マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.1013] Section-19 投稿者:あゆみ   投稿日:2012/07/20(Fri) 13:56:15   74clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

多忙につき4か月近くほったらかしていましたが気にしないでください・・・(汗
では本文。

アスカとチヒロを始めとする、総勢30名の警察隊とポケモンレンジャーの集団は、バンギラスデパート駅からコトブキネットレール構内に入っていった。
この駅とテレビコトブキ駅の間に、未知のポケモンの張り巡らした無数の根っこが埋まっており、そこからあの未知のポケモンが現れるのだろうと考えられていた。
「お姉ちゃん、あのポケモンはどこから現れるか分からないから、慎重に行こうね!」
普段はいつも笑顔のチヒロも、このときばかりは表情がきわめて厳しい。それは渡されたアルファ・スタイラーの重みだけではない。あの草体を破壊しなければ見慣れたコトブキシティが壊滅してしまう。それだけは阻止しなければならないという表情がありありと見て取れた。
「ええ。――皆さん、これから草体を爆発させる起爆装置を取り付けに行くことになりますが、あの未知のポケモンが私たちに襲いかかる可能性も十分に考えられます。もしものときに備えて、ポケモンたちをボールから出しておいた方がいいかと思います。」
アスカが集団を見回して言う。――警察隊は一度地下鉄に取り残されていた乗客を救助しに行こうとして断念したことがある。それだけにアスカの説得は十分なものだった。
「進言ありがとうございます!」
警察隊の1人が答える。その声に応じたのか、警察隊はモンスターボールからポケモンを繰り出した。
ボールから出てきたのはウインディだった。前回のときはガーディだったが、あの未知なるポケモンに全く歯が立たなかった。ほのおのいしで進化したウインディだったらある程度渡り合うことができるだろう。
「それでは、行きましょう!作戦開始!」

一団はレールを伝ってテレビコトブキ駅方向――無数の根っこが道をふさいでいて駅の姿を目視することはできないが――に向かっていく。
だが、警察隊はもちろん、アスカやチヒロもさっき踏み入れたときとは明らかに状況が異なっているのを肌で感じ取っていた。
「チヒロ。どこかおかしいわ。感じない?」
「・・・そう言えば、あのポケモンが出している羽音。あれが聞こえないわ。」
未知のポケモンは、トンネルを飛び回りながら羽音を出していたのだが、今はその羽音が全く聞こえない。これは何を意味しているのだろうか。
「もしかしたら、あのポケモンは昼行性で、夜間は活動していないのかもしれないわ。だけど油断してはいけないわ。チヒロ、羽音が聞こえないからと言ってあまり深入りしてはいけないわ!」
「分かったわ、お姉ちゃん!」
そうこうしている間にも一団はポケモンに襲撃された列車の脇を通り過ぎていく。乗客を救助するので必死だったが、改めて見てみると、ポケモンに襲撃された跡がまだ生々しく残っている。窓ガラスは砕け散っていると言うよりは跡形もなくなっている。そして車体もかなりへこんでいる。そして車内の広告も至る所に散乱しており、ポケモンが繰り出した技が尋常なものではなかったことを改めて感じさせてくれた。
車両の脇を通り過ぎていくと、もうすぐ目の前まで草体の根っこが迫っていた。だが・・・。
「お姉ちゃん、あれを見て!」
チヒロがアルファ・スタイラーで指し示して見せた先に広がっていたもの、それは驚くべき光景だった。
何と、あの未知のポケモンが至る所に倒れ込んでいるのだった。だがどうも様子がおかしい。単に寝ているだけなのか、それとも隙あらば襲いかかろうとしているのだろうか。
「ここはあたしに任せて!キャプチャ・オン!」
アスカが早速アルファ・スタイラーからキャプチャ・ディスクを操り始めた。
果たして、ぴくりともしない未知のポケモンは何を意味しているのだろうか。そして、アスカ達は草体を破壊することはできるのだろうか。


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