれど、彼の右腕は震えつつも僅かな笑みを浮かべていた。
     彼は確かに戸惑っていた。だが、それ以上に彼は嬉しかったのだ。誰かに話しかけられることが。自分を怖がっていない者が、この世界にいることが。
    「お前、俺が怖くないのか……?」
    「怖いよ」
     影ははっきりと言った。表情を変えることなく、笑顔のままで。そして、影は続けた。「だって、僕ゴーストタイプだもん。牙は怖いんだよ」と。
    「なぁ、お前はどうしてこんな場所にいるんだ。何をしている」
    「旅だよ」
    「旅?」
     旅は人間のするものだ。旅をするポケモンなど、人間について回っているポケモンくらいしかいないだろう。野良のポケモンが旅をするメリットなど一つもない。環境に順応できなければポケモンは死ぬ。行く場所が安全とは限らないし、人間に捕まり駆除される可能性だって高い。 
     ポケモンとして、ただ毎日食べ、眠り、暮らしていけばいい――いい。

    「旅はいいよぉ。いろんな世界が見られる。いろんな世界を見て、全部見るのが僕の夢」
     まぁ、実際無理なんだけどね! と、影は照れくさそうに笑った。その笑顔がとても俺には眩しく見えた。毎日、ただ過ごしている俺と違って、毎日をきちんと生きている。そんな気がした。
    「君はここ以外の場所を知ってる?」
    「知らん。行ったことがない」
    「そんな、キレイで立派な翼を持ってるのにぃ? 宝の持ち腐れじゃん」
     
     キレイだなんて言われたことなどなかった。自分を褒められたことのない彼にとっては、この影の言葉だけで人生で一番幸せとも思える感じであった。
     ずっと、一人で閉じこもっていた彼には衝撃的なことだった。

     自分を怖がらない者が世界にいるという発見。
     誰かと関わることができる嬉しさ。


    「旅に出ようよ。世界は、ここだけじゃない」


     そして、広い世界があるということ。


     必要なのは、背中の翼で羽ばたき始めることだけ。



     夜の澄んだ空気を切り、彼は生まれ育った故郷へ背を向けた。そびえたつ荒々しい山が飛び立つ彼を見送っているように見えた。三対の翼が大きく羽ばたき、顔に風が当たる。その風にはかいだことのない、初めての香りが混じっていた。
     知らない土地へ、知らない者へ――。彼の顔は未だ不安に満ちている。けれどその下の双頭は、希望に満ち溢れた目をしていた。




    投稿したことあるんでしょーか?なんか、はっくつしたので久しぶりに投稿してみました
    ダブリだったらごめんなさい


      [No.2765] 中途半端は嫌いだけれど 投稿者:きとら   《URL》   投稿日:2012/12/01(Sat) 12:57:25     71clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    以下、ツイッターにかいたログもあわせて。


    どうでもいい設定と、絶対最後まで明かしちゃいけない設定を混同してると思った

    探偵が格闘技に優れてるというシャーロックホームズの設定は、誰か他の探偵キャラにかぶってもなんの問題もないが、事件のトリックとか犯人がバレたら元も子もない。
    格闘技に優れたキャラネタなんてたくさんいるけど、シャーロックホームズがつまらなくなるわけでもない。
    しかしそのネタをパクられた!と憤慨する気持ちは解らなくもない。
    今回かいてる数、時の二つのテーマを誰かが先にかいてたらやられた!と思う。けれど私にはこれしかない。だから被ってるという批評覚悟で進めるしかない
    だから先にこんなのこないかなと予想通りのものがあったら、うおおおおお!!!それおれの!って思います
    だからこそ、締め切りにかなり余裕もって提出しようね(ただしブーメラン)
    一番乗りだと分かっていても最初に出すのはただ暇だったからなのと、そんなネタかぶったときのクヤシー!をなくすためでもあるのよ
    みんな締め切り間際が好きなようだけどさ
    今回はブーメランになってるけど、過去二回くらいなぜか一番乗りだった



    あれ(マサポケ)だけの大所帯、意見が違う人がいないのがおかしい

    なんでもそうだけど極めようとするとエベレスト以上の険しい道だよね


      [No.2764] あ、そうだ 投稿者:No.017   投稿日:2012/12/01(Sat) 12:21:50     81clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    あのストーリーはもちろん大事なんだけども。
    そのたとえばこの議論を見て「なんだこの鳩、腹立つわ−」って思ったとするじゃないですか。
    そういう気持ちをこう、大事にしてください。
    気持ちが表れた文章を書けて、読者を共感させるほうが凝ったストーリーよりずっと大事だと思います。


      [No.2763] 追記 投稿者:ケンタ   投稿日:2012/12/01(Sat) 11:50:54     66clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    ああ、波風立てて放置したら、ただの迷惑行為だ(笑)。

    多くの人を巻き込んで、こういうサイトを回していけるっていうのは能力が必要だし、役割だから。
    働き蜂だけじゃ巣は意味ないからね。
    女王蜂がいなきゃいけないし、働かない働き蜂だっていなきゃいけない。

    プロデューサーってのは女王蜂だわな。
    鳩さんは大いに人を巻き込みなさい。
    だけど何を言われようが、どっしり構えてなさい。
    いちいち細かいレスにおたおたしないの(笑)。
    巣が揺れたら、みんなもおろおろするから。

    鳩さんがイベンターとして踏んでいく次の段階は、そういう部分かもね。
    __

    ちなみに本件は、友好サイトではあっても、外部サイトなんだから、
    よその企画にちゃちゃ入れるのは別に構わないんじゃね?
    ポケバナはポケスコの下層ページじゃあるまいし、あくまでそこは独立してんだから。
    少なくとも「メディア側が勝手に拾って無償で記事にしてくれる」っていうのは、
    コマーシャルとしちゃ最高のシチュエーションだから、運営側は歓迎の方が大きいでしょ。

    たぶんね。


      [No.2762] ネタ被りについて。私の意見。 投稿者:りえ   投稿日:2012/12/01(Sat) 10:12:13     117clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    わたしのツイッターより引用。
    「正直ネタバレしたらつまらないとか意味がわかりません 私は。
    ただそうでは無い人たちもたくさんいるという事で、例えるなら女体の魅力をおっぱいだけだと信じているようなもので、
    尻や太もも、鎖骨、首筋、髪の毛、足首、動き、女性らしさ等あるのにも関わらず、そこはスルーと。

    ただ、おっぱいが女性の魅力において重要な人たちも絶対にいるでしょうし、
    今後おっぱい以外の女体の魅力にも気がついてもらえるような企画を、017側で出せればいいのではないかと思います。
    ちなみに私はおっぱい大好きです。」

    以下、ネタ被りに関する意見。
    漫画の話で恐縮ですが、『あしたのジョー』と『3月のライオン』の大まかな話の筋は同じなんですよ。
    男の子が立ち直る話。
    この二作を圧倒的に分け隔てるものが作風であり、作家の独自性です。
    まだ独自性が育っていない作家の場合、ネタ被りは致命傷です。
    独自性の低いふたりが同じ作文をしているので、
    それはおそらく国語の練習でしょう。

    ですが、独自性や世界観の確立した作家であれば、ネタ被りは大した問題ではありません。
    同じモティーフの作品なんて山ほどあります。
    女体を描いた絵があなたにはすべて同じに見えますか?
    真希波・マリ・イラストリアスを描いたイラストは無限にありますが、
    それらはすべて異なりますし、収斂された絵描きなら
    何を書いてもその人の独自性が滲みてると考えています。
    これは隠せないものです。

    あとですね、廃人読書家の意見としましては、
    どうせどの小説も同じストーリーのものをどこかで読んだ事があるので、
    ストーリーの独自性とか何言ってんだwそんなの過去の作品のどれかと被るに決まってるだろ。
    と思います、


    ここで私は、「ストーリーの骨格が同じ小説コンテスト」や
    「ストーリーの骨格が同じ短編集」があれば、わかりやすいのではないかと思います。


      [No.2761] 分かったことにして終わらせたいだけなんでしょ。 投稿者:ケンタ   投稿日:2012/12/01(Sat) 02:05:34     114clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    だってめんどいもん。
    鳩さんは考察に時間をかけないから、特に。
    そんな必要があるとは思えない程度の批判に対してさえ、自己弁護するし。
    2chとか気にするタイプの現実と想像の境目がない人は、論理性に欠けるから、そりゃ考察に時間をかけることなんかにゃ耐えられない。

    人にはキャリアがあって、それは千差万別だから、ギャップや違和感があっていいのよ。
    だから鳩さんが提示したものは不思議じゃないし、それに反発が起きたのも不思議じゃない。
    答えがどっちかだけでなきゃいけないなら、それはファシズムってやつだ。
    言論統制がされて、書きたい小説がかけなくなる。
    だから反発はあっていいんだよ。

    でね、鳩さんはこんなくだらないことで自己弁護しなくていいんだよ。
    あんたはそんなレベルはとっくにクリアしてるクリエイターなんだから。

    いい文章にとって、ネタなんてどうでもいいのよ。
    あっと驚く文章に、どんなポケモンが出てきたっていいんよ。
    既成概念をぶっ壊すようなポケモンの使い方をしたところで、それは出オチだから。
    二度目はないから。
    でも熊さん八っつぁんは何万回登場したって面白い。
    それは登場するポケモンが何かじゃなくて、そこで何が起こるかで人を楽しませてるから。
    大事なのはそっちでしょ。
    文芸だろうが、話芸だろうが。

    今回のお題は「数」か「時」だっけか。
    つまりこういう予想は容易い訳だ。
    (……きっと今回の作品は、数か時をテーマにしてるに違いない。)
    じゃあ、どうやって読者を驚かすよ。
    「数」と「時」を考察して、既成概念をぶっ壊すような「数」や「時」を書くんだよ。
    どのポケモン出して、何をさせるとか、あほらしい。

    鳩さんはそういうレベルで書いてないから、表層上のネタになんか捕らわれない。
    だからこういうスレを立てることが余興にはなっても、いい文章を阻害しない。
    でも、そこまで読んで、そこまで書いて来たキャリアを持ってない作家は、これに異論を唱える。
    そんなことされたら勝負できないって。
    それは、その人の段階だから、いいとか悪いじゃない。
    ずっと続けてれば、いずれクリアする話だから。
    芸事っていうのは、そうやって受け継がれていくものだから。

    AKB48はバッハでできてるんだよ。
    桑田佳祐の歌は柿本人麻呂でできてるんだよ。
    ずっと続いてるんだから。

    だからね、もっと波風立てなさい。
    他人におんぶ抱っこでしか書けない人間はいっぱいいる。
    他人をおんぶ抱っこして物を書かせられる人間は、数えるほどしかいない。
    鳩さんは後者だから、ここがある。
    芸事っていうのは、こうやって受け継がれてきたんだよ。

    ……マジ眠い。
    日付が変わるまで帰ってこられないし、朝は6時に起きなきゃ間に合わないし。
    でもね、そうやってジャパニーズ・サラリーマンは受け継がれてきたんだから(涙)。
    おやすみー。


      [No.2760] 普段読んでるポケモン二次創作以外の本について 投稿者:No.017@りえさん代理   投稿日:2012/12/01(Sat) 01:37:53     67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    017@りえさん代理です。
    ツイッターで何か議論無い? とつぶやいたところ、

    議論ではないけれど「みんなどんな作品(二次創作以外)で読んでるの?」はずっと僕は聞きたい

    という返信を貰ったので記事を立てました。
    ごゆうるりと参加ください。


      [No.2759] 解った 解ったぞ… 投稿者:No.017   投稿日:2012/12/01(Sat) 01:09:11     133clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:参加してのいいのよ】 【引き続きどうぞ

    017です。
    イサリさんの返信でなんか解りましたわ。

    ようするに、今回問題になったのは「ネタが被る」という事というよりは「あっという作品を作って皆を驚かせようとしている作者さんの気概を削ぐ可能性」という事ですね。
    ネタ被りという単語に気をとられてしまいましたが、本質的にはそっちかもしれない。

    あえて言うなら、野暮。
    予想をあえて 掲示板という場所に書くのはイベント的には野暮なんですわ。
    スカイプとかで一対一とかで盛り上がるには、いい話題なのですが、参加者全員が見られるところで公開すると野暮になってしまう。


    商売として作品をつくるプロに依頼する編集者としてなら、方向性を確認する意味でもいろんな具体例を提示したほうがいい。
    けど、趣味で作品を作ってる人に向けてだと事情が変わってくる、と。
    おそらくコンテストの応募者の方って多かれ少なかれ、「ポケモン小説に一石を投じる」みたいな気概を持って、投稿してくるんじゃないかと思うんですよ。
    結果がどうあれ、そういう過程を楽しむのが醍醐味の一つで。
    そして、コンテストという場において、ネタを練り込んで、作品にまで仕上げてあげてきた人は、そうじゃない人よりエラい。
    だとすれば、運営的にはそれを汲まないといけないし、たてないといけない。

    運営側は投稿者に「作品を作り上げた」という達成感を得て貰わないといけない。
    それが、作品を仕上げた人への報酬になる。
    だからこそ余計な手出しはしないほうがいい、と。


    私、以前イラコンやった時にお題に対するヒントを出してたんですが、そう考えると余計だったかもしれませんねー。
    今度はノーヒントでいってみようっと。


      [No.568] 花の色は うつりにけりな いたづらに 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2010/08/31(Tue) 22:34:52     82clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    読了ありがとうございまする!

    ナナクサ「コウスケ、この屋台で使ってる米はねハスミノコマチって言って、食べると和歌がうまくなるって言われてるんだ!」
    ツキミヤ「……」

     ちょっと野の火のアキタコマチの描写、ハスミノコマチに変えてくるわ。
     内輪ネタすぎるかしら?w


    > 去り行く者なのか、置き去られて行く者なのか。
    > 我が身の落魄を嘆く小野小町を思わせる歌人と、時に忘れられ一人残された水の住人。
    > 歌というよすがで出会った二者を、共に時に忘れられようとしている者として結びつけた意外性が新鮮。

     スランプに陥った歌人が人でない水の住人に歌を作ってもらう
     というあらすじを決めて書いていくうちに自然とこういう流れになりました。
     忘れ去られていく二人、その二人が生きた証を遺そうとする話でもあります。
     そのうちカゲボウズシリーズあたりに「これは蓮見小町の有名な和歌で……」とか出せたらいいな。

    > 最後にサダイエが見た大鯰は、彼女を迎えに来た水の歌人だったのか、
    > それとも水の住人へと姿を転じた蓮見だったのか。

     サダイエが見た大鯰は私の中で設定はありますけど、
     サトチさんの感想見たら黙っといたほうがいい気がしてきた。
     秘すれば花といいますしね。
     ご指摘の通り、蓮見さんは小野小町を意識しとります。
     サダイエさんはもちろん百人一首の選者のあの方ですw

     短歌はいろいろ検索してて、蓮の別名が水芙蓉だと知ったとき、
     フヨウ!? フヨウだと! これは自作するしかねぇ! と思いました(笑)。
     だが苦労の後が見えるようじゃあまだまだだねぇい。精進せねば。
    「古典ぽい作風にするなら 「うるわし君」がもうちょっと比喩されてもいい、
     想い人への表現が直接的過ぎる気がしないでもないので、蓮の花よりも美しいと思えるなにかに! 」
     と、時折和歌を作ってるお友達が批評をしてくださったので
     サイトに載せるタイミングか、昔語二集を出すときに少し変えるかもしれません。


    > 最初、「水芙蓉の歌の後、どうしても歌が詠めなくなった蓮見が水の歌人に魂を売って・・・」とかの
    > 怖い系の話になるのかと思ったのはナイショ(^^;)

     さすがサトチさん、私がやりかねないことをよくご存じですね。フフフ
     実はこの話と対になる赤の都の男の話の構想がありまして。(やるやらないは別として)
     こっちはちょいと怖い系の話にしたいな、と思っておりまする。

    でわでわ


      [No.567] Re: 質問,質問! 投稿者:CoCo   投稿日:2010/08/31(Tue) 22:10:39     113clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     
     当店は9月一杯まで冷やしシャンプーを取り扱っております。
     現在、ポケモントレーナーの方はトレーナーカードを御提示いただければ全コース10%offとなりますので、宜しければ御来店ください。

     ポケモントリミングセンター広報部より


      [No.564] Re: 豊縁昔語―詠み人知らず 投稿者:サトチ   投稿日:2010/08/31(Tue) 21:25:26     88clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    去り行く者なのか、置き去られて行く者なのか。
    我が身の落魄を嘆く小野小町を思わせる歌人と、時に忘れられ一人残された水の住人。
    歌というよすがで出会った二者を、共に時に忘れられようとしている者として結びつけた意外性が新鮮。

    最後にサダイエが見た大鯰は、彼女を迎えに来た水の歌人だったのか、
    それとも水の住人へと姿を転じた蓮見だったのか。しっとりした余韻を残す佳品。


    短歌は苦心の跡が見えますね〜。古典から探すと言っても、そうそうはまる作品はないでしょうし。
    最初、「水芙蓉の歌の後、どうしても歌が詠めなくなった蓮見が水の歌人に魂を売って・・・」とかの
    怖い系の話になるのかと思ったのはナイショ(^^;)


      [No.562] ニューラに関してなのですが 投稿者:スフィア   投稿日:2010/08/31(Tue) 16:07:53     102clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    知恵袋に寄せられた相談:
    我が家のニューラが、悪戯ばかりして困っています。
    悪戯その一:家の柱や壁で爪とぎをしてしまう
    悪戯其の二:カーテンなどの布をビリビリに破いてしまう
    悪戯その三:ご飯を置いておくと盗み食いをする

    困っている悪戯は、主にこの三つです。
    大切な家族なので、捨てたり誰かに譲ったりなんてできません。
    しかっても言う事を聞かないし、
    誰か助けて下さい!!!!
    【回答歓迎】


      [No.560] ●豊縁昔語―詠み人知らず 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2010/08/31(Tue) 00:04:45     148clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    ●豊縁昔語―詠み人知らず (画像サイズ: 600×400 61kB)

     ■豊縁昔語――詠み人知らず


     昔むかし、秋津国の南、豊縁と呼ばれる土地には異なる色の大きな都が二つございました。
     二つの都に住む人々はお互いに大変仲が悪うございました。
     彼らはそれぞれ自分達の色、信仰こそが正統だと考えておりました。
     今回はその二つの都のうちの一つ、青の都に住む一人の女の話をすることに致しましょう。

     その女は今の時代では貴族などと呼ばれる身分でありました。
     齢は四十と五十の間くらいでありましょうか。
     蓮見小町などと呼ばれた昔の彼女は美人だと有名でした。
     若い頃などは都の様々なものが、彼女を一目見ようと足繁く通ったものです。
     しかしやはり歳や老いに勝つことは出来ませんでした。
     今や長い髪には多くの白が混じり、肌の張りはなくなり、顔にはすっかりしわが増えてきたその女にはもはや言い寄るものは誰もおりませんでした。
     夫はおりますけれど、若い娘の宮に通うのに夢中です。
     彼女には見向きもしませんでした。

     そんな彼女の唯一の楽しみは時折開かれる歌会でございました。
     夜に集まった高貴な身分の人々は西と東にわかれ、東西一人ずつがそれぞれの五七五七七の歌を詠んでその出来栄えを競い合うのです。
     見目の美しさは歳を追うごとに色あせます。
     けれど和歌ならばどんなに歳をとっても、美しさで負けることはありません。
     歌ならば彼女はほとんど負けたことがありませんでした。
     季節の歌、恋の歌……歌会に出されるあらゆる題を彼女は詠ってまいりました。

    「ふうむ、ハスミどのの勝ちじゃ」

     このように審判が言うと彼女の胸はすっといたします。
     自分に見向きもしない男達、若くて美しい女達もこの時ばかりは悔しそうな顔をします。
     そんな者達を和歌で負かして彼女は気晴らしをしていたのでした。
     全員が歌を詠み、甲乙がつきますと、歌会の主催である位の高い男が今日出た歌の総評を述べました。
     そうして、次に催される歌の題お発表いたしました。

    「次は水面(みなも)という題でやろうと思う。十日後の今日と同じ時間に屋敷に集まるよう」

     こうして貴族達は次の題目のことを頭に浮かべながら帰路についたのでございます。

     ハスミはさっそく次の題で和歌を考え始めました。
     和歌の得意な彼女は一日、二日で題の歌を作ってしまいます。
     書き物をしながら、散策をしながら、題目のことに思いを馳せます。
     すると少しずつ何かが溜まりはじめるのです。
     彼女はその何かを水と呼んでおりました。それが溜まると和歌ができるのだといいます。
     よい和歌と云うのは、まるで庭にある添水(そうず)の竹の筒が流れ落ちる水を蓄え、ある重さに達したときのようにカラーンと澄んだ音と共に水を落とすように、彼女の中に落ちてくるのであります。
     彼女はいつものように水が溜まるのを待っておりました。
     ですが今回は何かが変でした。
     まるで何日も雨の降らない日照りの日でも続いたかのように彼女の中に水が溜まらないのです。
     どこかに穴があいているのか、それとも渇いてしまうのか、理由はよくわからないのですが、一向に和歌が降ってくる気配がございません。
     いつもなら一日二日で出来てしまうものが三日、四日経っても出来てこないのです。
     彼女は心配になって参りました。

    「ハスミどの、歌会に出す歌は出来ましたかな」

     近所に住む貴族が尋ねます。

    「ええ、もちろんですわ」

     つい強がってそのように答えましたが、彼女の中で焦燥は募るばかりです。
     困ったことに五日経っても、六日経っても歌が出来ないままでありました。

    「ああ困ったわ。歌が出来ない」

     と、彼女は嘆きました。
     貴族の中にはあまり歌が得意でない者もおりまして、秀でたものに依頼などしているものもおりましたが、ずっと自作を通してきてそのようなものを必要としなかった彼女にはそんなあてもございません。
     しかしそうこうしているうちにも日は過ぎて参ります。
     そうして、八日が過ぎようとしたころです。

    「ハスミどの、あなた様の相手が決まりましてございます」

     と、使いのものが来て言いました。
    「誰ですの」と、ハスミが尋ねますと、「レンゲどのです」と、使いのものが答えました。
     彼女は絶句いたしました。
     その名前は夫が足繁く通っている宮に住む若い女の名前だったからです。
     負けたくない!
     絶対に負けたくない!
     と、彼女は強く念じました。
     けれどまだ歌ができません。

    「わかっているわ。もう昔のように若さでも、美しさでも勝てやしない。歌を作るのよ、私にはもう歌しかないのだから……」

     と彼女は自分に言い聞かせました。
     けれどそうこうしている間に九日目になりました。
     ハスミはぶつぶつと呟きながら、お付のもの一人つけずに屋敷を出てゆきました。

    「お願いします。どうか私に歌を授けてください。あの女に負けない歌を」

     困った時の神頼みと申します。
     彼女は都外れに静かに佇む、古ぼけた小さな社に供物を捧げると願をかけました。
     都の中央には海王神宮と呼ばれる都人達が多く参拝する立派な神社がありまして、神様の力で言うなら、そちらがよかったのかもしれません。
     けれどこんな願いをかけるところを人に見られたくありませんでした。
     ですからハスミは人知れずひっそりと佇むその社に赴き、願をかけたのでした。
     石碑に刻まれた名は擦れて読むことができません。
     それでも、人も来ず寂れていようとも、社そのものが壊されていないところを見るとおそらくは中央の神宮に祀られた海王様の眷属なのでしょう。
     気がつけば空は大分暗くなっておりました。
     道を見失う前に帰らなければ、と彼女は思いました。
     しかし、日が沈むより早く暗い雨雲が空を覆い、ぽつぽつと雨が降り出します。
     あたりはすっかりと暗くなってしまいました。
     それでもなんとか道を確認しながら彼女は都への帰路を急ぎました。

    「水面、水面……水面の歌……」

     その間にも彼女はずっと歌の題を唱えておりました。
     そうして、都の門近くにある蓮の花の咲く大きな池の橋を彼女が渡っている時のことでした。
     どこからか低い声が聞こえたのでございます。

    『ハスミどの、ハスミどの』

     ハスミは驚いて振り返ります。けれど彼女の後ろには誰も見えません。
     橋の向こうは暗く、ただ橋の上に雨の落ちる音が聞こえるだけです。
     するとふたたびどこからか低い声が聞こえてまいりました。

    『水芙蓉 咲き乱れるは さうざうし うるはし君を 隠す蚊帳なり』

     ぽつぽつと雨音が響く中、低い声が呟いたのは歌でした。
     五と七と五七七の歌でありました。



     そうして十日目の夜に彼女は詠みました。
     結局それ以上の歌を作ることができなかった彼女は、あの雨の夜に聴こえた五七五七七の歌を詠んだのでございます。
     審判は即座にハスミに勝ちを言い渡しました。
     正面に見えるのは若い女の悔しそうな顔。
     ハスミはほっと胸を撫で下ろしました。

     前々から歌がうまいと言われていたハスミでしたが、これを機とし、彼女はますます歌人としての評判を高めたと伝えられています。
     水芙蓉の歌に端を発し、彼女は歌の世界は大きく広がった。
     瑞々しい女性の感性に、季節の彩(いろどり)と、あらゆる場所からの視点、懐かしさが合わさってより豊かなものになった、と。
     後の世で札遊びの歌を選んだとある歌人はそのように論じています。
     
     ハスミはより多くの歌会へ招かれて、より多くの歌を詠みました。
     幾度と無く彼女の勝ちが告げられました。
     歌会で彼女と当たったらどんな歌人も絶対に勝てない。
     都の貴族はそのように噂し、歌会で彼女と当たることを恐れたといいます。
     彼女は十年、二十年と歌を詠み続けました。




     さて、このようにして歌人としての地位を欲しいままにしてきたハスミでありましたが、やはり老いには勝てませんでした。
     ますます寄る年波はや彼女の身体を衰えさせていきました。
     すべての髪の毛がすっかり白くなってしまい、腰を悪くしたハスミは、やがて歌会にも顔を出さなくなりました。
     そのうちに彼女の夫が亡くなりました。
     彼女は都外れの粗末な庵に隠居いたしまして、時に和歌を作って欲しいという依頼を受けながら、ひっそりと余生を過ごしたのであります。
     そんなハスミのもとに時折尋ねてくる男がありました。

    「サダイエ様がお見えになりました」

     と、下女が言いますと「お通しして」とハスミが答えます。
     すると襖が開けられて、烏帽子姿の男が入ってまいりました。

    「これはサダイエどの、またいらしてくれたのですね。いつもこのような出迎えでごめんなさいね」

     下半身を布団に埋めて、半身だけ起き上がったハスミが申し訳なさそうに言います。

    「いいえ」

     と、男は答えました。
     齢はハスミの二、三十ほど下でありましょうか。
     王宮仕えの歌人として、また歌の選者としても名を知られる男でした。
     最近は御所に住む大王(おおきみ)の命で、古今の歌をまとめたばかりなのです。

    「噂はお聞きしましたわ。なんでも私の歌をまとめてくださるとか」
    「おやおや、お耳が早いですなぁ」

     新進気鋭の歌人は笑います。
     
    「ハスミどのは私の憧れです。どんな題を与えられても一級品、歌会では負けなし、もしすべての勝負事が歌で片付くのならば、今頃はあなた様が豊縁を一つにしておりましょう。私はハスミどのような歌人になりたくて研鑽を重ねて参りました」
    「まあ、お上手ですこと」

     と、ハスミも微笑み返します。

    「ご謙遜を。それに私は嬉しいのです。あなたの歌をまとめられることが」

     若き歌人は本当に嬉しそうに語りました。

    「ご存知なら話が早い。今日はそのことで相談に参りました。和歌集にはそれに相応しい表題がなければなりませんからね。どのようなものがいいかと思いまして」
    「そうねぇ……」

     ハスミは庵の外を眺めてしばし思案を致しました。
     彼女の部屋からは大きな池が見えます。
     蓮の花が点々と浮かんでおりました。
     この庵自体が池に片足を突っ込むような形で立っておりまして、彼女の部屋は池の上にあったのです。

    「こんなのはどうかしら。……"詠み人知らず"というのは」

     しばらくの思案の後に彼女はそう答えました。

    「よ、詠み人知らずでございますか?」

     若き歌人は目を丸くして聞き返しました。
     詠み人知らずというのは、作者不詳という意味です。
     記録が残っておらず、和歌の作者がわからない歌には、詠み人知らずと記されるのです。
     ですから自分の和歌集に詠み人知らずという表題をつけたいというのでは、男が不思議がるのも無理はありません。

    「サダイエどの、あなたは以前に私の歌を評してこう言ったことがありましたね。私の歌には瑞々しさがあった。その後に季節の彩、あらゆる場所からの視点、懐かしさが合わさって、より豊かなものになった、と」
    「ええ」
    「そうして、こうもおっしゃいました。私の歌の世界が広がったのは、水芙蓉の歌以降である、と。さすがはサダイエどのです。大王もが認める歌人だけのことはございます」

     仕方が無いわねぇとでも言うように彼女は微笑みました。
     そしてこのように続けました。

    「その通りですわ。だって水芙蓉の歌以降、私の名で詠われた歌の半分は別の方が作ったのですもの」
    「……なんですって」
    「別に驚くようなことではございませんでしょう。作者が別にいたなんていうことはこの世界にはよくあることです。あなたも薄々感づいていたのではなくて?」

     ぐっと男は唸りました。
     この年老いた女歌人にもう何もかも見透かされたような気がいたしました。
     彼も本当は知りたかったのかもしれません。

    「……たしかに、考えなかったことがなかったわけではありません。……しかし、それなら誰だと言うのです。私は知りません。あなた様の代わりに歌を作れるような歌人にとんと心当たりがございません」
    「ご存知ないのは無理もございません。その歌人は人ではありませんもの」

     ハスミは隠すでもなくさらりと言いました。
     彼女もうこの世に留まっていられる時間がそう長くないと知っていました。
     ですから遺言の代わりになどと考えたのかもしれません。

    「私も姿を見たことはありませんの」

     と、彼女は言いました。
     そうして打ち明け話がはじまったのでございます。


     二十年程前、あなた様もご存知の通り、歌会で水面という歌の題が出されました。
     そのときに私、歌を作ることができませんでしたの。
     はじめてでしたわ。まるで枯れてしまった泉のように、まったく水が溜まらないのです。
     けれど、相手は夫が通う宮の憎い女。
     私は絶対に負けたくなくて、都の外れにある小さな社の神様に願をかけました。
     歌が欲しい、あの女に負けない歌を授けてほしい、と。
     その帰り道のことです。北門の池をまたぐ橋にさしかかった時に誰かが歌を詠んだのです。
     それが水芙蓉の歌でした。
     その歌で私は勝つことができたのです。

     けれども私にも歌人としての誇りがございます。
     自分以外の作った歌を使うのはこれきりにしようと思って、社へは近づかないようにしておりました。
     その後の何回かは自分で歌を作りましたわ。
     もう水が溜まらないなんていうこともありませんでした。私は自力で作り続けることが出来たのです。

     でも、十の歌会を経て、十の題をこなしたときに、私はふと思ったのです。
     あのすばらしい歌を詠んだ歌人ならこの題をどう表すのだろうかと。
     私は声の聞こえた橋に行きました。
     そうして、さきほど歌会で披露したばかりの五七五七七の歌をもって姿見えぬ歌人に呼びかけたのです。
     返歌はすぐに返って参りました。
     すばらしい出来栄えでした。

    「近くにいらっしゃるのでしょう。どうか姿を見せてください」

     私はそのように呼びかけましたが、姿は見えません。
     かわりにまた声が聞こえて参りました。

    『貴女にお見せできるような容姿ではないのです』

     よくよく聞けばそれは私の足元から聞こえてくるようでした。
     私ははっとして橋の下を見ましたわ。
     けれど気がつきました。橋の下にあるのは池の濁った水ばかりだということに。
     するとまた声が聞こえました。

    『私は人にあらず。水底に棲まう者なのです』

     驚きました。
     歌人は水に棲む者だったのです。

    『ハスミどの。貴女が小さかった頃から私は貴女を知っています。二十を数えた頃の貴女はそれは美しかった』

     そう水に棲む歌人は言いました。そして語り出しました。
     私はこの土地が草原と湿地ばかりだった頃からここに住んでいる、と。

     あの頃の虫や魚や鳥、獣たちはは皆、人の言葉を操ることが出来た。
     私達は十日に一度は歌会を開き、その出来栄えを競いあった。
     だがこの地に都が建造されはじめた頃からか、だんだん何かがおかしくなっていった。
     次第に獣達は言葉を失っていった。
     はじめに話さなくなったのは虫達だった。
     それは鳥、魚へと広がっていった。
     親の世代で言の葉を操れた者達も、子は話すことが出来なかった。
     私達の子ども達も同じだった。彼らが言葉を発すことはついぞなかった。
     かろうじて言葉を繋いだ獣達も都が出来る頃にはどこか別の場所へ去っていった……。
     それはちょうど二の国が争って、各地で人による神狩りがはじまった時期と一致していた。知ったのはずいぶんと後になってからだったが。
     それでもその頃はまだよかった。
     私の社は青の下、同属のよしみで破壊を免れたし、水の中の友人達も健在だったからだ。
     私達は言葉を発し、歌を作ることが出来た。
     だが時は少しずつ奪っていった。
     言葉交わせる友人達も一人、また一人と声届かぬ場所へ旅立っていった。
     私は最後の一人。
     この土地の水に棲む者の中で人と同じ言葉を発し、歌を詠める最後の一人なのだ。

    「けれど水の歌人は人を恨んではおりませんでしたわ。これはこの世の大きな流れなのだと、彼は云ったのです。多くの神々君臨する旧い時代が終わって、新しい時代がくるだけのことなのだと。自分はその変化の時に居合わせた。ただあるがままを受け入れよう、と」

     けれど私にはわかりましたわ。
     水に棲む歌人の哀しみが。
     まだ若くて美しかった頃、多くの男たちが私のところにやってきました。
     けれど年月はすべてを奪ってゆきました。
     私は次第に省みられることがなくなって、夫にも見捨てられ一人になっていった。
     私は見たのです。
     水の歌人の境遇の中に自分の姿を見たのです。
     私達は共に去りゆく者、忘れられてゆく者なのです。

    「それからというもの、私は会の前の晩になると水の歌人と言葉を交わすようになりました。歌会の題でお互いに歌を詠い、よりよいと決めたほうを次の晩の歌会に出したのです」

     水の歌人はたくさんの歌を知っていました。
     自分が若い頃に作った歌、水に棲んでいた友人達の歌、空や野の向こうに去っていった鳥や獣がかつて詠んだという季節とりどりの歌を教えてくれたこともありました。

    「だから私の詠んだ歌は誰にも負けませんでした。私の立つ橋の下には水の歌人を含めた何人もの詠み手がいたのですもの。たかだか三十や四十を生きた人間一人には負ける道理がないのです」

     そこまで云うとハスミは身体を横たえました。
     上を見上げると若き歌人が沸いてくる言葉を整理しかねています。

    「ふふふ、ついしゃべりすぎてしまいましたね。今の話を信じるも信じないのもあなたの自由です。和歌集の表題のこと、無理に頭に入れろとは申しませんわ。けれど差支えが無いのなら、その烏帽子の中にでも入れて置いてくださいませ」

     そうして、彼女は布団をかぶり目を閉じたのでありました。



     サダイエのもとに訃報が届いたのはその数日後でした。
     世話をしていたものによれば、ハスミの死に顔はもう言い残すことがないというように穏やかなものだったといいます。

     しかし、奇怪なのはその後でした。
     ハスミの亡骸は人の墓に入ることはありませんでした。
     葬列に加わるはずだったその亡骸は、都を少しばかり揺らした小さな地震によって、庵と部屋ごと崩れて池の中へと投げ出されたのだというのです。
     やがて庵の廃材は浮かんできましたが、ハスミの亡骸が浮かんでくることはありませんでした。



    「ハスミどの、あなたは水の歌人のもとへ行かれたのだろうか……?」

     サダイエは出来上がった和歌集のうちの一冊に石をくくりつけ、かつて庵のあった池の底へと沈めました。
     歌集はほの暗い水の底へ沈んで、すぐに見えなくなりました。
     そのとき、

    「おや?」

     と、サダイエは呟きました。
     すうっと、何か大きな影が水の中を横切ったのが見えたのです。
     影には長い長い二本の髭が生えているように見えました。団扇のような形をした尾びれが揺れ、そして水底に消えました。

     ……今のは、今横切った魚は大鯰(おおなまず)であろうか。

     そのように彼の目には映りましたが、はっきりとはしませんでした。
     歌集を沈めた時の波紋が、まだわずかに揺らめいておりました。



     それは昔むかしのことです。
     まだ獣達が人と言葉交わすことが出来た頃のお話でございます。





    ----------------------------------------------------------------
    お題:詠み人知らず(自由題)



     水芙蓉 咲き乱れるは さうざうし うるはし君を 隠す蚊帳なり


    意味:水芙蓉、すなわち蓮の花がたくさん咲くというのは寂しいものだ。咲きすぎた蓮の花は、水面に映る美しい貴女の顔を覆い隠す蚊帳となってしまうのだから。

    有名な短歌から拝借してくるつもりが、合うものが見つからず自作しました。
    本来は魚の視点から見た歌だけれど、水面を見る男女のどちらかが相手を想い作った歌という解釈もできるようにした(つもり)。



    ■豊縁昔語シリーズ
    HP版:http://pijyon.schoolbus.jp/novel/index.html#houen
    pixiv版:http://www.pixiv.net/series.php?id=636

    【書いてもいいのよ】
    【描いてもいいのよ】
    【批評していいのよ】


      [No.556] Re: 質問,質問! 投稿者:兎翔   投稿日:2010/08/30(Mon) 08:49:12     129clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    > 毎日暑くてポケモン達がへばっています。
    > 最近では食欲も無くて・・
    > 完全に夏バテですよね。どうすればいいでしょうか。
    > エアコンはあんまり使いたくないんですが。
    >
    > よろしくお願いします。

    回答
    お手持ちのポケモンは何タイプでしょうか?
    タイプによっても色々な方法があると思います。
    水タイプならばお風呂に水を張ってプールにしてあげると喜びますよ。
    炎タイプは近づくと溶けてしまうので無効ですが、かき氷などの冷たいものを少し与えてあげるのも良いと思います。
    ただし与えすぎはおなかを壊す原因になってしまうのでほどほどに。
    岩タイプ、地面タイプのポケモンはひんやりとした洞窟の中に連れて行ってあげるといいかもしれません。
    間違っても水をかけて冷やそうとしないこと。


    なんだかありきたりな感じになってしまいました。
    炎タイプのポケモンもばてたりするのでしょうか?

    【追記】
    回答2

    そうだ、シンオウに行こう。


      [No.555] 質問,質問! 投稿者:紀成   投稿日:2010/08/29(Sun) 11:11:23     114clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    毎日暑くてポケモン達がへばっています。
    最近では食欲も無くて・・
    完全に夏バテですよね。どうすればいいでしょうか。
    エアコンはあんまり使いたくないんですが。

    よろしくお願いします。


      [No.547] Re: 夏休みの宿題 投稿者:海星   投稿日:2010/08/27(Fri) 23:11:18     106clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    > 息子のポケモン科の夏休みの宿題で、ポケモンに関する自由研究の宿題が出ているんですけどどんな題材がいいでしょうか?
    > 家にはすでにポケモンがいるので、できれば新しいポケモンは増やしたくないです。
    > なにかやりやすそうな研究があったら教えていただけませんか?
    > どうぞよろしくお願いします。

     回答

    そのポケモンをモンスターボールに戻す瞬間の映像を研究してみてはいかがでしょう。
    カメラだと苦労しますが、ムービーを撮ればそれなりに簡単に撮ることができます。
    面白いですよ、ポケモンが光になって小さくなるんです。

    【書いてみたのよ】
    【夏休みの宿題は登校前日にやるのよ】


      [No.543] Re: うちのマリルが…… 投稿者:ピッチ   《URL》   投稿日:2010/08/27(Fri) 20:46:40     105clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    > 知恵袋に寄せられた相談:
    > 家で飼っているマリルが、水鉄砲でお風呂に水を張ってしまいます。
    > 何度お湯を沸かしても、目を離した隙にマリルが水風呂にしてしまいます。何度叱ってもやめません。
    > 水風呂になるたびに、水を抜いてお湯を沸かしています。光熱費も水道代もばかにならなくなってきました。
    > マリルの水鉄砲は雑巾みたいな匂いがするので、それをそのまま沸かすのも嫌です。
    > 止めさせるいい方法はないでしょうか?

    回答その3:
    一度お風呂場を開放して、マリルをめいっぱい遊ばせてあげてはどうでしょう?
    満足するまで遊べば、マリルもしばらくはイタズラの手を休めてくれるかもしれません。
    その間にあなたはお近くの銭湯にでも行って、マリルとの格闘で流した汗を洗い流してくるのもいいと思います。


      [No.541] 夏休みの宿題 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2010/08/27(Fri) 19:18:27     104clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    知恵袋に寄せられた質問:
    息子のポケモン科の夏休みの宿題で、ポケモンに関する自由研究の宿題が出ているんですけどどんな題材がいいでしょうか?
    家にはすでにポケモンがいるので、できれば新しいポケモンは増やしたくないです。
    なにかやりやすそうな研究があったら教えていただけませんか?
    どうぞよろしくお願いします。


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