マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.451] 20話 刺激する細胞 バトルドーパミン! 投稿者:照風めめ   《URL》   投稿日:2011/05/18(Wed) 16:55:23   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「俺のターン!」
 今の俺のバトル場には炎エネルギーがついたタツベイ20/50、ベンチにはタツベイ50/50とフカマル60/60。
 相手の長谷部百合のバトル場には草エネルギーがついたフシギバナ140/140にベンチにモンジャラ70/70。スタジアムカードに夜明けのスタジアム、サイドはどちらも三枚ずつ。
 そしてこの番の始まりに引いたカードは不思議なアメ。これによって今の手札はコモルー、ガバイト、水エネルギー、ボーマンダ、不思議なアメの五枚となった。
 不思議なアメを使わずバトル場のタツベイをコモルーにするのもいいが、コモルー程度でフシギバナに耐えれるか、と考えると不安になる。
 やはりここは多少強引だが不思議なアメを使って力押ししよう。
「不思議なアメを使いバトル場のタツベイをボーマンダに進化させる!」
 タツベイの足元から光の柱が現われ、背中に翼が生えて体が大きくなり、雄々しいボーマンダ110/140が姿を現す。
「ボーマンダのポケボディー。バトルドーパミンの効果により、相手の場に最大HPが120以上のポケモンがいるならこのポケモンのワザに必要な無色エネルギーは全て無くなる」
「そんなっ!」
「そして俺はボーマンダに水エネルギーをつける」
 通常はエネルギーが炎水無無の合計四枚で発動できる蒸気の渦。しかしバトルドーパミンの効果でそれが炎水の二枚だけになる。相手に依存してしまうが、効果さえ発揮してしまえば非常に心強いポケボディーである。
「そしてベンチのタツベイとフカマルをそれぞれコモルー(90/90)とガバイト(80/80)にそれぞれ進化させてボーマンダで攻撃。蒸気の渦!」
 このワザは威力120と一級の威力を誇る大技だが、炎と水エネルギーの二枚をトラッシュしないと使えない。ボーマンダにつけているカードをトラッシュすると、ボーマンダが大きく開いた口から可視の白い渦がフシギバナ20/140に襲い掛かる。
 手札は尽きたが相当のダメージだ、満足出来るだけ暴れさせてもらった。
「私の番ね。トレーナーカード、ゴージャスボールを使います。効果でデッキからLV.X以外のポケモンを山札から手札に加えます」
 一見万能なサーチカードに見えるこのゴージャスボールの弱点は、トラッシュにゴージャスボールがあると発動できないということ。つまり基本的には二枚目以降は使用できない。
「私はモジャンボ(110/110)を手札に加えてモンジャラを進化させます。そしてモジャンボに草エネルギーをつけてフシギバナの攻撃ね。どたばた花粉!」
 フシギバナが背中の花を大きく揺らす。先ほど俺のポケモンを襲ったのは黄色い花粉だけだったが、今回は赤に紫に白と色とりどりの花粉がボーマンダに降りかかる。
「フシギバナが80以上のダメージを喰らっていた時にこのワザを使うと、相手を毒と火傷と混乱にする!」
 攻撃を受けたボーマンダ80/140は、残りHPから比べると特殊状態のせいかやけに満身創痍に見える。
「私の番は終わりだけどここでポケモンチェックね。まずは毒の10ダメージ。続いて火傷判定よ」
 火傷は毎ポケモンチェックのときにコイントスをし、ウラなら20ダメージを受けてしまう特殊状態。オモテが出ればダメージは回避できるのだが。
「……ウラだ」
 ボーマンダ50/140のにげるエネルギーは三つもある。逃げて特殊状態回復などという手段を取るのはエネルギーのロスを考えると厳しい。素直に諦めるべきだろう。
「俺のターン。サポーター、デンジの哲学を発動させてもらう。手札が六枚になるまで山札からカードを引く。俺の今の手札は0なので六枚ドローだ」
 手札の補給から今後の動きを立て直さなければならない。フシギバナ20/140のどたばた花粉が厄介過ぎる。まずはこいつからなんとかしないと。
「ベンチのガバイトをガブリアス(130/130)に進化させる。そしてボーマンダに炎エネルギーをつけて攻撃する」
 と言いたいのだがボーマンダは混乱状態である。混乱は攻撃するときにコイントスをして、オモテだと攻撃は通常通り可能なのだがウラの場合は攻撃ができず自身に30ダメージを与える状態異常。
 ここでコイントスを外すと返しのターンでボーマンダは間違いなく倒されてしまう。フシギバナを手早く倒すためにはここが分岐点だ。
「混乱の判定をする。……オモテだ。よし、フシギバナに火炎攻撃!」
 ボーマンダが口からその体長と同じ程の大きさの火球を吐きフシギバナにぶつける。このワザの威力は50。残りHPが20/140だったフシギバナは戦闘不能だ。
「わたしはモジャンボ(110/110)をバトル場に出します」
「サイドを引いてターンエンドだ。ポケモンチェックでボーマンダは毒の10ダメージ。続いて火傷の判定だ」
 今度もウラ。このポケモンチェックで計30のダメージを受けてボーマンダの残りはHP20/140。相手の番にボーマンダは気絶させられるか。しかし今引いたサイドは……。
「私のターンね。モジャンボに草エネルギーをつけてレベルアップさせますわ」
 モジャンボLV.X130/130はその長い両腕を突きあげて叫びを上げる。なんという迫力だ。エースカードはフシギバナではなくこのモジャンボLV.Xか。
「モジャンボLV.Xに草エネルギーをつけてワザ、大成長!」
「なっ、ここで大成長だと!?」
「大成長は自分のトラッシュの草エネルギーを好きなだけ選び自分のポケモンにつけるカード。私のトラッシュには草エネルギーが一枚だけなのでモジャンボLV.Xにつける。そして私の番は終わりね」
 舐めているのか。モジャンボの攻撃でボーマンダを倒せるはず。なのにどうせわざわざ倒せなくてもその程度と高をくくっているのか。もし俺のボーマンダが次のポケモンチェックで火傷のコイントスがオモテならば場に残り続けるというのにだ。
「ポケモンチェックだ。毒のダメージを乗せる。火傷判定だ!」
 荒々しくコイントスのボタンを押す。念を押して言うが残りHPが10/140のボーマンダはここで火傷のダメージを受けると気絶する。
 その判定の結果はウラ、ボーマンダは力なく体を横にして倒れる。くっ、これじゃあ相手の理想の展開じゃないか。
「ボーマンダが気絶したのでサイドを引きますわ」
 上品な微笑みの浮かぶ長谷部百合。だが、俺はやや下品な笑みを浮かべてベンチのガブリアス130/130のカードをバトル場に移動させる。
 そうだ、これくらいやってもらわなくては面白くない。いいぞ、その調子で俺にぶつかって来い!
「俺の二番手はガブリアスだ!」



 向井の番が始まる。互いにサイドは三枚で、あたしのバトル場にはノコッチ60/60。ベンチにはアリゲイツ80/80。
 相手のバトル場には特殊鋼が一枚ついたダンバル50/50。ベンチにもダンバル50/50と、コイル50/50。鋼タイプ、あまり数が多くないだけにやや珍しい相手の部類に入る。
「バトル場のダンバルをメタング(80/80)に、ベンチのコイルをレアコイル(80/80)にそれぞれ進化させます。そして僕はメタングに鋼エネルギーをつけて攻撃。高速移動!」
 気付くと先ほどまで向井の場にいたメタングがいつの間にやらあたしのノコッチに突撃していた。あたしが見たのは突撃を喰らって宙に舞うノコッチ40/60だけだった。ワザの威力自身はたったの20、何か効果があるのか。
「そして高速移動の効果により僕はコイントス。オモテなら次の相手の番、ワザのダメージや効果を受けなくなる。……、オモテだ」
 これで次のあたしの番、あたしはメタングにダメージを与えられない。……が、与えるつもりなどハナからなかった。どうせノコッチでカードを引くだけだ。
「あたしのターン、ドロー。ブイゼル(60/60)をベンチに出し、アリゲイツに水エネルギーをつけてノコッチのワザ、へびどりを発動。カードを一枚引いてあたしの番は終わりね」
「僕の番だ」
 カードを引いた向井の顔がしかめっ面になっている。いいカードは引けなかったのかな。
「僕はスタジアムカード、帯電鉱脈を発動。……ウラか。それじゃあ手札からメタングに鋼エネルギーをつける。そしてメタルクローで攻撃!」
 辺りが電気を帯びた殺風景な鉱脈に変わる。この帯電鉱脈の効果は確か互いのプレイヤーはそれぞれの番にコイントスが一回でき、オモテならトラッシュの雷か鋼エネルギーを手札に戻せるというカードだ。
 メタングがノコッチに対し、硬化させた大きな右腕の爪でノコッチに激しい一撃を与える。メタルクローの威力は50、残りHPが40/60だったノコッチのHPはこれで0、ね。
「サイドを引いて僕の番終わりです」
 カードを引いた時の表情は、今度は笑っていた。どうやら欲しいカードはサイドにあったみたいね。
「あたしの次のポケモンはアリゲイツよ。あたしのターン!」
 来た! このカードで、ようやく反撃の機会が。
「アリゲイツをオーダイルに進化させるわ!」
 バトル場のアリゲイツが口から放たれる大量の水。それはまるでカーテンのように己の身を包みこみ、シルエットは段々大きくなっていく。放水が止み噴水が解けるとそこにはオーダイル130/130の姿があった。
「そしてトレーナーズカード、スーパーボールを発動。この効果で山札のたねポケモンをベンチに出すわ。あたしはワニノコを選択し、ベンチに出す」
 ベンチの開きスペースに現れたスーパーボールが開き、ワニノコ50/50が軽快な鳴き声とともに颯爽と登場する。
「オーダイルに水エネルギーをつけてメタングに攻撃。破壊のしっぽ!」
 オーダイルはその長い尻尾を振りまわし、ボールを蹴るようにメタングを弾き飛ばす。
「メタングについている鋼の特殊エネルギーは、鋼タイプのポケモンについていると相手のワザによるダメージを10減らす。よって破壊のしっぽのダメージは60だけど僕のメタングが受けるダメージは60引く10で50!」
 10減らされたとしてもメタング30/80のHPを半分以上削ったんだ、次の一撃が決まれば気絶させれる。さらに破壊のしっぽにはまだ効果がある。
「このワザの効果により相手の手札一枚をオモテを見ずにトラッシュする!」
 先程向井がサイドから引いたカードは一番右に入れられていたのをあたしはしっかりと見ていた。喜ぶようなカードなら、トラッシュに落として当然でしょう。
「あんたから見て一番左のカードをトラッシュしてもらうわ」
 向井は驚愕し、悔しそうにカードをトラッシュする。予想通り、良いカードを落とせたようだ。モニターを使って相手のトラッシュを確認すると。
「おっ、ついてるついてる」
 向井のトラッシュの一番上はメタグロスのカードだった。



翔「今日のキーカードはボーマンダだ。
  ポケボディーで相手が強いほど強くなる!
  蒸気の渦で決めてやれ!」

ボーマンダLv.66 HP140 無 (破空)
ポケボディー バトルドーパミン
 相手の場に最大HPが「120」以上のポケモンがいるなら、このポケモンのワザエネルギーのうち、無色エネルギーは、すべてなくなる。
炎無 かえん  50
炎水無無 じょうきのうず  120
 自分の炎エネルギーと水エネルギーを、それぞれ1個ずつトラッシュ。
弱点 無+30 抵抗力 闘−20 にげる 3


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