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  [No.160] SpecialEpisode-7(5) 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/01/04(Tue) 12:02:30   68clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

SpecialEpisode-7「ロケット団!ナナシマに賭けた野望!!」

(5)

へそのいわの頂上。ここに置かれていたのが、特別なダイヤモンドだった。これを手に入れればネイス神殿は蘇る。
私がダイヤモンドを手に取ると、たちまち海に向かって一筋の光が放たれたのだ。これこそまさしくネイス神殿を指し示しているのだ。
だが、思わぬ邪魔がそこに入った。
「そこで何しているんだ!」
「その宝石は、ネットワークマシンを完成させるのにとても重要な役割を持っているのよ!今すぐ渡しなさい!」
現れたのはまたしてもあの小僧。だが横にいるのはミカサやコイチロウの報告に聞かれたのとは別の女だった。確か、この女・・・。
(そうか、あいつだ!)
以前テレビで見た、全国で初めてくさタイプを操る四天王となった人物。確か、ジョウトリーグ四天王のルリカと言っていた。あの小僧、まさか四天王まで・・・。
「誰かと思ったら、報告に載っていた小僧!それにジョウトリーグの四天王まで!そう言って、はいそうですかと渡してたら、俺たちロケット団の名が廃るぜ!」
「ロケット団だと!?」
「そうとも。私はロケット団の幹部にして、ナナシマ支部長のケイだ!この島に眠る特別なダイヤモンド、それは今この私のものになったのだ!」
「許せない!マサト君、行くわよ!」
「はい!」
「それはどうかな?岩山の頂に眠るダイヤモンド、そして海の底に眠るパール。2つが共鳴して、今、ナナシマの超古代文明が甦るのだ!お前たちは2人そろって、超古代文明の復活に立ち会うがいい!はっはっは・・・!」
四天王やチャンピオンとは言うものの、束になってかかったところで今の私にかなうはずがない。このダイヤモンドさえあれば世界は私のものになるのだ。ネイス神殿の超古代文明。それは私のものなのだ。
「そうだ、俺たちが求めていたのはナナシマに眠る超古代文明。そして俺様はこの超古代文明を甦らせて、新たな王となるのだ!」
「それはお前だけの都合だ!それでこの世界がどうなってもいいのか!」
「関係ないな!」
お前みたいな小僧がわめこうが何しようが、もうどうもならない。
「ホウエンの超古代ポケモン、グラードンとカイオーガは、かつてマグマ団とアクア団が甦らせようとした。でも結局、超古代ポケモンは人間の手では操れるものではなかったわ。そしてシンオウでもギンガ団が赤い鎖と湖の3匹、そしてこんごうだまとしらたまを使って、ディアルガとパルキアを復活させようとしたわ。でも、結局思い通りになることはなかったわ。あなた達も同じことを繰り返したいの!?」
「関係ないな!」
四天王の分際が何を言う。もう誰にも止められないのだ!
「見るがいい。かつてナナシマに栄えた超古代文明。その中心となったネイス神殿だ!長きにわたる眠りから、今甦ったのだ!」
ダイヤモンドが放った光は大きな光の柱を高く空に伸ばした。そしてその中心に眠っていたネイス神殿が、その姿をあらわにしたのだ。
遥か昔、空中浮遊都市として栄えていたネイス神殿。長きにわたって海底で眠っていたのだが、今、長いときを超えて蘇ったのだ。
「見るがいい、今こうして甦ったネイス神殿を。俺はこのネイス神殿の王となり、新しい世界を築くのだ!」
「そうはさせない!行くよ、サーナイト!」
「あなたみたいな悪は、この私が四天王の名にかけて許さないわ!行くわよ、メガニウム!」
小僧はサーナイトを繰り出した。おそらくミカサとコイチロウが報告したあのラルトスが進化したのだろう。そして四天王が出したのはメガニウム。あやつの一番のパートナーと聞く。だが私のポケモンにかなうわけがない。
「面白い。ポケモンバトルで勝負というのか。それなら私も行くぜ!出でよ、バンギラス!」
私が繰り出したのはバンギラス。たちまちすなおこしの特性が働き、辺り一面が強烈な砂嵐に見舞われた。サーナイトとメガニウムは砂嵐でダメージを受けることになるだろう。
「サーナイト、マジカルリーフ!」
「メガニウム、エナジーボール!」
マジカルリーフとエナジーボール。バンギラスが苦手とするくさタイプの技だが、この程度でかなうとでも思っているのだろうか。
「効かない!?」
「どうしてなの?」
「私のバンギラスは、ちょっとやそっとのダメージはものともしないんだ!バンギラス、いわなだれ!」
バンギラスのいわなだれ。これを食らえばひとたまりもないだろう。だが。
「サーナイト、メガニウムと一緒にテレポート!」
「何っ!?」
いわなだれが命中する直前、サーナイトはテレポートでメガニウムもろとも姿を消してしまった。
「サーナイト、もう一度マジカルリーフ!」
「メガニウム、はっぱカッター!」
次にサーナイトとメガニウムが現れたのはバンギラスの真後ろだった。バンギラスも予想外のダメージを受けてしまった。だがこの小僧、ロケット団に入ればなかなかの活躍をやってくれるだろう。そして四天王のルリカとやら、お前も幹部クラスの働きに値する。
「ほう。小僧、お前はなかなか見込みがある。ロケット団に入れば幹部になれるかもしれないな。それとも、私と組んで古代文明を繁栄させようではないか?」
「断る!」
「何ということを言うの!?あなたに超古代文明を操る資格はないわ!おとなしくダイヤモンドを返しなさい!」
ふっ。案の定断られたか。だがダイヤモンドを返すわけにはいかない。
と、そこに思わぬ人物が現れたのだ。
「マサト!」
「ルリカさん!」
ミカサとコイチロウの報告に上がっていたもう1人の小娘。そして例のイブニングドレスの女。しかも小娘の手にはパールが握られているではないか。飛んで火に入る夏の虫ポケモンとはこのことを言うのだろう。
「そこの小娘。お前が持っているのはパールだな。見ろ、ダイヤモンドとパールの光が1つになって、ネイス神殿が完全復活を遂げるのだ!」
「ふざけないで!パールは渡さないわ!」
「ラティオス、サイコキネシス!」
と、サイコキネシスはバンギラスではなく、私が持つダイヤモンドに向かってかけられたではないか。あくタイプのバンギラスはエスパー技が効かない。それを利用してダイヤモンドを奪おうというのか。
「お前達もじゃまをする気か。しょうがない。バンギラス、邪魔者のラティオスにかみくだく攻撃!」
ラティオスはバンギラスのかみくだくをまともに受けて技の発動が途切れてしまった。見ろ、言わぬことではない。
「見ろ、ネイス神殿の全貌を!この神殿は古代文明の象徴。この私が新しい支配者にふさわしいのだ!」
そうしていると、私の足下が青く光り始めた。光の道が空に続く。そして道はネイス神殿の入り口に架かったのだ。この道はロケット団の栄光、いや、私の野望に続く道だ。
「お前達、私の野望を止めたいんだな!?なら神殿までついていくかね?」
しかし邪魔というのは予想もつかないところから現れるものだった。
私が光の道を渡り始めたちょうどそのとき、強烈なハイドロポンプがダイヤモンドを私の手から弾き飛ばしてしまったのだ。
「ダイヤモンドが!!」
ダイヤモンドが高く空を舞う。
「今よ!メガニウム、つるのムチ!」
四天王がメガニウムにつるのムチを出す。つるのムチはダイヤモンドに向かって一直線に伸びていく。だがこう言うときのために下で部下が行動していると言うことをお前達は知るまい。私の乗ってきた潜水艦は飛行艇にもなると言うことにお前達は気づいていないだろう。
飛行艇から現れたクロバットはダイヤモンドをがっちりとキャッチして私に差し出したのだ。
「ありがとう、ドンカラス。見ろ、これはロケット団の飛行艇なのだ。あるときは潜水艦、そしてまたあるときは飛行艇。空の上だろうと海の中だろうと自由自在なのだ!はっはっは・・・!」
どうだ。これでもうお前達に勝ち目はあるまい。このネイス神殿は私のものになるのだ。そして世界も私のものだ。

(6)に続く。


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