マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.1062] SpecialEpisode-9(1) 投稿者:あゆみ   投稿日:2012/11/07(Wed) 12:53:02   35clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ずいぶん間が空いてしまいましたが、スペシャルエピソードの第9作に入りたいと思います。
第9作の主人公は、ナナシマ編でマサトやコトミと一緒に旅をしたトモヤです。ナナシマ・バトルチャンピオンシップス閉幕後、ナナシマリーグの四天王・ヘッドリーダー候補に選ばれることになり、マサト達と別れることになりました。今回はトモヤのその後、ナナシマリーグ・四天王選考会にスポットを当てていきたいと思います。
今回も一般的な小説形式で話を進めていきたいと思います。
本棚収録は(可能であれば)コガネシティ編の後を想定しています。本作の後に今執筆しているエクストラエピソードを収録と言う構想としています。


SpecialEpisode-9『ナナシマリーグ!ヘッドリーダーは誰の手に!!』

(1)

ナナシマ・バトルチャンピオンシップスが終わり、トモヤはジムリーダー候補に選出されたことを報告するため、母親が待つ2のしまに向かっていた。
(お母さんに会いに行くのも久し振りだな。)
トモヤの頬を心地いい潮風が撫でる。その表情は、ナナシマの冒険を終えたと言う達成感、そしてこれから訪れるナナシマリーグの四天王選考会に対する面持ちで、複雑な表情を浮かべていた。
「ニドキング、どうだ?海風は気持ちいいか?」
ニドキングは大きくうなずく。
「そうか。・・・ニドキング、久々の長い旅だったな。お母さんに会いに行ったら、また今度は四天王選考会がある。それまではゆっくり羽を伸ばせるな。」
しかしニドキングは首を縦には振らない。
「はっはっ。そうか、やっぱりニドキングは修行がしたいんだな。もっと強くなって、いずれはマサト君にも勝てなきゃいけないもんな。分かった。帰ったらまた特訓だ!」
ニドキングはトモヤの声を聞いて、大きく鳴き声を上げた。

航海は順調に進み、数日後、船は2のしまの港に到着した。
「(久し振りの2のしまだ。)行くか、ニドキング!」
ニドキングはトモヤの声に勢いよく応える。そしてトモヤも自然と歩を早めていき、ニドキングもまたトモヤの歩に合わせて自然と駆け出していくのだった。
そして2のしまの町を抜けていくと、きわのみさきの民家が見えてきた。トモヤの実家だ。
「ただいま!」
「トモヤ、お帰り!ずいぶんとたくましくなったわね。バトルチャンピオンシップス、テレビで見ていたよ。」
「ありがとう。だけど今度は四天王選考会があるからね。そうもゆっくりしていられないんだ。」
「聞いたよ。トモヤ、ジムリーダー候補に選ばれたんだってね。さすがは私の子供だね。トモヤだったらきっとヘッドリーダーにだってなれると思うよ。」
「母さん・・・。」
「トモヤ、またこれから忙しくなるんでしょ?ところでジムリーダー選考会って、いつ行われるの?」
「4か月半後、場所はバトルチャンピオンシップスのときと同じ7のしまだよ。」
「じゃあ、それまでゆっくりできるんじゃない?」
「いや、それまで特訓しないと上を目指すことはできないと思うよ。だから、特訓して一回りも二回りも強くならないと、ヘッドリーダーになることはできないと思うんだ。」
「そうなんだね。トモヤ、ヘッドリーダーになるんだったら相当な努力が必要だね。だけど、トモヤだったらできると信じてる。やってごらんなさい!」
「はい!」

「ニドキング、どくづき!」
「ドクケイル、ヘドロばくだん!」
「ドクロッグ、ふいうち!」
「クロバット、エアスラッシュ!」

「トモヤ!マサト君達から電話が入ってるよ!」
「マサト君から!?・・・おお、マサト君、コトミちゃん。久し振りだね。」

こうして4か月近くにわたる特訓の日々はあっという間に終わりを迎え、トモヤの次なる挑戦、ジムリーダー選考会に向けて出発する日を迎えた。
「トモヤ、いよいよ出発だね。今日までの特訓の成果、他のジムリーダーの候補の方にもしっかりと見せてきなさい!」
「はい。」
「だけど、ジムリーダーと言うのは単に勝つだけがジムリーダーではないの。どうすれば納得のいく勝ち方ができるかと言うのもジムリーダーだと思うのよ。」
「そうだね。母さんの言う通りだよ。」
「じゃあトモヤ、しっかりと自分の実力を発揮してご覧なさい!ベストウイッシュ!いい旅を!」
ベストウイッシュ。遠く離れたイッシュ地方でよく使われている、旅立つ人に対する幸運を願う言葉だ。
「ありがとう。では、行ってきます!」

こうして、トモヤはジムリーダー選考会が行われる7のしまに向けて旅立っていった。
トモヤと同じくジムリーダー選考会に名を連ねたのは、ユミコ、マサヤ、ノブテル、ミリコの4人。これにトモヤを加えた5人が、ナナシマリーグのジムリーダー、そしてその上に位置するヘッドリーダーの座をかけて争うことになる。
果たして、トモヤはどこまで勝ち進むことができるのだろうか。今、トモヤの新たな挑戦が幕を開ける。

(2)に続く。


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー