マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.205] Section-6 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/02/20(Sun) 17:51:39   78clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

隕石落下から5日後。
コトブキシティを中心に路線網を伸ばしている地下鉄・コトブキネットレールの路線の1つ、ナエトルラインのテレビコトブキ前駅では、コトブキシティの南部にあるシンオウ自然公園行きの始発列車が到着していた。
始発列車と言うこともあり、乗客はまだ少ない方である。しかしこれから朝のラッシュ時を迎えると言うことからか、それなりの客がいた。
「次は、コトブキバンギラスデパートです・・・」
次の駅を伝える自動音声が鳴り響く。次の停車駅であるコトブキバンギラスデパートは、トバリシティのトバリ百貨店と並ぶシンオウ地方でも有数のデパートである。
列車は何事もなく次の駅に向かって運転しているかに見えた。だが、運転手は次の瞬間、驚愕の光景を目の当たりにすることになる。
「・・・!?」
全身が妙な甲殻で覆われた、見たこともない物体。ポケモンなのは間違いない。だが、それは未だかつて、誰も見たことがないものだった。正確に言えば、警備員が飲料工場でこれと似たものを目撃していたのだが・・・。
「何だ、あれは!?」
運転手は思わず非常ブレーキを作動させる。瞬間、列車は勢いよく停止して、乗客は勢いよく放り出されてしまう。それとほぼ同時に車内の電灯が明滅した。
「あれは・・・、ポケモンか!?」
その異様なポケモンは窓ガラスに激しくぶつかる。運転台から見て、その数は10匹、20匹といただろうか。群れをなして行動しているのは間違いない。
電灯の消えた車内で乗客達も不安げな表情で事態を見守っている。だがただ事ではないという空気が車内に漂っていた。
「何をするんだ!」
窓ガラスが突き破られ、そのポケモンが運転台に進入した。これほどまで多くのポケモンに襲いかかられてはたまったものではない。
「ぬわーーっっ!!」
運転手の悲鳴が車内にこだました。

それと同時に車両の両側にその無数のポケモンが繰り返し現れる。瞬く間にそのポケモンは窓の外を覆っていく。30匹、50匹、いやそれ以上いるのは間違いない。
「何なんだ、あれは!?」
「ポケモンか?」
ポケモンは見た目からしてむしタイプにも見える。だがメガヤンマなどと同様、空を飛び回ることもできる。そしてそのスピードも桁が違う。
「おい、この中でポケモントレーナーはいないのか!?」
だがそれをかき消すかのごとく、そのうちの1匹が窓を突き破り、車内に入り込んだ。
「何をするんだ・・・!」
それと呼応して次々とそのポケモン達が車内に入り込んでいく。この状況では例えチャンピオンマスターのシロナがいたとしても間に合わなかっただろう。
「ぎょえーーっっ!!」
逃げ惑う乗客達の悲鳴が車内にこだましたのだった・・・。

<このお話の履歴>
2011年2月20日、ポケ書内ポケボード・ラティアス部屋にて掲載。


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